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PIVOTで「チームワークマネジメント」の動画を公開するまで
こんにちは、ヌーラボのしぶやです。
ビジネス映像メディア「PIVOT」にて先日公開した、ヌーラボの動画はご覧いただけましたか?「チームワークマネジメント」というテーマで、ビジネスグロース部の原田が出演しました!
出演したのは原田なのですが、僕は裏で企画の進行や納品物の確認などをおこなっていました。今回はせっかくなので、PIVOTの動画公開までに裏側では何を考え、どのようなことに取り組んでいたのかをまとめました。
これからPIVOTの動画を企画されている方も多いと思いますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです!
はじめに動画の紹介
PIVOTでMCを務めている野嶋さんやPMをしている蜂須賀さんとともに、弊社のビジネスグロース部 部長の原田(@yasuhirox)が出演し、「チームワークマネジメント」の話やチームでのタスク管理について解説しました。
おかげさまで、自分たちが想定していたよりも多くの方々に見ていただけたかなと思います。
チームワークマネジメントとは?
「チームワークマネジメント」とは、「チームワーク」と「ワークマネジメント」を掛け合わせて、ヌーラボが生み出した造語です。組織や所属の枠を越えて集まった人々がワンチームとなり、1つの目標に向かって協力し、効率的かつ効果的に業務を推進するためのプロセスや手法を「チームワークマネジメント」と定義しました。
PIVOTで「チームワークマネジメント」動画を出したワケ
PIVOTはチャンネル登録者数200万人以上を抱える、非常に大きなビジネスメディアのひとつです。僕もよく見ています。
この記事をご覧のみなさんも、見たことがある方がほとんどではないでしょうか?
そんなPIVOTになぜヌーラボは「チームワークマネジメント」の動画を出したのか。今年の初めに話はさかのぼります。
CM放映後、次の一手は?
ヌーラボでは今年の2月に「Backlog(バックログ)」のCMや電車内広告といったマス広告を打ちました。ご覧になられた方も多いと思います。
CMの次の打ち手をどうするか考えていた中で、PIVOTのスポンサード動画がアイデアの一つとしてありました。
もともと去年から施策のアイデアとしてあったのですが、予算の関係やスケジュール的にも難しく見送っていました。
しかし今年度は「ぜひやってみよう!」という話になりました。
詳しい料金やプランなどは、PIVOTさんの最新資料をダウンロードしてご確認ください。
何をテーマとして動画を作るか
これがもっとも重要です。
最初はタスク管理をテーマとしてBacklogを紹介する動画にしようかなと考えていたのですが、少しインパクトが弱いように感じました。
タスク管理は人から教えてもらうことは少なく、独学でなんとかしている人が多いと思います。そのため「タスク管理をちゃんとしよう!」といっても、「自分はタスク管理ちゃんとできてるよ」と思われる方も多いかもしれません。
僕自身がいち視聴者としてPIVOTの動画を見ているときも、新しい知識を得たいと思って見ていることが多いように思います。
完成のイメージがはっきりとできないながらも、「『タスク管理ならBacklog』といった想起をつくらねば!」という気持ちで企画を考えていました。
とはいえ、具体的に何を解説する動画にしたらよいのか、具体的なアイデアは思いついていませんでした。
チームワークマネジメント?
ヌーラボでは今年3月ごろから、「チームワークマネジメント」という言葉を発信しはじめました。原田が3月末に公開したnoteが、チームワークマネジメントとしては初めてのコンテンツです。
当時はまだ言語化できていない部分が多く、社内でも深い理解が進んでいない状況でした。
ただ僕も入社してから、競合分析や利用者さまの声などを見る中で、Backlogは「個人のタスク管理」ではなく「チームのタスク管理」に強みがあると思っていました。
そしてヌーラボの会社のミッションは「“このチームで一緒に仕事できてよかった”を世界中に生み出していく。」です。
コレってまさに「チームワークマネジメント」…ってコト?
そのあたりから「チームワークマネジメント」をテーマとした動画がよいのではないか?と強く思うようになりました。
「チームワークマネジメント」という新たなカテゴリを自分たちでつくっていくには、さまざまな施策を組みあわせていくことが必要です。すぐに認知してもらうのは難しいので、コツコツ発信を積み重ねていかなければなりません。
その長い道のりの中で、PIVOTの動画は多くの人たちに届ける力をもっていると感じました。
「動画」の持つコンテンツのパワーも考慮すると、チームワークマネジメントの企画をPIVOTでやることは、自分の中で非常にしっくりきたのです。
PIVOTの企画スタート!
全体スケジュール
何回か商談を重ね本格的に契約を結び、企画がスタートしたのは7月ごろでした。公開までのスケジュールはおおよそ2〜3ヶ月です。
【ヌーラボのPIVOT公開までのスケジュール】
2024年7月|企画スタート、企画や構成を考える
2024年7月下旬〜8月中旬|構成案・原稿作成
2024年8月23日(金)|収録
2024年9月上旬~中旬|動画の出来上がり確認
2024年9月30日(日)|公開
チームワークマネジメントの解説動画か?やっぱりBacklogの使い方解説か?
