The Office シーズン3
全9シーズン(完結)
エピソード数:25
時間:20-40分程度
ジャンル:コメディ
時代設定:現代
放送年:2006年
舞台:アメリカ・ペンシルベニア州・スクラントン
視聴できる動画サービス:Netflix
評価:10 / 10
概要:
アメリカ・ペンシルベニア州・スクラントンにある、とある企業の支社の日常を描いたコメディ。その支社長マイケルとその下で働く職員が繰り広げる様々な出来事を、職場の日常を記録するという体裁で物語は展開します。支社の閉鎖の危機はまだ存在するものの、職員たちは日々の業務に勤しみます。
感想など:
前シーズンでの人間関係はそのまま持ち越します。レギュラーの登場人物もそのままに、新たな展開になります。このシーズンでは舞台となる支社に大きな変化も起き、それに伴って人間関係も変わってきます。一方で、支社長マイケルの自己中心的な暴走はこれまで通り、それに対する支社の職員の対応もこれまで通りで、これまでのシーズンを楽しめた方は安心して楽しむことができます。
マイケルはもちろんのこと、彼とそれなりにやっていける職員たちも曲者ぞろいで、登場人物みなの個性がますます出てきて、ドラマを盛り上げます。このシーズンで起きる支社の変化で、新たな登場人物が加わり、支社における人間関係はさらに混沌としてきます。人間関係、支社を取り巻く状況が目まぐるしく変化し、退屈させない物語の進展は個人的には好みでした。展開は速いものの、わかりやすいため、変化の慌ただしさを感じないかもしれませんが、シーズン中のエピソードを改めて振り返ると、様々なことが起きていることに気付きます。
マイケルも含めてみな予想の斜め上を行く行動をとるため、先の展開が読めないところも楽しめました。それに加えて、物語全体の進展も楽しむことができました。コメディは物語全体の展開よりは、各エピソードの面白さを重視していると思います。その面白さというのは「笑い」という面で、それぞれのエピソードは面白くても、物語の先の展開が気になる、ということはそれほどなかったように感じます。これまでにコメディドラマをいくつか見てきましたが、そのときには、このエピソードも可笑しかったから、次のエピソードも可笑しくて楽しめるだろうと、次のエピソードを視聴する感じでした。このドラマでは「興味深さ」という点においても面白く、続く展開を見たくなり、気づけばシーズンの全エピソードを視聴し終えていました。
シーズンの終盤には次のシーズンへの布石が打たれることはありますが、本シーズンの終盤は色々なことが起き、気になる展開になるであろうことを見せつつシーズンを終えます。コメディなのでサスペンス的な不安感や緊張感を高める展開ではなく、純粋に後に待つ展開への興味で、次のシーズンが楽しみです。まだ現時点においては、Netflixではこの後のシーズンが配信されていないため、しばらく待つ必要がありそうです。
エピソードにより時間が大きく異なり、注意しておかないと、時間管理を誤る場合があります。前シーズンは20分前後でほとんど一定だったのですが、
今シーズンは、これまで通り20分程度のエピソードもあれば、40分を超えるものもあります。よりたくさん楽しめるので、長くなるのは構わないのですが。
英語学習の教材として:
会話が聞き取りやすいのはこれまでのシーズンと同様です。変わった会話表現も、語彙も難しいものはあまり出てこないので、英語の聞き取りの練習にはちょうど良いと思います。
語句・表現:
○a branch:「支社」
○a severance package:「解雇手当」
※a severance payともいう
severanceは「切断、隔絶、退職、契約解除」の意味で、
packageは「(年金・保険などの)給付金」の意味
○wear the pants:「決定権を握る」