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Cold Case(字幕版) シーズン5

全7シーズン(完結)
エピソード数:18
時間:45分前後
ジャンル:刑事・犯罪捜査
時代設定:現代
放送年:2008年
舞台:アメリカ・ペンシルべニア州・フィラデルフィア
視聴できる動画サービス:Amazon Prime Video
評価: 7 / 10

概要:
cold caseとは、完全には解決しておらず、長期間にわたって捜査に進展がなく、捜査が打ち切られた状態の犯罪事件のことです。ドラマでは、一旦解決したかに思われたものの、その後新たな展開を見せた事件も扱われます。そういった経緯であることから、様々な時代の未解決事件に挑みます。1910年代に起こった事件もあれば、2000年代といった最近(ドラマ上では)に起こった事件まで、幅広い時期に及んでいます。事件の起こった時期に流行した音楽が、各エピソードのBGMとして使われており、そのことも、このドラマを特徴づける要素になっています。

感想など:
事件そのものは、殺人課の刑事ということで、殺人に関わるものですが、似た様相の事件はほとんどなく、努力がうかがえます。ただ、捜査の過程と結末はいくつかのパターンに収まるため、事件の多様さと比べて、各話の終わりに対しては似たような印象を抱くかもしれません。

ドラマの展開は、事件に至るまでの過程を追うことに主眼が置かれており、若干の伏線は張られるものの、基本的に情報は小出しに、後から出されるため、都合のよい展開も多いと感じました。1話完結であることから、時間内に事件と事件にまつわる謎を解決する必要があり、そのため物語の展開は速く、緊張感が緩まないことは長所なのですが、その分物語の展開が一様になりがちで、驚きの展開は基本的にありません。

ドラマのレギュラーメンバーである刑事たちは、決して派手な特徴があるわけではありませんが、それぞれに味があり、少しずつ個々の私生活や過去も描かれ、人物像に深みが加わりました。

本当に惜しいドラマだと思います。気になる点を上で色々挙げましたが、それでも見たくなるだけの魅力はあり、もうひとひねりあれば、もっと面白くなったのに、と残念です。

英語学習の教材として:
Amazon Prime Videoでは、海外ドラマの選択肢は、「日本語字幕―英語音声」か、「日本語吹き替え」かの2択しかありません。英語を学ぶこと目的とすれば、日本語字幕―英語音声の1択になります。しかも、視聴しながらの切り替えはできず、「日本語字幕―英語音声」と「日本語吹き替え」は別の作品と見なされ、そのため別のアイコンで示され、そのアイコンも同じなので、一度詳細を表示するまではどちらなのかわからず、少々不便です。

主人公たちは、警察の殺人課に所属しているものの、専門用語が飛び交うということはなく、日常的、常識的範囲内の語彙でやり取りされ、馴染みのなさそうな語は、ドラマ中で登場人物が補足してくれます。また、まれにスペイン語での会話が出てきますが、字幕があるか、登場人物が通訳してくれます。

ちなみに、「殺人(捜査)課」は英語ではhomicideで、「-cide」は「~を殺すこと、~を殺す人」の意味の名詞を作る働きがあり、以下に「-cide」を含む、よく見かける語を簡単にまとめておきます。
homicide:「殺人・(警察の)殺人捜査課」
suicide:「自殺」
genocide:「大量虐殺」
pesticide:「殺虫剤、除草剤」

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