前述したように、チームワークマネジメントをテーマとした動画にしようと思っていたものの、やはりBacklogの認知を目的とした内容にすべきかな?と何度も思いました。
動画をご覧いただければお分かりになるかと思いますが、最終的にはBacklogの紹介はラストのほうに少し挟んでいるだけです。
プロダクトの使い方やPRよりも、自分たちがこれから取り組もうとしている考えを発信することで、自分たちの考えを知ってもらうだけでなく、世の中の人たちからどのような反応をいただけるのかを確認することが、チームワークマネジメントの最初の段階として必要ではないかと思いました。
そんなこんなで企画をブラッシュアップし、収録日直前のお盆明けに、ようやく原稿が完成しました。
PIVOTの収録当日の話
いざPIVOT社へ
収録は午後から8/23(金)の午後からでした。僕は福岡に住んでいるので、当日の午前中に福岡から東京へ飛行機で移動。
約10年ぶりに飛行機に乗ったので、乗り方も忘れていました。事前にYouTubeなどで情報収集し、そのかいもあって手荷物検査所などスムーズに通過できました。ここだけの話、当日一番緊張したのは飛行機に乗るまででした。
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久しぶりの飛行機(特に離陸時)はめちゃくちゃ怖かったですが、無事に東東京に着きました。
羽田に着いてからPIVOT社へ移動。PIVOTさんは原宿にオフィスと収録スタジオがあります。久しぶりの原宿でしたが、ゆっくり散策している時間はなく、明治神宮を少し散歩してからすぐに向かいました。
PIVOT社へ到着
現場には、想像よりもずっと多くのスタッフの方々がいらっしゃいました。僕は素人なので、「こんなに人や機材があるんだなぁ」と驚きました。
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MCの野嶋さん、そして一緒に出演していただくことになった蜂須賀さんと、このとき初めて顔合わせしました。
原稿や構成は用意しているものの、当日初めて会う方々とうまく連携がとれるのか、最初は不安でした。
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ただ蜂須賀さんはもともとBacklogユーザーで、過去には導入事例やBacklogのユーザーコミュニティイベント「JBUG」にも登壇されたこともある方です。
そういった背景もあり今回の収録に出演していただくことになったのですが、動画を見ていただければ分かるように、Backlogの特徴説明やマネジメントの悩みなど言語化力が素晴らしく、収録時は非常に助けられることになったのです。
※収録後もいろいろご縁があり、年に一度のJBUGのイベント「Backlog World 2024」にも登壇していただけることになりました!
撮影開始!
たくさんの機材に囲まれた中、読み合わせも最小限で終わり、いよいよ撮影がスタート。
何度もミーティングを重ねたとはいえ、ほぼぶっつけ本番。会場で見学しているだけでも、ピリピリとした緊張感が伝わってきました。
しかし、始まってみればさすがプロのPIVOT陣営!
野嶋さんの喋りや蜂須賀さんのやりとりなど、視聴者のコメントを代弁しているかのようなやり取りが素晴らしく、非常に助けていただきました。
事前に原稿はあったのですがその通りに進むことはほぼなく、その場で思いついたことや話の流れから話題が振られることも多かったです。(ちなみにPIVOTさんからは原稿は最小限で、あとは会話の流れでアドリブが多いということは聞いていました)
収録映像をその場で最初から見直して、部分的に追加で撮ってほしい気持ちもありましたが、限られた時間の中での収録なのでそうはいかず、収録は15時ごろに終了しました。
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撮影後
撮影後に僕と原田はヌーラボの東京オフィスへ移動し、「あれもいえばよかった」「これもいえばよかった」など、もうキリがないくらいたくさん反省点を話していました。
僕も収録時にその場ですぐアシストできればよかったのですが、すぐその場では良い言い回しが出てこず、、、
サービスの理解やチームワークマネジメントの理解がまだまだだなと反省しました。
7月に動画を公開されていたキーワードマーケティングの瀧沢さんから、僕も原田もいろいろアドバイスをいただきました。それがなかったらもっと大変だったと思います。
キーワードマーケティング 瀧沢さんの動画も、非常に興味深いテーマで出演されていますのでぜひご覧ください。
納品物チェック
編集力の凄さ
公開までのスケジュールはタイトです。そのため、スケジュールを厳守して制作物の確認をおこなう必要があります。
収録から2週間程度で初稿をいただき、1時間半くらいの収録内容が30分程度にまとめられていました。
納品物を見て驚きましたが、収録時不安だったことが解消されており、非常にクオリティの高い動画になっていました。
収録後は不安で初稿の納品までドキドキしていたのですが、「おーこれはいつも見ているPIVOTの動画だ!」と感じる出来の初稿でした。
そうはいっても、まだテロップやインサートは完成していない状態です。ここからいろいろ修正が必要です。
初稿をいただいてから公開まではあっという間。ヌーラボにて動画を確認しPIVOTさんへお戻しするまでに、土日祝日を考慮するとあまり猶予がありませんでした。
