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15/n 後編 続・シン・スクエアカッター チェンソー、ソーチェーン(チェンソー用チェーン)、目立ての正しい理解
ソーチェーンサービスジャパン(略: SSJ)です。
SSJは当事業体(2024年2月スタート予定)の宣伝も兼ねて、タイトルの記事をシリーズ化してnote上に公開することにしました。本記事の内容はXアカウントのhttps://twitter.com/SSJP2023 固定ツイートで先行公開していますが、noteで公開する内容は、Xアカウントで公開中の資料 「4D Sawchain Study」の「 V.1.25」以降の内容となります。
スクエアカッター=スクエアファイル
Jed「(スリーコーナーで)擦る時は(画面奥の)タイストラップにヤスリが当たるように、でも反対側(画面手前)のタイストラップにヤスリが当たるのは適切な角度ではない」
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Jed「大体45度の角度でヤスリを動かすんだ」
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どこに対しての45度かということをJedは説明していませんが、バーを正面(水平視点角)と上から見た時(垂直視点角)のそれぞれの角度が45度になるように、というのが「上刃の目立て角度は30度」のように言われています。
Jed「新品の横刃(仕上角)は90度だが、そうすることで自分が研いだ横刃は80か75度(推定)になるんだ」
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Jed「擦る時は(スリーコーナーの)下側の側面をタイストラップに対してフラットになるようにするんだ。こうやって研ぐと上刃(仕上角)は20度に出来上がる。」
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Jedが話していることは上刃に当たるヤスリの広い面をどれだけ寝かせるかor立たせるかという、「迎え角」の調整の話をしています。Jedはタイストラップの削れ方で迎え角を判断しているということです。迎え角については13/nをどうぞ。
Jacob「そういえばなんでさっきからカッターの外側から内側に研いでるの?」
Jed「スクエアカッターで頂点を作る為さ。反対だと頂点にヤスリが通ってるか見えないんだ。できるんなら内側からでも良いんだけどね」
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丸ヤスリとスクエアではヤスリを動かす方向が反対になります。丸ヤスリの目立てで頂点を作ることが一番の目立てのコツなのに同じく、頂点へのヤスリの角の当たりがスクエアでも最も重要だからです(これも13/nを参照してください)。
「丸ヤスリで外側から掛けるとカッターのメッキにヤスリが負ける」と言いますが、外側から掛けると目がダイレクトに母材より硬いメッキに当たるので、消耗が激しくなります(内側からだと削り出したカッターの母材が保護剤の変わりになる)。円径なので角付ヤスリほど軌道が安定せずグラグラするのも間違いないです。
続いてしばらく、ダブルベベル(Jedは垂直視点角40度が好み)やグーフィー(丸ヤスリとスクエアの中間だからスクエアにはならない)、ヘキサチェーンの話、Jedが迎え角の治具代わりに使っているヤスリの話や使い方、スクエアを始めたきっかけの話が続きます。「どのように切削効率40%UPを実現したか」から話が脇に逸れるので割愛します。
最後にデプスの設定です。使っているのはWCSのデプスゲージプレートです。FLゲージやコンビゲージと同じ原理のデプスの治具です。カッターの損耗に対して「相対的なデプス」を維持できます(英語ではコンスタントデプスに対してプログレッシブデプスと呼ばれています)。動画内では025 030スロットで合わせています(上刃の長さは揃えていません)。
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切り比べは49:25~です
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