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アウトライナーを楽しむマガジン

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このページはアウトライナーの活用法・Dynalistアップデート情報などのアウトライナーに関する役立つnoteをまとめたマガジンです。私が講師を務めるUdemyアウトライナー講座…
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#アウトラインプロセッシング

最初につくった仮のアウトラインどおりに文章をかき終えられない理由 その2

(さきの記事のつづきです) もうひとつ、最初につくった仮のアウトラインどおりに、本文をかき終えることがむつかしい理由は、「うちあわせCast 67回」でTak.さんが説明していたとおり、文章には意味、論理の流れがあるので、それに沿ってかきつづけると仮のアウトラインにおさまらない文章が育つことも、少なくありません。 これが新しい発見につながるのもよくあることだと、ぼくは考えています。多くの人が、文章をかくことによって考えることができるというのも、この現象をさしていると予想し

最初につくった仮のアウトラインどおりに文章をかき終えられない理由 その1

まだ自信ありませんが、クラスによる抽象データ型オブジェクト指向コンピューティングには、その構造に階層構造をもたせ、それをダイナミックにする仕組みが明示的に取り入れられています。 一方、(さらに自信ありませんが)その世界をつくるオブジェクトのネットワークは、オブジェクト間のメッセージのやりとりという形で表現されていると理解しています。 その結果、全体のネットワークの形が、プログラムする人が意図しなかった形になる可能性がより高くなると予想しています。 これを、大きめの文章を

リターンキー1回で空白行をつくる

ぼくの生活では、かきながら考え、考えながらかくことが、大切な要素になっています。 ですから、文章をかくツールとして、どのアウトライナーやテキストエディタを使うかは重要な問題であり、そうしたツールを試す時間は愉しみのひとつになっています。 理想は、かいている最中にそのツールを使っていることを忘れてしまうくらい使いやすい、透明なアプリケーション。 そして、その透明さに関係する鍵のひとつは、キー操作とカーソル挙動の関係だと考えています。 * ここでは、その分かりやすい例と

【第8回】ロードマップと仮アウトライン

前回の記事はこちら▼ 前回は、作ろうとしている本のイメージをつかむための仮タイトルを決めました。仮タイトルは『「アメリカン」に恋して ~食パン1斤サンドを食べる日々』に決まりました。 続いて「本」全体のロードマップを描き、仮アウトラインを組み立てます。 ロードマップを描くロードマップの形に決まりはありません。はっきりしたストーリーがあったり、ロジカルに説得したりするタイプの文章なら、全体の話の流れを一段落くらいで書いてみること(サマリー)がロードマップになります。これは

【第5回】アウトライナーとしてWordを選ぶ

前回はこちら▼ 第4回でさらっと まず「アメリカン」関連の記事をぜんぶブログから抜き出してWordに貼り付けてもらう。 と書きましたが、そもそも今回なぜアウトライナーとしてWordを選んだのかについて。 いろいろと言われることが多いWordですが、実はかなり本格的なアウトライナーの機能を持っています。アウトライナーとしてはWorkFlowyかDynalistが定番ですが、やままさんはWordのアウトラインモードを使うのがいちばん合っているかもしれない。そう考えたのは、

【第3回】組み替えることへの抵抗感

前回の記事はこちち▼ (なかなか本のメイキングの話に入りませんが、もう1回だけアウトライン・プロセッシングの話が続きます) シェイクアウトラインはあってもいいのです。でも、文章そのものを書くときにアウトラインに合わせて書く必要はない。自由に書いて、アウトラインから外れたらアウトラインの方を変えればいい。あるいは自由に書いた中から使えるパーツだけ残しておけばいい。そういう操作を楽に行うためにアウトライナーはあります。 文章を書くツールとしてのアウトライナーの意義は、自由に

