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817中学生の制服 家計と地球の負担を減らす 省庁間の縦割りに関係するかも

中学生になると学校制服が必要になる。家計にとってはけっこうな物入りだ。兄弟姉妹が多いと使いまわでばいいのだが、昨今はそうはいかない。一人っ子ではどうにもならないし、同性兄弟がいても同時に3年生と1年生であるとか、兄弟の進学先が違うのでは回しようがない。
昔と違って衣料品は品質がいいから、3年間着た後でも十分新しい。捨てるにはもったいないが、取っておいてもクローゼットをふさぐだけ。
時流を踏まえ、学校挙げて制服を使い回すシステムはどうか。活動低下が著しいPTAの新規活動分野にふさわしい。まず卒業生に用済み制服を提供してもらう。提供の際、補修とクリーニングをしてもらうのが受け入れの条件。費用は各自の親、つまりPTA卒業者の最期の会費負担。集まった制服保管場所としてPTAがトランクルームを借りる。その費用はPTAが出す。
最初は少数の希望新入生に売り出す。新品の7掛けくらいでも十分利益が出るから、トランクルーム費用などに充てられる。毎年の卒業生から寄贈が続くから、そのうち入学生の数を超える保管数になる。
それにつれて中古制服購入者の割合が増えるように仕向ける。それでも新品購入者がいる限り、保管数は増えていく。状況を見つつ、中古制服販売価格を下げていく。PTAは赤字にならなければいいのだから。9割程度の入学生が中古制服を使うようになれば、事業は安定する。
その成果は、家庭の制服購入費が平均して半額以下におさまること。諸物価高騰の折、家計安定要因にはなるだろう。中古制服希望者が殺到した場合の選別方法だが、政府の少子化対策に応ずる点では、兄弟姉妹の順位が低い者を優先することだ。第1子、第3子、第5子が競合したとすれば、第5子が優先、次が第3子となる。最初の子には新品を買わなければならなくても、次の子からは確実に格安で使い回し制服を購入できる。下の子は家庭でもおさがりなのだから、学校制服のおさがりも受忍するだろう。他方、児童手当などは下の子ほど手厚いから、親は家庭でのオヤツなどで下の子を優遇することで、兄弟姉妹間の納得を得ることだ。
制服使い回しは地球環境保全にも役立つ。中古衣料品への心理的抵抗が少なくなれば、衣料品全体の市場動向が変わるかもしれない。そうなれば地球環境保全上の二酸化炭素発生量削減としてカウントできる量になる。学校制服はその第一歩。文科省が働きかけないなら、PTAを環境省の所管にすると環境大臣が宣言してみれば面白いかもしれない

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