大晦日格闘技イベントのおもひでぽろぽろ

さて、2019年の格闘技イベントもあと大晦日のRIZINを残すのみとなりました。
RIZINは2015年から大晦日イベントを開催していますが、実は大晦日の格闘技イベントは2001年から存在しています。阿部慎之助がルーキーの年です。

元々猪木祭りとしてアントニオ猪木を中心にK-1、PRIDE、新日の選手が闘うというテーマでありました。

その後、K-1、PRIDE、猪木祭りの3つに分裂し、猪木祭りが撤退、K-1、PRIDEの大晦日視聴率競争、DREAM時代のDynamiteやDEEP大晦日興行などがあります。

その中で個人的に印象に残る試合を紹介したいと思います。

まずは2009年Dynamiteの青木真也対廣田瑞人の試合です。
この試合の何がすごいかというと青木が廣田の腕を折って中指を立てるのですが、それが大晦日の地上波ゴールデンで流れたという点です。
当時も結構な騒ぎになりましたが、今やったら凄いことになりそうというか生じゃなければ放送されない可能性が高いでしょう。
もう一つ面白い要素としてこの年のメインは魔裟斗引退試合でした。しかし、内容は正直ぱっとしなかったためこの年の大晦日は完全に青木が持っていきました。自演乙戦よりもこの時の方が印象に残るし、自分が勝負に行くときはこれくらい気合いがないとダメだと思わせる試合です。

次は桜庭対秋山からの秋山対三崎です。
これはどちらか単体ではストーリーが分かりません。2006年に体にクリームを塗ったくって試合をした秋山。桜庭の滑るよと言うフレーズは格闘技界ではとても有名ですが、この事件で秋山は長いヒール時代に突入します。そして桜庭戦の一年後組まれたのが三崎和雄とのHERO'S、PRIDE王者対決です。
この試合は秋山の応援をしたのは秋山の家族と谷川貞治と清原しかいないのではないかというくらいとんでもないブーイングが起きていました。
結果はあえて書かないので、桜庭対秋山から三崎対秋山煽りVからの三崎対秋山の順で見てください。

次はPRIDE男祭り2004のヴァンダレイ・シウバ対マーク・ハントです。
当時中学でこの試合は凄かったと話題なったのは覚えています。
体重差に立ち向かうシウバと不馴れなルールの中で頑張るハントどちらも勝者と言いたい試合の一つでしょう。

次は同じくPRIDE男祭り2004のヒョードル対ノゲイラです。
これは煽りがいいです。

次はDynamite2008の桜庭対田村です。
これはむしろ煽りしか印象に残りません。しかし、煽りは傑作だと思います。

最後に魔裟斗対KIDにも触れておきます。
この試合で何だかんだで中量級が世間に認知されて翌年のPRIDE武士道の大爆発やHERO'Sミドル級トーナメント決勝が大晦日メインになる事に繋がったのではないかと思います。
ただ、これは魔裟斗とKIDの伝説ではなく、KIDの伝説と言っていいでしょう。
なぜこの試合が未だに言われるかと言うとKIDが健闘したからです。魔裟斗が完封したら誰もこの試合に触れないでしょう。
冷静に考えると世界チャンピオンが自分の得意なルールで計量時で5キロも軽い、ルールに慣れていない選手との試合な訳です。それをあそこまでの試合にしたKIDは凄いし、あれはKIDの試合と言っていいでしょう。

今年の大晦日ですが、天心とか未来とか海とか色々ありますが、一番気になるのはRENAです。
この試合はMMA参戦後今までで最も重要な試合だと思います。
というのもこの試合はRENAが勝つ以外のハッピーエンドが見えないからです。
浅倉カンナに負けてもベラトールで負けても相手が引き立ったり、相手の陣地への挑戦という見方ができましたが、今回は勝つ以外何もストーリーになりません。RENAが一度負けた相手に勝てるか否かでしかなく、負けたら三度目は無いでしょう。
RENAが来年以降どうなるかも占う大事な一戦だと思います。

正直昨年メイウェザーを見せられたら今年はなかなか厳しいかなというのが個人的な気分です。
それを裏切るようないい試合を期待します。

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