
SSDCオープンサロン 「経営者として大切にしてきた3つのこと~出会い・経験・環境(企業文化)~」
SSDCデザイナーの平山です。
この記事では、2024年11月19日(火)に開催されたSSDCオープンサロン 「経営者として大切にしてきた3つのこと~出会い・経験・環境(企業文化)~」の開催レポートをお伝えします。
元テクマトリックス株式会社 代表取締役社長の 由利 孝 さんをゲストにお迎えして開催。約60名の方にお申し込みをいただきました。
Xでの実況の様子も含め、少しでも当日の熱量をお伝えできれば幸いです!
記事の最後には、アーカイブ動画視聴(*近日公開予定です!)に関するご案内も載せておりますので、そちらも併せてご覧ください!
本サロンの目的
サロンのテーマは、3つ。
①強い組織をつくるには何が必要か?
②出会いを良い出会いにするための心がけ
③経営者としての試練をどう乗り越えるか?
由利 さんは、経営者として22期連続増収を達成。長年に渡り多くの企業や組織を率いてきた経験をもとに、時代を超えても変わらない普遍的な教訓を示してくださいました。
東京は寒い1日⛄️💦
— SSDC(公式) (@SSDCai_official) November 19, 2024
本日は、SSDC主催で日頃お世話になっている方々とイベントを行います🔥
イベントの様子はこちらのスレッドで実況していきますのでお楽しみに🤩🌱 pic.twitter.com/CItj0IfuMA
講師のご紹介
◆由利 孝 さん
-TY Insight株式会社 代表取締役
-元テクマトリックス株式会社 代表取締役社長
-SSDC アドバイザー

経営者として大切にしてきた3つのこと~出会い・経験・環境(企業文化)~
1. 強い組織をつくるために必要な要素
<時代を超える「強い組織」の定義>
由利 さんは「時代が変わっても、強い組織の本質は変わらない」と語りました。その基盤となるのは、組織の共通の価値観と明確な目標。全員が同じ判断基準を持ち、組織として何を目指すのかが明確であることで、組織は一丸となって動くことができ強い組織となると話してくださいました。
強い組織になる要素として、以下の4つを挙げられました。
①共通の価値観:個々の判断基準を統一する。
②透明性:情報共有が円滑に行われる文化。
③当事者意識:社員一人ひとりが主体的に考え行動する。
④ボトムアップ型の意思決定:現場の裁量と権限を尊重する。
これらが揃うことで、持続可能で柔軟性のある組織が生まれるとご自身の経験談を交えながら話してくださいました。

<「強い組織」をつくるための参考書籍>
由利さんは、「強い組織」には企業文化の形成も重要であると語りました。「強い組織」や「企業文化」をつくる上で特に影響を受けた2冊の書籍を紹介してくださいました。(※紹介する書籍のリンクはアソシエイトリンクではございません。)
「The Advantage」(パトリック・レンシオーニ著)
組織の健全性が戦略やマーケティングよりも重要であるということを学ぶために有効な書籍。
2.「学習する組織」(ピーター・M・センゲ著)
固定的な考え方を脱却し、組織全体で進化することや学びを続けることの重要性を教えてくれる書籍。

これらの書籍の中で語られる「持続可能な組織づくり」や「メンバー全員が共に学ぶ姿勢」は、強い組織を目指すうえで重要なヒントとなると紹介してくださいました。
<リーダーシップと自己認知力>
リーダーの自己認知力も「強い組織」づくりには欠かせないと由利さんは言います。由利さんは、リーダーが自己認知力を高めることの重要性を次のように述べています。
MEイムズ(狭い自分):批判的でネガティブになりがちな状態。
YOUイムズ(広い自分):学びと感謝を通じてポジティブに成長する状態。
リーダーが「YOUイムズ」の世界感を持つことで、組織全体がポジティブに影響を受けるといいます。リーダーがYOUイムズを持ち、部下やチームメンバーの話を聞いたり、部下やチームメンバーを理解することで、リーダー自身の世界が広がったり、リーダーを周りが大切にしてくれたりする状態になると語りました。
「強い組織」になるには、YOUイムズを持つリーダーの存在や個々人がYOUイムズを大切にすることを教えてくださいました。

2. 出会いを良い出会いにするための心がけ

良い出会いをつくるためには、ただ相手に会うだけでなく、自分自身を高める努力が必要といいます。由利さんはご自身の経歴から次の3点の重要性を強調していました。
相手にとって役立つ存在になる
自分が他者に何を提供できるのかを考え続ける。
継続的な自己成長
新しい知識や経験を積み、常に学び続ける。
インプット量を増やす
書籍や対話を通じて多様な視点を取り入れる。
これらの心がけを持つことで、ただの出会いが「良い出会い」へと変わり、自分自身も広がりを持つ存在へと成長していくと教えてくださいました。
3. 経営者としての試練とその乗り越え方
<挑戦と失敗を恐れない>
「失敗は挑戦の証拠」と由利さんは語ります。失敗を避けるのではなく、それを糧に次の挑戦を続けることが、成功への鍵だといいます。
成功体験への固執を避ける
成功に甘んじることで変化を拒むようになってしまう。成功体験だけに固執せず、挑戦を続けることでまたさらに次につながる。
失敗を学びのチャンスと捉える
自分の行動や意思決定を振り返る習慣を持つ。
<諦めない姿勢>
経営において、最も重要なのは「諦めないこと」だと由利さんは強調します。

由利さんは、成功するために大切な要素として、以下の2つを教えてくださいました。
1.「経営は我慢比べ」:成功するまで続ける意思が重要である。
2.「選んだ道を正しいと証明するまでやり続ける」:計画の完成度よりも、実行への執念が鍵である。
<ハウツーに頼らず本質を理解する>
未知の課題に直面したとき、単なるハウツーではなく、問題を抽象化し、本質を見抜く力が必要だと教えてくださいました。
学びと行動の差:知識を行動に変えることで初めて現実に影響を与える。
4. おわりに:講演会から得た学び
由利さんの講演は、「強い組織」や「良い出会い」、「経営者としての試練」について、多くの学びを与えてくれる内容でした。
共通の価値観を持ち、失敗を恐れず、学び続けることの重要性を改めて感じさせられました。この記事を読んでくださった皆さまも、ぜひ自分自身や組織の在り方を見直し、次の一歩を踏み出すヒントとしていただければ幸いです。
本サロンのアーカイブ動画について
今回のオープンサロンは、
無料でアーカイブ動画を視聴いただけます。
視聴を希望される方は、お申し込みを受け付けております。
(※近日中にアーカイブ動画のご案内を掲載いたしますのでお待ちください!)
SSDCの活動~オープンサロン~
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