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「自分を見限らない」-羅針盤#3-3

✔ 目標を立てる段階で,自分を見限らないことが大事.
✔ 日本の玄関口で,日本に来る人にいい想いをしてもらいたい.

※前回の記事はこちら

自分を見限らない

———よーだいさんが東ア船に乗る前におもってた語学に関することなんですけど,東ア船で語学に対する影響とかはありましたか?

よーだいさん(以下,Y):語学への意欲はものすごく高まりました.逆に,ものすごく後悔もしました.英語がもっとできればこいつとも友達になれてただろうな,っていう人とか,言葉足らずなせいで離れていってしまった人も少なからずいたので.あと,自分の英語力が足りないせいで,こいつしゃべっててもおもしろくねえな,って思われたこともあると思うんですよ.みんなやさしいのでダイレクトにはいってこないですけどね.たった2か月で英語力が格段に上がるわけではないけれど,英語さえできればもっと輪が広がったんだろうなって思ったら,もっとやらなきゃという意欲はものすごくあがりました.

———それは今の仕事に影響とかはありますか?

Y:ダイレクトに関わっています.東ア船乗ったから今の仕事をやらせてもらっている節があります.現在は船の入出港に関わる仕事をしているんですけど,そこで以前よりも海外にいる人と連絡を取る機会が増えたんですよ.前の仕事は日本に来る人を面と向かって相手にしていたんですけど,今は海外の会社と電話でコミュニケーションをとる機会がすごい増えました.電話でのコミュニケーションは対面のものよりハードルが高いので苦労してますけど,東ア船で培った英語力は確実に役立ってます.

———表情とか読み取れないですもんね.

Y:そうそう,ジェスチャー使えないし表情見えないし,電波が悪いと断片の英語で理解しないといけないので.

———よーだいさんが船の中でいろいろ経験されたと思うんですけど,その経験をひとことか一文でまとめるとどういう言葉になりますか?

Y:うーん,なんだろうな.「自分を見限らないことが大事」かなあ.

———自分を見限らない.その心は?

Y:これはできないな,って自分で思ったらそれはできない,というか.実際,いろんな人がいる中で自分ができることは限られてるんですけど,その中でも,いったん自分の目標決めたら,自分で決めたことを全力でやろう,という気持ちになれるので,「とりあえず目標を立てること」が大事だなあと思いました.

———その目標を立てるにあたって,変に委縮してハードル下げたりしないほうがいいってことですよね.

Y:そうですね.達成できたかどうかを判断するのは自分なので.出航前に3つ目標立てろ,って課題出されたときに立てた目標,ずっと覚えてたんですよね.「みんなの笑顔を取って帰る」とか,「税関の仕事をなるべく多くの人に知ってもらう」とか.「みんなの笑顔を撮って帰る」はプレスのリーダーとして,「税関のことを知ってもらう」はPYセミナーでというように,目標に対する方針も後から決めてたんですよね.その目標があって,いろいろできたことがあったので,とりあえず目標を立てることが大事だなと思いました.

———そういうのがあると,自分を見失いそうになったときとかは救われますもんね.

Y:そうですね.

———よーだいさん自身今後の仕事の中で東ア船で得た経験をどうやって活かしていきたいですか?

Y:そうですね,やっぱ税関って日本の玄関口なので,日本に来る人に気分を悪くしてほしくないなあと思ってます.相手の目線に立った仕事をしたいですね.東南アジアだから,という風に画一的な対応するのではなくて,それぞれの国や個人の文化を十分理解したうえで,彼らにとってよい対応をして行ければなあと思います.それを行う上で,東ア船で学んだことを存分に活かしていきたいですね.日本の玄関口でいい想いをしてもらいたいです.

———なるほど.とても具体的にありがとうございます.インタビューの方も,長々とありがとうございました.

>次回は,学生で参加した人の物語です!お楽しみに!

(編集後記~ざーたくの戯言#3-3~)
 よーだいさんは研修として東南アジア青年の船に参加されたとのことでしたが,この事業に参加するハードルは,時期という面でかなりハードルが高いと思います.特に社会人の方々は.事前研修は8月頭の1週間,事業本体は10月下旬から12月中旬まで続く(出航前の研修や帰国後の研修を含めて大体,10/20~12/15とかです)ので,休みとって行く,というお話しにはまずなりません.そんなこと言ってるざーたくは学生なのですが,学生も学生で正直厳しいです.ざーたくは大学2年生の時に参加したのですが,通年開講の授業10単位ほどどぶに捨てる結果となりました.時期によっては卒業が一年遅れることもあります.なので,参加する大学生は単位を取り終わって就活も終わってる4年生が多い印象ですね.
 「どうしたら東ア船の魅力がもっと伝わるか」「そしてより多くの多様な人に参加してもらうか」に,ホントにいろんな人が苦心していますが,よーだいさんは社内で経験談の記事を書くなどして,若手に積極的に東ア船を発信しているそうです.この羅針盤の活動もそうですが,そうして地道にでも続けていって,一人でも多くの人が東ア船を知って,参加したいと思えるように日々精進して参ります.よーだいさん,この度は本当に貴重なお時間とお話し,ありがとうございました.

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※東南アジア青年の船に関する詳細は,こちら内閣府のウェブサイトをチェック!
※「東南アジア青年の船」に参加した青年たちの物語を紹介する本プロジェクト「羅針盤」に関する詳細はこちら

※本note,及び「羅針盤」ウェブサイトに掲載されている内容の一切は,「東南アジア青年の船」事業主催である内閣府の公式見解ではありません.