19/n シン・ 切削効率 チェンソー、ソーチェーン(チェンソー用チェーン)、目立ての正しい理解
ソーチェーンサービスジャパン(略: SSJ)です。
SSJは当事業体(2024年2月スタート予定)の宣伝も兼ねて、タイトルの記事をシリーズ化してnote上に公開することにしました。本記事の内容はXアカウントのhttps://twitter.com/SSJP2023 固定ツイートで先行公開していますが、noteで公開する内容は、Xアカウントで公開中の資料 「4D Sawchain Study」の「 V.1.25」以降の内容となります。
「切削効率」を考える
たまにSSJでも間違えているかもしれませんが、「カッターの切れ味」と「ソーチェーンの切削効率」は別で考えておかないとなりません。
ソーチェーンのヤスリメーカーであるVallorbe(バローベ)制作の「目立ての角度」による切削効率の違いの「1例」を紹介している動画です。
切削効率は10%も違わないのか、という印象を受けるかもしれませんが、ここでチェンソーメーカーであり、ソーチェーンメーカーでもあるSTIHL(スチール)公式情報のフルチゼルvsセミチゼルの%を考えます。
PS3の標準搭載の花形といえばMS241(2.3kw)なので、この15%はMS241の数値から来てると「あくまで推測」されます。Vallorbeのテストベンチは玉切りのみです。それにしてもこの%の違いはどこにあるのかというと、ヒントは冒頭の動画の最後にあります。
3/8"とありますが、恐らく本体はUC4051A(16in)なので、十中八九3/8"LPです。ここから「Vallorbeのテストで使ったフルチゼルvsセミチゼルソーチェーンはSTIHLのものだろう」という推測ができます。オレゴンやハスクバーナには3/8LPのフルチゼルは現在ありません。フルチゼルはスチールで、セミチゼルは他で…というのは実験としては杜撰です。上の数字だけ見るとMS231や445あたりの数値です。チェーンスピードは無負荷時のものと思うので考えなくても良いでしょう(モーターのパワーカーブはトルキーなので、フルチゼルの切削抵抗の低さを活かしきれてないんじゃないか…?というのはもうメーカーの開発や研究機関レベルの話なのでノータッチにします😇)。切削効率はパワーバランスです。元も子もないですが、ソーチェーンのモデルが記載されていないと硬さも異なりますし、「玉切りだ」ということをもう少し強調しておかないと、角度の切れ味と持続性の資料としても中途半端であるというか… 更にちゃぶ台をひっくり返すと、パワーバランスが取れていれば角度の結果も変わってきます。何が良い悪いの二元論ではなく、このコラムが「もう少しなんとかならないのか」と悩む方のヒントになることを願います。
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