誰もが「本物だと思った」と驚く、布花の極地：深雪アートフラワーKEISHU展 12/15〜19 名古屋開催
2022年７月に東京吉祥寺で開催した「KEISHU」シリーズの展示会を、名古屋にて開催いたします。
【KEISHU展 in 名古屋】
会期：2022年12月15日（木）〜19日（月）
会場：エスプラナードギャラリー（名古屋市西区那古野1-34 -1）
アクセス：Google Map
入場無料
深雪アートフラワーって？
深雪アートフラワーは、飯田深雪という人が戦後日本で立ち上げた工芸布花です。
まっ白の布地を花弁型にカットして、水彩画を描くように染料で着彩。
染まった花弁に熱コテをあてて、ぷっくりとした花の膨らみをつくります。
花弁のほかに花芯、がく、葉、芽なども同様に染めた布を使い、立体的に組み立てます。※制作過程はこちらでご覧いただけます
もともと布花はヨーロッパで帽子やドレスを飾るコサージュ、ブローチという服飾品として作られてきました。
それを飯田深雪は、鑑賞向けの工芸品として生まれ変わらせたのです。
装飾品からアートへ
現代の造花は技術が進み、本物と見紛うくらいのものですが、当時の日本で造花というと、今も商店街の飾りなどで見られるような、ザ・造花といった感じの製品がほとんどでした。
飯田深雪は、装飾としての造花ではなく、見て楽しめる「アートの花」として自らの造花を「アートフラワー」と命名します。
多くの人が深雪の花に興味を持ち、近隣の人向けに始めた花作りの教室は瞬く間に広がって、花づくりと料理教室を兼ねた深雪スタジオを設立。
以後、日本各地から多くの人が通い、今へと繋がります。
飯田恵秀とは
飯田恵秀はアーティスト名で、本名の性は木全。飯田家直系の人ではありません。木全氏は、少年期の頃から草花の世話が好きで、ある日テレビで見た深雪アートフラワーに興味を持ち、独学で花づくりを開始。
その後、お母様の斡旋で本教室で学び、当時の二代目主宰である飯田倫子に、その才能を大いに認められ、倫子専属のアシスタントや講師を経て三代目主宰に就任。特別に飯田の姓を襲名し、飯田恵秀として活動しています。
「生きているように咲かせる」
深雪アートフラワーでは、植物を「模倣」するのではなく、絵画や彫刻と同じくアートとして「描く」という意識を大切にしています。
立体絵画とも言われる、空間に描き出す面と線の造形で、「まるで生きているよう」と感じさせる花づくりが真髄です。
飯田恵秀の作品は、日々の観察と、何年もの修練で、深雪アートフラワー史上でも類稀なクオリティで表現されています。
その質の高さから、映画・テレビドラマ・演劇・CMなどで、撮影に使いたいけど造花として売っていない、季節が違うので手に入らない花などの制作も数多く依頼されています。
ポートレートのように作品を魅せる、KEISHUシリーズ
飯田恵秀作品のなかでもKEISHUとして名を冠したこのシリーズ。木工作家の駒田雄蔵氏作品とのコラボレーションで生まれた、布花の深雪アートフラワーだからこそできる、優美な１輪刺スタイルです。
これまでの深雪アートフラワーはどちらかというと多くの花を活け込んだ盛り花のスタイルが主流でしたが、KEISHUシリーズは１輪１枝で魅せるため、細部までしっかりとした作り込みが必要です。
また、造形として作家性が強く発揮される枝の流れや葉の位置、花の傾き具合など、立体絵画としての作品を堪能できる一番良いスタイルでもあります。
時を止めて
深雪アートフラワーは、自由な色、サイズ、形で表現ができる花づくりです。花屋や写真などでも、花は盛りの時を目にすることが多いですが、どの瞬間にも草花の不可思議な美しさが潜んでいます。
KEISHUシリーズでは、その花々の一瞬を描き出す「時を止めて」をテーマに制作されています。
普段は見慣れない時節の可憐な表情で、まさに時が止められたように佇む草花をお楽しみいただけます。
花器一体
駒田氏の花器は、とても基調な木材を使用し、余計な処理をせず木そのままの質感をできるだけ残した作品となっています。そのため、水を入れて花を活けることはできず、ドライフラワーや造花などと相性の良い作品です。
まさに、深雪アートフラワーのための花器といっても過言ではなく、この出会いによって誕生したKEISHUシリーズは、花器に合わせた花を飯田恵秀自身がプロデュースし、花と器一体の作品として展示を行います。
四間道エスプラナードギャラリー 12/14-19
飯田恵秀渾身の作品群が見れるKEISHU展。名古屋での開催は下記の通りの予定です。ぜひ直にご覧いただけますと幸いです。
※ 展示品は販売も行います。
【KEISHU展 in 名古屋】
会期：2022年12月15日（木）〜19日（月）
会場：エスプラナードギャラリー（名古屋市西区那古野1-34 -1）
アクセス：Google Map
入場無料
【お問合せ】Tel 03-3363-4511 info@ss-miyuki.com