Modern Family シーズン8
全11シーズン(完結)
エピソード数:22
時間:20分強
ジャンル:家族・コメディ・日常
時代設定:現代
放送年:2016年
舞台:アメリカ・カリフォルニア州・ロサンゼルス郊外
視聴できる動画サービス:Netflix
評価: 8/ 10
概要:
ロサンゼルス郊外に住む3家族が織りなすコメディドラマ。フィクションをドキュメンタリー風に表現するモキュメンタリーと呼ばれる手法が用いられています。家族の様々な在り方が描かれ、基本的に各エピソードは一話完結です。レギュラーメンバーは前シーズンから変わらず、大人も子どもも時とともに成長し、家族の在り方も徐々に変化していきます。それぞれの登場人物の成長とそれに伴う変化もまた見どころと言えます。
感想など:
ドラマの物語は衝撃的な展開はなく、安心して楽しめる内容でした。その一方で気になる点もありました。
各エピソードにおいて、人間関係に関する側面がテーマとして描かれているのですが、エピソードによっては、いくつかの出来事が同時進行していることもあってか、そのテーマがわかりにくく、散漫な感じがしました。そのため、基本的には楽しむことができたものの、エピソードによってその度合いが若干違いました。厳しい見方かもしれませんが、それだけ期待が大きかったということでもあります。
エピソードによっては出てこないレギュラーの登場人物もいて、お気に入りの登場人物が出てこない場合は残念に感じるかもしれません。ただ、これに関しては難しいところで、逆にメインの登場人物を全員出そうとすると、上で述べたように、どうしてもいくつかの出来事を並行して描くか、1つの出来事に対して多くの登場人物が関わる流れになることから、慌ただしく、散漫な展開になる可能性があります。
それぞれの登場人物にそれぞれの社会生活があり、交友関係が存在することから、メインの登場人物に関わる形で、さらなる登場人物が出てくることになります。それらの人々は、準レギュラーに近い頻度で出てくる人もあれば、過去に数回登場しただけの人もあり、かなりの数に上ります。過去に少しだけ登場した人物が久しぶりに出てくると、懐かしいと感じることもあれば、忘れていることもありました。長く続くドラマの宿命とはいえ、これも難しい問題と言えます。
子どもたちは成長し、何人かは新たな環境に移ろうとする、というところでこのシーズンは終わりを迎えます。どのような変化が彼らを待っているのか、ジョーのかわいらしさもさらに増してきていて、次のシーズンが楽しみです。
英語学習の教材として:
物語の展開がテンポよく進むこともあって、会話も速い場合があり、聞き取りの難度は低くありません。また、登場人物の年齢や育った環境、社会的地位といった属性が様々で、それに応じて使う言葉遣いも異なるため、聞き慣れない表現があると思います。辞書に載っていないような表現もあり、初めは日本語字幕で意味を確認しながら視聴したほうがよいかもしれません。
語句・表現:
WASP(ワスプ):White, Anglo-Saxon, Protestant の頭文字をとった略称で、白人・アングロ=サクソン系・プロテスタント信者であることを指します。アメリカ合衆国建国をにおいて重要な役割を担った、イギリスから渡ってきた人々の子孫で、アメリカ社会において支配層を占める人々を表します。
for the record:「言っておくけど」
a horse's ass:「いやなやつ、おろかなやつ」
too good to be true:「話がうますぎる」
他にも多数表現が出てきます。