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準備状況:作品調査から第2回打ち合わせまで

 「鈴木田俊二先生遺作展(仮称)準備ニュース」をいつもご覧いただき、ありがとうございます。
 さて、今回は私たち四高美術部の卒業生有志が、今年11月の遺作展に向けて進めてきた、これまでの準備状況をお伝えしたいと思います。

 まず、2023年に鈴木田先生のご自宅に伺って、作品の調査を行いました。
 第1回の8月は酷暑の中、3人で数十点の小品を確認させてもらいました。
 第2回は12月に、アトリエと倉庫に収納されていた大作を中心に、のべ18人が2日間作業しました。作品の梱包をとき、一点一点記録をとりました。

裏側に情報が書かれていることもあり、確認中
番号札とともに撮影しています

 近年の作品はもちろんのこと、自分たちが生徒だった頃に目にしていた懐かしい作品をはじめ、先生がとてもお若かった頃の、これまで拝見したことがない時代の抽象作品や具象作品も含めて、200点以上の写真撮影、サイズ計測、技法の確認もしました。
 確認した作品はあらためて梱包をし直したものもあるため、用意したエアキャップは8ロール、80メートルを使い切りました。

 その調査記録を一覧表にまとめ、それをもとにして、担当者が展示内容の構成を考えました。そして、この6月末に実行委員会の8名が同窓会館に集まって、展示についての細かい打ち合わせをしました。三重県以外の各地にいるメンバーも含め顔を合わせての打ち合わせはこれで2回目で、今回が最大人数となりました。

想い出話などしながら、お昼を食べつつ始めましょうということで、美味しいコーヒーも持ち込んで
もちろんパンは、リスドール(残念ながら懐かしの「パッション」は販売時間前で買えず)
昼食後、展示内容の説明を聞きつつ、会場図面の上に展示予定の作品写真を置いて、全員で検討しました

 この展覧会では、鈴木田先生が残した作品の、初期から晩年作までの代表作を展示し、その画業の展開をたどること、先生が表現に込めてきたことをわかりやすく示すことを目指します。

 また、教え子が企画する展覧会として「教育者としての鈴木田先生」のコーナーも設け、私たちが教えを受けた先生のお人柄を紹介することも考えています。

 このプロジェクトが本格的にスタートした春の時点では予算が決まらず、どのくらいの規模で展覧会ができるのか、見通しがつきませんでした。しかし、春からの募金活動へのご支援ご協力がとても順調で、展示会場の予算面での心配がなくなりましたので、私たち実行委員会が設営可能ななかで「最大規模の広さ」を企画、確保することを、今回、決定できました。
 助成金と募金にご協力くださった皆さまに、重ねて御礼申し上げます。

 8月には、第3回目の作品調査につづき、最終の情報を入れた広報チラシやポスターなども完成させていく予定です。速報ですが、会期中のイベントについても嬉しいお知らせができそうです。
 今後もこの「準備ニュース」で、進捗をご紹介していきます。
 引き続きよろしくお願いいたします。

四日市高校美術部OBOG会(S48~H7)鈴木田俊二遺作展実行委員会


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