【第2回】アウトライナーに向いた人

前回の記事はこちら▼ 「アウトライナーに向いた人」とはどんな人かやままさんはアウトライナーに向いた人だという感覚がありました。もっというと、アウトライナーを必要としている人だという感覚がありました。やままさんとは数回しか会ったことがなかったのですが、その数回の会話の結果として勝手にそう思っていました。もちろんこれは私がアウトライナーフリークだからという面が大きいのですが、とにかくそう思っていました。 アウトライナーは「2,000字ならなんとか書けるけれど20,000字は書

piece 12:ビジョンと欲望

ビジョン「デイリー」を離れて、少し上の階層で人生の時間について考える。「ビジョン」についてだ。 Mac付属の「スーパー大辞林」によれば、「ビジョン」には以下のような意味がある。 ① 将来のあるべき姿を描いたもの。将来の見通し。構想。未来図。未来像。 ② 幻想。幻影。まぼろし。 ③ 視覚。視力。視野。 ④ 見えるもの。光景。ありさま。 「ビジョン」を意識するようになったきっかけは「手帳」の進化だった。ある時期から予定・アポイントだけでなく「ビジョン」を扱う機能を備えた手帳

piece 11:思いと流れとシェイクとRe:vision

「文章を書くようにデイリータスクリストを作る」ことの意味をもう少し考えてみたい。単にリストとして書けばいいものを、わざわざ文章として扱うというとやっぱり面倒なイメージがあるかもしれない。いやまあ面倒ではあるのだが、でも本当にそうだろうか。 タスクを書くことは楽ではないまず、リストとして書き出せばいいといっても、そもそもリストを作ることはそんなに簡単ではない。リスト(箇条書き)を文章より楽で簡便なものと考える向きもあるようだけど、リストは文章と同じくらい奥が深いものだ(舐めち

piece 10:日々の上にある階層

階層を意識する「アウトライナーで文章を書くようにデイリータスクリストを作る」ことについて見てきたけれど、同じ考え方はデイリーだけでなく、ウィークリーにもマンスリーにもイアリーにも適用することができる。 もちろん、作れるからといって機械的にウィークリーやマンスリーやイアリーのアウトラインを作るのがいいのかというと、たぶんそうではない。ただ、デイリー(=今日)について考えるとき、それはもっと大きな時間の一部だと意識することは重要だ。 アウトライナーを操作しているとわかってくる

piece 9:デイリーアウトラインの運用⑤ 一日がかりで書く日記

アウトラインは変えるためにある割り込みが次々と入って、やろうと思っていたことが何も終わらないまま終わったある日の午前、そのとき選択ツールとしての「できれば」が活躍する様子で前回は終わった。アウトラインを組み替え、今日中に無理にやる必要のないと思えるDOを「できれば」に落とし、午後は気を取り直してキャッチアップしようとしていたのだった。 今回もその続きなのだが、午後からは順調に物ごとが進み、結果的にすべて終わったのかというと、そんなことはなかった。 もう一度前回までのデイリ

piece 8:デイリーアウトラインの運用④ 選択のツールとしての「できれば」

やろうと思ったことが何もできない日 「piece 7:デイリーアウトラインの運用③ 書き換えながらコントロールを保つ」からの続き。午前中を終えた段階で予定していたDOは何ひとつ終わっていないどころか、割り込んできたDOさえ終わっていない。 一日は以下のアウトラインからスタートした。 お昼前には以下のようになっていた。 もともとは「原稿Тの構成再検討」を午前中に済ませるつもりだったのだが、途中でN社からの突発的な依頼に中断され(そのためもともと6個目にあった「N社依頼案件

piece 6:デイリーアウトラインの運用② 仮アウトラインと仮サマリー

デイリーアウトラインづくりの続き。「デイリーアウトラインの運用① フリーライティング」でフリーライティングした今日のイメージをアウトラインにする。 どういう順番でもいいけれど、ぼく自身はベタ打ち状態のまま見出しをつけていき、後から階層化・並べ替えすることにしている。操作は一度にひとつに絞るのがコツだ。いろんなことを同時にやろうとすると収拾がつかなくなりやすい(まあ、この程度の分量なら同時にやっても大丈夫なのだが、分量が増えるほどこの原則は重要になる)。 フリーライティング

piece 5:デイリーアウトラインの運用① フリーライティングする

楽しんで書くデイリーアウトラインづくりはフリーライティングから始まる。 文章について個人的に感じていることがあって、それは力のある文章は楽しみながらでないと書けないということだ。ここでいう「楽しみ」にはいろんな意味があるけれど、必ずしも「楽しいことを書く」ということではない。リラックスして楽に書くということだ。 朝のコーヒーを飲みながらでもいいし、夜ビールを飲みながらでもいいし、湯船につかってiPhoneで書いてもいい。通勤していたときは朝食ついでのカフェでというパターン