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日常をいろどる神戸
暮らしの中にはなんとなくずっと「コレ!」って決まっている「定番」が潜んでいて、「定番」は時に生活に潜みすぎていて、見過ごしがち。
私は関西で生まれて関西で育ったのだけど、東海地方に引っ越した時に初めて、
「あっ、これ関西なんや」
と気づいたものがたくさんあった。
そして、ご当地色の強いものを見つけるたびに、新しい暮らしの中で新しい生活の彩りのかけらを見つけたみたいで嬉しい気持ちになったなあ。
例えば、岐阜で見つけた「各務原キムチ」や静岡で見つけた「バリ勝男くん」のおいしさとか。
方言、ご当地色の強い看板、その地域ならではの街並みとか。
私の力で見つけた、新しい大好きとの出会いがとびきり嬉しかったなあ。
そして、関西に帰ってきたときに、「やっぱりこれに慣れ親しんでたな、懐かしいな」と思うものと再会できたのも嬉しくって。
生活での再会をさらに細分化すると、大阪、神戸、京都、などなど近郊のいろんな地域のものを知らず知らずのうちに取り込んでいたようでした。
タダノヒトミさんの#あなたの神戸をおしえて 企画の二回目の参加作品として、今回は私の日常に溶け込みすぎていた神戸をご紹介します。
神戸、そして関西の方には定番すぎることなのかもだけど、他の地域の方に少しでも関心を持っていただけたらいいなっ。
履きだおれの街・神戸
「食いだおれの大阪」は有名だけど、着だおれの京都、履きだおれの神戸は全国的に名の通ったフレーズなのでしょうか?
神戸は靴の街。
三宮に長く伸びる元町商店街には、良質な靴たちが驚きの低価格で販売されています。
もともとは、居留地に住む外国人の靴を修理・作製するために神戸で栄えた商売なんですって。
たしかに、朝の連続ドラマ小説「べっぴんさん」でも靴作りのお話があったなあ。
特に、「神戸のを買う!」と限定した靴選びをしたことはないのだけど、気に入っている靴、長く使った靴は、思い返せば神戸の靴が多いです。
商店街のお店のおじちゃんおばちゃんは、みんな気さく。
デパートの靴屋さんは少し緊張してしまうのだけど、神戸なら全然大丈夫。
靴を売るお商売に愛を持ってて、私の靴や足の悩みに耳と心をいつも傾けてくれます。
こちらの、マーレマーレさんは全国的にもお店があるのかな?
カジュアルにもちょっぴりよそいきにも使い勝手の良い靴が、お買い求め安くて好き。
ぺったんこの黒いパンプスなんて、何回リピートしたか…安いのに丈夫だし、柔らかい!
ぜひ、街で見つけたら試着してみてください。
モロゾフ
モロゾフも全国にあるでしょう。
どのくらい全国に根付いているお店なんだろう…、本場は神戸なんですよ!
そして、モロゾフのプリンのガラス製の空き容器を再利用するのは関西人の定番中の定番…ですよね!?
(モロゾフのホームページには、プリンの空き容器を食器として再利用しないで⚠️と言った旨のことが書かれていました)
我が家ではよく空き容器におかずが入っていましたが、夫の家では牛乳を飲むための食器だったらしいです。
関西人100人に空き容器の用途を聞いてみたいわ。
しかし、モロゾフのプリンっておいしいですよね…どれもおいしいけど、普通のプリンが一番好き。
我が家の定番なのはモロゾフのチョコレートムース!
よく、モロゾフのフルーツゼリーやムースの詰め合わせに入っているこのチョコレートムース。
お中元で貰ったことのある人も多いんじゃないかな。
我が家ではこのチョコレートムースの争奪戦!
甘すぎず、こっくりした味わいがじんわり口内に染み込んできて最高の一品。
いかなご
いかなごのくぎ煮って、神戸の特別。
関西によく溶け込んでいる。
近所のおばちゃん…きっと神戸の出身の方だったのかな?、が、よくシーズンになると少し分けてくれて、それを当たり前のように食卓でおいしくいただいていたのだけど、おばちゃんが引っ越して、その後大人になってご当地の食べ物に興味を持ち出してから、いかなごのくぎ煮が神戸の方にとって特別なものだったことをやっと知りました。
個人的ないかなごエピソードがひとつ。
大学の4年間、カフェでアルバイトをしていたのですが、3年目のまあまあベテランになったかな?というときに、神戸ご出身のおねえさんが新人スタッフとして入って来られました。
ベテラン、と前述したけれど昼間のピーク時はものすごくたくさんのお客さんが来られて、私たち、ましてや新人さんは大パニック。
フォローしなきゃ!とみんなで努めたのだけれど、一ヶ月ほど経ったある日を境に、新人さんは冷蔵庫に「ごめんなさい」と付箋を貼ったいかなごのくぎ煮を残し、去ってしまわれました。
あれ、なんか暗い話だな……。
どんな気持ちでいかなごのくぎ煮を置いていかれたのかな、と思うと胸がキゥーっとする。
でも、話が逸れますが、このエピソードを思い出すたびに、新人や初心者の心が少しでも折れないように振る舞える人になりたいなーって思うんよなあ。
いかなごのくぎ煮に「ごめんなさい」は似合わないよ、おいしいもん。
いかりスーパー
神戸、というより芦屋なのかな…?
