アウトライナー講座で具体例を用いないのはなぜか
こんにちは、セムです。
最近倉下さんがブログで提唱しているDoMA式について、あれこれと考えています。
DOMA式
Depend On My Attention.
使う人の注意の構造に合わせた形
注意オブジェクトモデル
わたしの理解が正しければ、【注意や認知に合わせた基準や粒度で】ということらしいです。はじめての言葉ではありますが、これまで言語化されてなかっただけで、わたしもわたしなりに自分の認知基準でアウトライナーをゴニョゴニョやっていたようです。
アウトライナーはすべてが自由で、集め方も、動かし方も、並べ方も自由です。すべてがマイルールです。だから、個人の注意の構造に合った運用ができます。
特にタスク管理についてはそれを顕著に意識するようになりました。というのも、かつてはTodoistでタスク管理をしていたのですが、どうもそれが合わなくなったのです。その理由のひとつが今から思えば、自分の注意の構造とツールとのズレがあったからなのかもしれません。
確かに世の中のタスク管理ツールの多くは【今日】にフォーカスしようとします。でも、わたしの注意構造の最上位階層は【今日】ではなかったのです。
わたしの場合は一週間(火〜月、あいだ土日祝は含まない)がひとつのまとまりです。一日よりも、一週間をひとつのかたまりとして認識しています。これは会社勤めということも大きく関係していることでしょう。
このように人によっても自由に、個人の中でもプロジェクトによって自由に運用できるのがアウトライナーの素晴らしいところです。
だからわたしはアウトライナーについて教える時にはあまり具体例を用いません。たまにレビューで具体例を出してほしいと言われてはいますが、あえてそこはやらないのです。
というのもアウトライナーは認知の幅を広く受け入れる自由度が高いツールです。それがゆえに、あまり具体的なやり方を見せるのはむしろ使う人の自由な発想を止めてしまいかねないと考えているからです。
講座内ではわたしはこんな使い方やってます、というのを見てもらいます。そこからヒントを得て自分の使い方を見直したり、自分のやり方はやっぱりいいな(うふふ☺)と思ってみたり、といったあなたの自由な思考や発想を促したいからこそ、あえてふわっとした抽象論を語る。そういうスタンスでいます。