#12 インフェルノ
ダン・ブラウン氏の「インフェルノ」という作品の映画を見た。
今回は、この感想を述べたいと思う。
ダン・ブラウン氏の作品は今まで「ダ・ヴィンチコード」、「天使と悪魔」を見た事があるがどれも傑作である。今回の作品で3作目となる。
----------以上の作品の共通の内容としては、ハーヴァード大学教授で宗教象徴学専門としているラングドン博士が、文字や記号、マークなどの象徴をヒントに犯人へと辿り着いていくというものである。
今回の「インフェルノ」は地獄を意味し、ゾブリストという人とラングドン博士の対決を主題としている。
ゾブリストは、
現代社会の人口過剰問題に対して、全人類の半分をウイルスによって間引きする
という過激な思想を持っている。
何故このような思想に陥ったのかというと、
急速な人口増加に伴い、100年後には生態系を壊し、人間が人間を殺し合うような社会が訪れる。
だったら、今のうちに半分の人を殺しておくべきだ。
このように考え着いたからだ。
つまり
100年後に人類が滅ぶのがいいか
今、人類の半分がウイルスで死ぬか
という二項対立的意見を持っているのがゾブリストである。
----------作品を見終わり、思った感想として
ゾブリストの言っていることが、多少理解出来て非常に心が痛かった
というのが正直な感想だ。
誰にも他人の命を奪う権利がないのは自明である。
しかし、自明ではあるがゾブリストは、「ヒト」という動物を存続させるための手段として大量殺人を計画していたのである。
このままだと、人口が増えつづけ、様々な種類の生命体を絶滅させ、環境破壊や食糧危機、経済破綻、貧富の差の拡大など様々な問題が加速していく。
そうなる前に、間引きをするというジブリストの考えは過激ではあるが、納得出来る部分はある。
私たちは、無駄に余剰を出していないだろうか。環境問題を考えたことがあるか。自分さえ裕福であればいいという思想ではないか。。
人間の醜い部分を私はゾブリストに全て見透かされているように思えて、非常にヒヤヒヤした。
ゾブリストのように大量殺人を犯すのは私は反対である。しかし、ゾブリストのように人口増加問題を始めとした貧富の格差問題や環境問題、食料問題などの問題に誰も知らないふりでいる社会にメスを入れたことに対しては賛成である。
微細な力ながら、様々なことを学んでいきながら、たくさんの問題に対して最前の行動が取れる人になりたいと思う。
自分でも何を書いているのか分からなくなったが、以上が「インフェルノ」を観た感想である。
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