AMラジオの音質(SONY ICF-P21:ポータブルラジオ)
すでに生産完了、今更のものです。整理をしていた義母の家に置いてあったものを頂きました。
このラジオのことを書いた流れでいずれ書くことになろうと思いますが、ここから数世代下ったICF-P27(正直ちょっと使い物にならない)よりはずっとまともなものだと感じました。新しくなって劣化、、、というか、進歩していなかったのを旧製品で実感した、そんな感覚です。
頂いてきて電池を入れて、Offから徐々に音量を上げるスイッチ付きのボリューム操作で電源On、うっすら聞こえるノイズを頼りにボリューム操作を一旦止め、選局ダイヤルを操作します。ICF-P27のなんとも言い難い選局チューニングゲームを強いられているような不随意電子式チューニングと比べたら素直に普通に選局できる慣れ親しんだバリコン式のアナログチューナーです。糸で針を動かし表示する形式なら、此方の方がずっと楽。(というかP27は使っている地域では事実上選局が大変困難)
音質は、この筐体から出てくる音を想像したらそのままの、「そうそう、こういう音だよね、ポータブルラジオって。」という感じの音です。凄く良いというわけでは無いけど、傍らで鳴っていて景色や風景のように溶け込んで落ち着くような。Fずれが生じて高音域が少し耳について声がサリサリいう感覚になって、ちょっとダイヤル動かして直して、と言うような鳴らし続けていると起きるそんな現象も微笑ましく許せる大したことの無いものです。
感度は手元にあるICF-M780N(今型番確認のために調べたら、これもディスコンなのですね…またいずれ記事を書こうかな)、これもそれなりに感度が良いと方という評価のようですが、これとどっこいどっこいか少しいいかも?という感覚です。ICF-P27よりはずっといいです(P27が宜しくない)。
Panasonic RF-NA35-SやSONY ICF-P27のような現在店に並んでいる製品で採用されている電子式選局(表示はアナログ針式)の製品より、ずっと昔の旧態依然としたバリコンチューニングのラジオの時代の製品群の方がずっと汎用ラジオとしての総合性能は勝っているのではないかと改めて感じました。