ホスピタリティの行き届いた高級スーパーです。
スーパーの店員さんというより「コンシェルジュ」ってお呼びしたくなる、エレガントな店内。
活気があるのに、めちゃくちゃ上品。
夫はいかりスーパーの、「神戸牛乳」が家にあると狂喜乱舞します。
なんなら、「神戸牛乳」を買うためだけに出かけていきます。
どんな情熱や。
とってもこっくりしている、おいしい牛乳です。
で、この間神戸に出かけてね、
こちらの記事で、ちよこさんがお書きになられている「もん」さんのオムライスがどうしても食べたくて訪れたんですよ。
夫が食べてたポークカツレツはこちら。
最高のごちそうでしょ、完璧でしょ。
子どもの頃に祖父母たちと訪れた洋食屋さんを思い出す、懐かしい味わい。
なのに、ちょっと新鮮。
懐かしすぎて、新鮮なのかな。
口に入れた瞬間の、洋と和の会合を感じさせる絡まり。
レトロな店内と、ほがらかな店員さんにも癒されたなあ。
五感が幸せに包まれて、いや、もう幸せがこの身をはみ出て……そう、せっかくヒトミさんとちよこさんにおすすめのスイーツのお店を教えていただいたのに、「もん」さんのボリュームたっぷりの洋食でお腹がいっぱいになってしまい、歩いても歩いてもお腹が減らないまま神戸を後にしてしまいました。
せっかく教えていただいたのにすみません。
(近いから絶対そのうちまた行きます!)
でも、なんとしてでも神戸の甘いものを、せめてお家に持って帰って味わいたかった。
そこで利用したのが「いかりスーパーのスイーツ」!
成城石井のデザートコーナーが好きな方は、絶対好きだと思う。
ゼリーやプリンなどの生ものだから遠方へのお土産としては不向きかもだけど、大阪駅の構内にもいかりスーパーが入っているので、大阪・神戸に来られた際にはぜひ宿泊先で味わってほしいなあ。
お持ち帰りしたのは、「冷やしわらび ココナッツパイン」!
和のテイストとココナッツパインって…!?と思いつつ購入したのですが、これがまたベトナムのチェーを思わせる、新しい味。
東南アジアに渡航できなくてウズウズしている皆様にはぜひ味わってもらいたい。
↑あわせてこちらもおもしろいかも。
大阪土産ではないぞ!
ミニワンのミニクロワッサン
デパ地下。
甘くて香ばしいにおいに導かれると、その先にはドンクがあるでしょう。
ドンクは神戸が本店なんですよ。
ドンクの量り売りのミニクロワッサン、芸術的な食べ物じゃありませんか…?
昔ね、学習塾の授業前に食べてたら、好きだった男子に「めっちゃうまそうな匂いさせてるな」って話しかけられたなあ……きゅんやで…(遠い目)
結構お高いから、欲望のままに買うとえらいことになってしまうけど、噛めばじゅわっ!と滲み出てくるバターの味わいは高いことを後悔させないです。
神戸にはドンクの素敵なカフェもあり、母とよく訪れていたのも思い出☺︎
さて、もしかしたら関西の方以外の日常にも、神戸が溶け込んでいたのでないですか?
アンリシャルパンティエ、ユーハイム、Bshop、ファミリア、好日山荘、……探せばあなたのそばに神戸は潜んでいるかもしれない。
この記事を読んで、「はーっ、これ神戸かー」って思ってもらえたら嬉しいな。
ヒトミさん、一ヶ月間おつかれさまでした!
こんなに神戸のことを考えたのは初めてだったし、愛の深さに圧倒されました。
他の方もそうじゃないかな?
これを機に神戸、そして自分の暮らしている地域への愛を深めていきたいです。
みんなに届け、地域愛!
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