夜の山を走ったことはありますか?
夜の山を走ることはとても楽しい。
何度、経験してもそこには非日常感がある。
視界が狭くなる分、風を感じる。(嘘。格好つけてみただけ)
割と頻繁に獣の気配を感じる。(本当)
山頂に行けば、遠くの夜景が綺麗。(これも本当。空気が澄んだ冬がより良い。雨上がりだと空気中の水分で街の明かりが揺らめいて、さらに綺麗)
300〜600ルーメンのヘッドライトをつければ、目の前はかなり明るいので、走ることに不便はない。ヘッドライトを消しても、月明かりがあれば周囲の樹木を見渡すことはできるし、なんだったら向こうの山の稜線だって見えることもある。街で感じるより月はずっと明るい。
一方で、新月の山でヘッドライトを消すと真っ暗闇に身を置くことができる。自分の足元すら見えない。その場から動くこともままならない。ライトを持たずに遭難するなら新月の日を選ばない方が良い。
大人になって新しい刺激が欲しくなったら、夜の山を走ってみると良い。
最初は誰かと一緒に。
最後に。
以前「夜の山って開いているんですか?」って聞かれたことがあるのだけど、毎日、山を閉める担当の人とかいないよ。