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便利!Excelアドインで業務を効率化(tobe)
こんにちは。スーパーソフトウエア東京オフィス技術部の戸部です。
今回は、Excelアドインを使った業務の効率化について紹介します。
Excelアドインを上手く使いこなせれば、日頃の業務効率を上げることができると思いますので、興味のある方はぜひ、本記事をご覧いただければと思います!
Excelアドインとは
一言で言うとExcelを拡張できる機能です。
設定したPCでは、VBAで作成したマクロをどのExcelファイルでも実行させることができます。
使い方と活用例
1つの活用例と共に設定方法をご紹介いたします。
今回ご紹介するのは、設計書などのExcelファイルを修正した際などに行う以下の作業をワンクリックで終わらせる処理になります。
・ファイル内の全シートをA1セルに合わせる
・ファイル内の全シートを倍率100%にする
・1シート目に戻る
過去にこれを後輩に教えた時とても感動してもらえたので、本記事をご覧になられている方にもお役に立てば嬉しいです!
設定は以下の手順で行います。
マクロを作成する
作成したマクロをショートカットに設定する
作成したアドインを保存する
アドインを登録する
Excelを再起動
1.マクロを作成する
まずは[開発]タブからVBEを開いてマクロを作成します。
※今回は[開発]タブの追加方法とマクロの細かい作成方法については省略します。
プロジェクトエクスプローラー内で右クリックし、[挿入] > [標準モジュール]を選択します。
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コードウインドウが開いたら、以下のコードを貼り付けてください。
Sub OrganizeSheets()
Dim i As Worksheet
Dim index As Integer: index = 0
For Each i In Worksheets
If i.Visible = xlSheetVisible Then
i.Select
Application.GoTo Reference:=ActiveWindow.ActiveSheet.Range("A1"), Scroll:=True
ActiveWindow.Zoom = 100
If index = 0 Then
index = i.index
End If
Else
i.Visible = xlSheetVisible
i.Select
Application.GoTo Reference:=ActiveWindow.ActiveSheet.Range("A1"), Scroll:=True
ActiveWindow.Zoom = 100
i.Visible = xlSheetHidden
End If
Next
Sheets(index).Select
End Sub
2.作成したマクロをショートカットに設定する
次に、「ThisWorkbook」に以下のコードを貼り付けてください。
「Alt + Enter」を押すと先程の処理が実行される設定になります。
他のショートカットを設定したい方はこちらを参考にしてください。
※ショートカットに設定する以外にもクイックアクセスツールバーに設定することも可能です。
'ブックを開いたときにショートカットキーを設定する。
Sub Workbook_Open()
Application.OnKey "%~", "OrganizeSheets"
End Sub
'ブックを閉じたときにショートカットキー設定を解除する。
Sub Workbook_Close()
Application.OnKey "%~"
End Sub
3.マクロをアドインとして保存する
そして、作成したマクロを「.xlam」形式で保存します。
※ファイルを保存する場所は「.xlam」形式を選択した際のデフォルトのままにしてください。
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4.アドインを登録する
作成したアドインを使用できるように登録を行います。
[開発]タブ > [Excelアドイン] を選択すると以下のウインドウが表示されるので、2.で作成したアドインにチェックをつけて[OK]ボタンを選択してください。
※表示されない場合は、Excelを再起動してみてください。
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5.Excelを再起動
最後に、開いているExcelを一度全て閉じてください。
その後、適当なExcelファイルを開いて「Alt + Enter」を押してみてください。Excelがきれいに整頓されたと思います!
まとめ
このようにExcelアドインを使用すると、日常のちょっとした作業を効率化できてとても便利です。ちょっとした作業でも塵も積もればなにやらで、大幅な時間短縮につながると思いますので、ぜひ試してみてください!
他にも赤枠や吹き出しを作成するなど、何度も繰り返すような処理を登録しておくと、とても便利に感じると思います!
良い活用方法がありましたら、共有してもらえたら嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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