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トップダウンの名誉挽回
こんにちは、アウトライナーをこよなく愛するセムです。
前回の記事でボトムアップ思考のパターンは初動を早める効果がある、という話をしました。
ですが、ここで誤解していただきたくないのは、ボトムアップ思考は神! トップダウンはだめだ!ということではないのです。むしろ、洗練された資料作成や情報整理のためにトップダウン思考は欠かせません。
ある程度まとまった量の文章や、短くても流れが重要なコンテンツを作成する場合、全体を上から俯瞰する視点はとても重要です。
たとえるなら、ボトムアップは森の中を歩く感じで、トップダウンはドローンを使って上から見下ろす感じとでもいいましょうか。
資料作るぞ!といっていきなりパワポの画面を開く人、いますよね。一番やっちゃいけないパターンです。スライド一枚一枚はよくできていても、全体としては筋が通っていない、そのような資料を作りがちです。まさに木を見て森を見ず、という状態。このような失敗を防ぐための重要な思考パターンが、トップダウン思考なのです。
一方、一番最初に目次をがっつり作ってからそれに当てはめるように情報を集める、文字を書く。これもよろしくないパターンです。かつてこういうパターンが多かったゆえに、トップダウン思考は批判の的となってきました。でも本当は、全体の筋を一本ビシッと通すための、情報整理や資料作成には欠かせない思考なのです。
最初の目次はゆるゆるのものでいいんです。変わることを前提に作る。今パッと思いつくものをバーっと書き出して、ちょっと並べ替えてみた。そのくらいのレベルで大丈夫です。むしろ、変化を受け入れるための遊びが必要です。
ふわっと出してみて、まずはちょっと動いてみて、その変化を素直に受け入れる。Tak.さんの言葉をお借りするなら、シェイク。トップダウン思考とボトムアップ思考の往来があってはじめて、文章やコンテンツはよくなっていきます。なんだかアジャイル開発の考え方に似ていますね。
さぁ今日も、シェイクりますか。
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