フェリーはいいぞ #3000字に込めた偏愛
椎名トキさんの初企画にお祝い申し上げ、参加いたします♡さーあ、語るぞ！語っちゃうぞっ。トキさんありがとうございまーす！！！
さて、私が今日語るのはフェリーへの愛！旅の交通手段としてのフェリーが大好きです。船！
所要時間がほんの数十分から数時間の航路も、長距離を一晩以上かけて行く航路も、どちらも好きです。
私が今まで利用した路線は、
大阪→大分(所要時間:夕方発早朝着)
熱海→初島(30分)
和歌山→徳島(2時間)
門司港→大阪(夕方発早朝着)
神戸→香川(深夜発早朝着)
宮崎→神戸(夕方発早朝着)
香港⇆マカオ(1時間)
熊本→島原(30分)
大阪→今治(夜発早朝着)
愛媛→別府(4時間)
利用してみたい路線は、
大阪→志布志(夕方発朝着)
名古屋→苫小牧(40時間)
舞鶴→小樽(深夜発翌夜着)
博多→釜山(3、4時間)
鹿児島→那覇(夕方発翌夜着)です。
乗ったことがあるのは、長くても一晩ほどの航路です。だから今後、所要時間が一晩を越す長距離航路を味わうと、今から語る「偏愛ポイント過多」に陥って「イナフ！」と叫ぶかもしれません。なので、現時点での愛を己に刻みつけるように語ろうと思います。
↑国内旅の妄想のおともにどうぞ⭐︎
偏愛ポイント①めんどくさい
初手から暴言チックですみません。愛でてます。フェリーって大体において全ての過程で大体めんどくさい。
まず予約。公式サイトにアクセスして、空席照会をする時点で会員登録をしないといけないケースが多い。めんどくさい。さらに旅が終わってからも登録したメールアドレスにメルマガが来る。めんどくさい。
そして、乗り場へのアクセス。街から絶妙に離れてるケースが多いので、行きも帰りもバスやタクシーなどで移動しなきゃならん。めんどくさい。
さらに、乗船時、下船時。乗り場も降り場も長蛇の列！競り合うように出入口に集う人々！船の中でのポジション取り(コンセントのあるところとか、窓辺のテーブルとか)とか、降りてから街へのシャトルバスへの乗車人数が限られていたりするから、われ先に！となるよね。仕方ないね。ああ、穏やかじゃない。めんどくさい。
極め付け、雑魚寝席だと最たるめんどくさい。旅の開放的な空気に浮かれてお酒とともにはしゃぐ人もいれば、大いびきをかく人、なんか物をやたらと落としたりうるさい人、そしてそれらに怒る人など、海の上という逃れられないシチュエーションにぎゅーっ！とした「その日限りの社会の構図」が詰まる。めんどくさい。
だが！！！それら全てが「その日限り」だから愛しい！！！みんな運命共同体。めんどくさいことも、すべて一晩だけ我慢したら否が応でも永遠にバイバイ。陸を離れればスマホも圏外になっちゃうし、そんなめんどくさい過程すらも全部「旅のせい」にしちゃえるのよ！！！そんなところが好き。
偏愛ポイント②不安要素が多い
ネガティブな響きですが、愛でてます。
・まず、海自体が危険。甲板から見下ろす夜のまっくらな海、吸い込まれそうで怖い。
・船の上には売店やレストランがあるものの、お腹が空いたらどうしよう！と思うと食べ物も多めに買わなきゃ。
・海に出ればスマホは圏外になっちゃうからスマホで暇潰しも難しい。誰かに連絡も取れないし、たとえ非常時に誰かに連絡しようとしても伝えられない。怖い。
・もし船内でテロが起こったり、ゾンビが現れたら……と思うと逃げ場が無さすぎて恐ろしい。
・他人だらけのシチュエーションで船酔いや腹痛・下痢を起こしたらどうしよう。想像するだけで怖い。
これらの危険にはいずれも遭いたくないです。しかし、危険を避けるための可能な範囲の「備え」をする時間、船上でのどうしようもない不安を憂う時間は非日常で、不安とともに、考えれば考えるほど旅への高揚感も盛り上がります。うーん、好きだな……。
偏愛ポイント③自由だー！楽しい！
電車、飛行機、高速バス、自家用車……旅の移動手段はいろいろありますが、めんどくさくて不安要素が多いながらも、一番自由度が高いのはフェリーだと思います。体の拘束がなくて、外の空気も浴びられるからっ！
まず特筆すべきは、乗ってしまえば着くまでは自由！船内を探検！甲板で夕日や朝日を眺め放題！食事の時間は特に決められていません。レストランを使うもよし、持ち込んだあれこれを食べるもよし。トイレもいつでも行き放題。消灯時間はあるものの、何時に寝ても何時に起きてもいい。持ち込んでお酒も飲めます。お風呂やシャワーを使える船もあるし(大阪⇆愛媛の船は超綺麗な大浴場があった！！！)、漫画が置いてある船もある。スマホの充電も出来る。カップラーメンの自販機があったらなんかしたら、夜中でもラーメンが食べられる。Wi-Fiが繋がる船もある(うまく繋がらないことが多いが)。圏外なら、つかのまデジタルデトックスも出来る。
そして、フェリーの船内は多様性に溢れています。長距離トラックの運転手さん、家族連れ、カップル、ひとり旅。外国人の団体や大学生グループがいたり、山登りやマリンスポーツの装備を持った人も。法事や祝い事の人も。社会の縮図がぎゅっ！っと、船内でひとところに！
①でも言ったけど、船内は今日限りのメンバー。多種多様。ネタの宝庫。いろんな妄想が止まりません。引き出される思い出もあることでしょう。ひらめくことも、アイディアをえることも。たのしーい！小説も日記もエッセイも船の揺れさえ大丈夫だったら、書き放題、考え放題だよ！ワンナイト縮図！創作ハッピー！
偏愛ポイント④目と心に良い
出発して陸の光がどんどん離れてゆく様子、太陽や月のうつろぎ、どこまでもどこまでも続く海、ドドドと足元で感じるエンジン音、しらない誰かの笑い声、ノスタルジーでレトロな船内の装飾、ロビーの休憩スペースでかかっているテレビの音、なんかなつかしいBGM、目的地に近づくのは旅の終わりか始まりか、旅の回想、旅への期待、……なんか、船に乗ってると上記②のような不安もあるけれど、非日常な景色ばかりが目に入ってきて、自分の思考が船酔いのせいも相まって、パステル調にぼやけて、安らぐ。目にも心にも非常に良い。
最後に、語るより雄弁かもしれないけれど、フェリーの中で撮った写真やフェリーのある風景を見てください……共感が得られたり、船旅がしたいと思ってもらえるといいな。
また、私は記憶がないぐらい小さかったときを除き、一人か夫かとしかフェリーに乗ったことがないけど、友達とフェリーに乗ると絶対楽しいと思う！夜な夜な買い込んだお菓子やお酒を楽しんだり、トランプをしたり、眠い目を擦って甲板に朝焼けを見に行ったり、陸についてからの旅程を練ったりさ！やりたい！そんな旅を私はやりたい！そして、皆さんのフェリー旅を聞きたい！
まだまだ偏愛を掘る余地のある私ですが、フェリーへの愛語り、この辺で失礼します！！！船っ！トキさん、良い機会をありがとうございましたー！！
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