急ぎつつも、多くの人たちに見ていただく動画なので、細かいところまでよく確認する必要があります。
ところが「よし確認するぞ!」とはじめたものの、なかなか進みません。
30分の動画を急いで30分の動画をコツコツ確認していく中で気づいたのは、「30分の動画の確認は30分では終わらない」ということです。これは重要な気づきでした。
なに当たり前のことを!と思うかもしれませんが、動画編集や動画制作をしていない人からすると、あまりピンと来ないかもしれません。
そして30分も動画の長さがあると、単純に確認作業がめちゃくちゃ疲れます。
ここのテロップを変えたほうがいいなとか、ここはカットしたほうがいいななど、一度見ただけでスムーズに確認が完了するわけではなく、何度も巻き戻したり画面を注視しながら確認します。
確認漏れがないようにするため、夜に確認したら次の日の朝にもう一度確認するなど、頭をリセットさせた状態で確認することを意識しました。
だいぶ確認に時間を使いましたが、フィードバックした細かいところまでPIVOTさんに迅速に修正していただき、納得できる仕上がりになったと思います。
そして動画の公開へ
動画は9/29(日) 14時に公開されました。意図してこの日に公開したわけではなく、公開枠的にこの日になってしまったのですが、最終的にはよかったと思います。
BtoB向けでは平日の配信が多いと思いますが、土日に配信することで日中でもYouTubeを見ている人がいますし、ゆっくり動画を見る時間も平日よりはあるでしょう。
僕は何度も動画を見ていたので改めて見る必要はないと思っていたのですが、初速の伸びや反響が気になったためパソコンの前で待機し、YouTubeやSNSを見ていました。
するとどんどん再生され、高評価も増え、SNSでも動画を見た方の投稿が徐々に増えはじめました。コメント欄も荒れることなく、僕としては「とりあえず無事に公開できてよかった」というのが感想でした。
公開から24時間経ったころには、2.5万回以上の再生数、300弱の高評価をいただいてました。想定したよりも多くの人たちに見ていただけたと思います。(当初は動画の内容的に2万再生いけばいいかなぁ……高評価は200件くらいはほしいなぁ……と弱気でした)
公開後の反響
僕らの出した動画の内容は概念的な話が多く、具体的なユースケースが少なかったので、ほとんどの人にはピンとこないかもなという気持ちがありました。むしろ批判的な声が多くなったらどうしよう?などの不安もありました。
しかし想像していたよりも、はるかに多くの嬉しい声をいただきました。
出演した原田は、動画を見た過去の同僚や知り合いの方々から、多くのメッセージをいただいたようです。担当した僕も「分かりやすかった!」「すごく共感した!」など、いろいろな方たちからお声がけいただきました。
YouTubeのコメント欄では共感していただいたコメントも多く、X上でも嬉しいポストが投稿されていました。(一部掲載させていただきます)
素晴らしい動画でした。「お互いのタスクを管理し合う」って本当に大事。既存のBacklogユーザーにも観てほしい。
— 金子 大地 / webディレクター (@daichikanekoda) September 29, 2024
【難しいタスク管理を見える化】組織が変わるチームワークマネジメントとは/社員の仕事を全て可視化/“Backlog”を徹底解剖/チームで仕事をうま... https://t.co/ju1j83L2J2
我々も使ってるBacklogの紹介動画(PIVOT)。Backlogは本当にいいツールだと思うしそれが伝わる回だった。
— すぎい (@sugiim) September 29, 2024
PIVOTみてていつも思うのはMCの方のすごさ。質問の内容、話の引き出し方、共感コメントや表情、要約も秀逸すぎる。すごい人だなぁ...。https://t.co/BeZJ09yl8K
これからの「チームワークマネジメント」
多くの人たちに見ていただいたことで、「ヌーラボは『チームワークマネジメント』という新たなカテゴリを作っていくぞ!」という意思表示ができたと思っています。
僕らが伝えたかったことは「タスク管理にはBacklogを使ってね」ということではありません。
伝えたかったのは「仕事はチームでするもの。だから役職や立場関係なく、もっと思いやりを持ってタスク管理をしていこう」ということです。
それを実現するのがヌーラボ製品だったら最高なのですが、Excelでもスプレッドシートでもよいと思っています。
誰か気づいた人・マネジメントする人がやるのではなく、チーム全員がお互いにお互いのことを考えながら仕事に取り組んでいく。
そんな意識・チーム作りに貢献できるような存在になることを、僕たちは目指しています。
最後に
しかし、PIVOTでチームワークマネジメントを解説したものの、まだまだコンテンツが不足しています。
もっと多くの人たちに届けていくためには、「チームワークマネジメント」を認識してもらうためには、自分ゴトとして理解してもらえるようなコンテンツがもっともっと必要です。
「動画を出したのでやりきったー!」「○○万再生達成したから満足!」で終わらせないために、「チームワークマネジメントといえばヌーラボだよね」といってもらえるよう、これからがチームワークマネジメントの本番です。
長々と書いてきましたが、チームワークマネジメントの浸透やヌーラボのこれからに少しでも興味を持っていただいた方と、ぜひこれから一緒に働けるのを楽しみにしております。
それでは今日はこのへんで!