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SSDCオープンサロン 「協働AIによる社会変革の波紋 〜2030年に向けた課題と展望〜」

SSDCデザイナーの平山です。

この記事では、2024年9月10日(火)に開催されたSSDCオープンサロン 「協働AIによる社会変革の波紋 〜2030年に向けた課題と展望〜」の
開催レポートをお伝えします。

約120名の方にお申し込みをいただき、
当日だけで100名もの方にご参加いただきました。
フルオンラインイベントでこの参加率、とっても凄いことなんです。
Xでの実況の様子も含め、少しでも当日の熱量をお伝えできれば幸いです!

記事の最後には、アーカイブ動画視聴に関するご案内も載せておりますので、そちらも併せてご覧ください!



本サロンの目的

サロンのテーマは、3つありました。

①生成AIの進化が、社会やビジネスに与えるインパクトとは?
②AIにより求められる組織変革や行動変容とは、どのようなものか?
③AIがもたらしていく変化を踏まえた、新たな事業創造の可能性は?

大阪大学の栄藤稔教授を講師にお迎えし、
AIの急速な進化とそれが社会にもたらす影響について、最新の知見を共有いただきました。

栄藤先生のご紹介

◆栄藤 稔先生
 -大阪大学 先導的学際研究機構 教授
 -科学技術復興機構(JST)CREST人工知能領域総括
 -順天堂大学医学研究科客員教授

協働AIによる社会変革の波紋~2030年に向けた課題と展望~

①AIの進化と社会システムの再設計

栄藤先生がまず提示したのは、AI発展のこれまでとこれから。
これからAIは人間の既存業務代替ツールではなく、
新たな社会システムや生産システムの構築に貢献していくことを示しました。

栄藤先生は、大規模言語モデルや画像生成技術の進化がもたらす自動化の可能性に注目。
これらの技術の社会浸透が急速に進んでいると指摘しました。

また、栄藤先生はAIの能力とその実現可能性について、一般の理解と現実との間に大きなギャップが存在していると指摘。
この課題を克服するために社会システムの再設計が必要であるとシェアしました。
AIの倫理やガバナンスに関する議論が今後さらに重要になると評価されています。

②メタバースの産業応用と未来予測

次に、メタバースの発展とそのビジネスへの影響についても検討。
栄藤先生は産業メタバースが今後3年で急速に成長すると予測しています。
これにより、ゲームやシミュレーション技術など、製造業やロボティクス分野における効率化が大いに期待されていると説明しました。

③AIの利用における課題と政策

次に、栄藤先生はAIの導入に関する「課題」として、企業内でのデータ活用やセキュリティの限界を指摘しました。
現状として、企業において約90%のデータが未利用であると示しました。
改善するためには、オープンソースモデルやプライベートデータを活用した
AIトレーニングが鍵になると説明しました。

④AIが医療・法律分野に与える影響

イベントの終盤では、AIの医療や法律分野への影響についても議論が行われました。
AI技術がこれらの分野にどのような変革をもたらし、どのように社会全体に貢献するか。
当日の参加者も含め意見交換が行われました。

最後は時間を延長して、質問タイム。
多くの方が質問をされていて、最後まで盛り上がりました✨

本サロンのアーカイブ動画について

今回のオープンサロンは、
無料でアーカイブ動画でのご視聴がいただけます。
ご視聴を希望される方は、下記よりお申し込みを受け付けております。

SSDCの活動~オープンサロン~

SSDCでは、社会課題を解決につながるニーズ・シーズをもつ各界の第一人者とのディスカッションを通じてネットワーキングの場を提供しています。

過去の開催の様子は以下からご覧いただけます。

SSDCについて

SSDCは「人と社会の幸せな未来のために」を理念に、
社会課題解決や夢の実現のための事業創出を目指して
2019年に設立された一般社団法人です。





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