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30/n シン・ 丸ヤスリのサイズを小さくする チェンソー、ソーチェーン(チェンソー用チェーン)、目立ての正しい理解

ソーチェーンサービスジャパン(略: SSJ)です。

SSJは当事業体の宣伝も兼ねて、タイトルの記事をシリーズ化してnote上に公開することにしました。本記事の内容はXアカウントのhttps://twitter.com/SSJP2023 固定ツイートで先行公開していますが、noteで公開する内容は、Xアカウントで公開中の資料 「4D Sawchain Study」の「 V.1.25」以降の内容となります。尚、目立てサービスを開始しました。本命の最新マシンの導入がまだですが、それまでは最新マシンが楽にしてくれる部分を手持ちのマシン+改造+人力で補います。

「ヤスリ径を小さくする」

「消耗に合わせてヤスリを小さくする」という方法があります。理由としては単純に「カッターが小さくなるからヤスリも小さくする」や、「ドライブリンクやカッターパーツを削りこまないようにする為」というのが大半です。それ以外でも他に変わることを紹介します。
 丸ヤスリによる完璧な目立てをSSJでもできるなら、切り比べ動画でも出せば良いのですが、専門的な知識はあっても寸分違わぬ動きができる達人ではないのと、どの目立て治具も文字通りの"補助"器具なので、情報として出すには精度のないものだとなぁ~…と、難しいところです。測定設備もありません。前置き終了。

丸ヤスリを小さくするイメージ図

サイズを変えて考える

変化を掴みづらいので、小さい丸ヤスリのスケールを大きくして考えてみます。

もしも丸ヤスリが地球サイズだったら…

 丸ヤスリを地球サイズぐらいの「円」で考えてみます。確かに丸い形をしていますが、普段、地球の上に住んでいる私達は地球の丸さを感じる場面がほとんどありません。平坦な道は平坦に見えますし、水平線も飛行機の中など、高い位置から見ない限り丸みを感じることはほとんどありません。実は曲線は拡大すると直線に近付く特性があります。普段、私たちは地球の曲線を感じられないぐらい拡大された世界で生きているということです。話を丸ヤスリの世界へ戻します。

赤枠部分を拡大します。
拡大図

黄緑線は若干曲がっているかな?というぐらいなのに対して、赤線にははっきりと「曲がり」を感じます。これをカッターの上刃との当たりで考えると、上刃の最先端でRによる鋭さと、鋭さ由来の脆さが発生していることになります。肉眼では判別しづらい「フルチゼルのチゼルオンチゼル」同様、極小のフックができるということです。但し、僅かな違いですので、丸ヤスリの高さやストロークのブレで容易に変わりますし、カッターの消耗に合わせて丸ヤスリを小さくする時は”カーフ”も"重量"も減っているので、このRの差そのものを実感できるかは「?」です。原理は2/nで紹介したことと同じで、更に小さなサイズの世界の話となります。

なぜ「細かい話」ばかりになるのか

 サイズそのものが日常の周囲のものに比べて小さいということがありますが、ソーチェーン1本はその長さ分でカッターの数が増え、それが高速で回転しているわけなので、カッターの「細かい」差が増幅されて現れます。

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