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事業創造デザインプログラム2022 Advanced Day5 開催レポート


こんにちは。SSDCチーフデザイナーの北村です。

この記事では、2022年9月30日(金)に開催されたSSDC事業創造デザインプログラムDay5(中間報告会)の開催レポートをお伝えします。

少しでも、当日の熱量をお伝えできれば幸いです!



はじめに

事業創造デザインプログラムとは、産・学・地域のイノベーターが、社会や地域の課題を解決するビジネスアイデアを構想し、実現するためのプログラム。
2019年から開催しており、2022年度で4年目です。

2022年度はEssential(体験セミナー)Basic(座学&基礎ワーク)を経てAdvanced(実践ワークショップ)へと進んできました。

2022年度のAdvancedでは、7-10月までの約3ヶ月をかけ、社会課題・地域課題解決のビジネスコンセプトをつくっていきます。

↓プログラムの開催案内はこちら



これまでのあらすじ

2022年度開催レポートまとめはこちらをご覧ください!


Advanced Day5 概要

そして迎えた9/30(金)Day5の目的は、以下のとおり。
・ビジネスモデルを磨きあげる
・最終報告に向けた準備

以下6チームが、リアル(Microsoft Base Toranomon)とオンラインのハイブリッドで活動しました。

日本ビジネスシステムズ(株)オフィス内にある「Microsoft Base Toranomon」

ここからは、各チームの発表概要とフィードバックを記載していきます。



HAPPY MONDAY

【ソリューションタイトル】
電話しちゃってごめんねを無くす「HAPPY相談室」(コールセンターマッチングアプリ)

【誰の?】
HSPで感受性が強く、周りに心配をかけたくないけれど、挑戦意欲のある若手社会人(OL)

【どんな課題?】
挑戦することによってストレスがかかっているけれど、周りに心配をかけたくないため、身近な人に相談できない

【解決策は?】
HAPPY相談室(コールセンターマッチングアプリ)をつくることで、つらいのに取り繕ってニコニコしてしまう人に対して感情をさらけ出せる場を提供する

【ソリューションコンセプト概要図】

【ビジネスモデル概要】

【フィードバックコメント一部抜粋】
・「人に頼ることが、人のためになる」という考え方はユニークですね。ボルヴィックの水飲むと途上国に寄付が行きます、という「コーズ・リレーテッド・マーケティング」と重なります。https://www.unicef.or.jp/partner/event/volvic/
・「各種SNS」って、HSPの方に認知してもらうためのにはどのメディアが有力ですかね?Instagram?Twitter?Facebook?TikTok?実際にユーザー確保のトライアルやってみるとしたらどうやりますか?
・Happy Mondayの原点(どいちゃんの活動)が横浜なのもあるとは思いますが、利用者とコーチ/カウンセラーは横浜に限定しますか?(なぜ「横浜」か、初見の聴き手の方に伝わるような補足が必要と感じました)
・利用者の切実度ってどれくらいなのか? 緊急度が高かったら電話相談や別カウンセリングなどにいってしまいそう。ターゲットとするペルソナはハッピー相談室に行きつくか?
・利用者のニーズはアプリを通じてどれくらい満たされるか?アプリ側の機能や利用メリットがより分かるといいなと思いました。


Meika

【ソリューションタイトル】
旅するMeika

【誰の?どんな課題?】
銘菓を食べたい人
・旅行先でよく銘菓を買っていたが、コロナ禍で気軽に出かけられない
・外出も減りお菓子の時間が日常の癒しだが新しい銘菓を発掘できない

銘菓メーカー
・コロナ禍で銘菓の売上が激減している
・販売チャネルを増やしたいがマーケティングのスキル不足やコストをかけることが難しい

【解決策は?】
・銘菓サブスクで、地方ごとに特色のある銘菓パックを提供する
・それにより銘菓を発掘し食べたい人と、銘菓を食べてほしい銘菓メーカーをつなぐ

【ソリューションコンセプト概要図】

【ビジネスモデル概要】

【フィードバックコメント一部抜粋】
・銘菓を売り出したい人たちは、銘菓メーカーだけですか?ご当地のものを売りたい自治体などは巻き込めそうでしょうか?
・商売のカギは「ここだけでしか買えない」「限定●品」といった限定性が重要なのかなと感じました。
・銘菓メーカーからすると、新しい販路ができることがメリット?それともブランディングできることがメリット?どちらを大きく捉えるのかによって、かけられるコストが変わってくるのかなと感じました。むしろ、銘菓メーカーからはお金いただけたりしないですかね?
・需要が本当にあるのかを探る意味で、クラウドファンディングとかやってみるのもアリかもしれません。


移住促進

【ソリューションタイトル】
移住促進データナビ

【誰の?どんな課題?】
①地方自治体の
・定量的なデータを提示できない
・移住希望者の属性情報が掴めていない(集計/分析)

②移住系情報プラットフォーマーの
・データ不足(RESASでは足りない)

③地方移住相談窓口などの
・詳細なシミュレーションが提示できない

【解決策は?】
①②③:
シミュレーション結果やニーズを簡単に見られる

①②:
移住希望者の属性情報が掴めることによる販促

【ソリューションコンセプト概要図】

【ビジネスモデル概要】

【フィードバックコメント一部抜粋】
・移住希望者のデータをどう集めるかが気になりました(ここがキモになるのでは?)
・「オープンデータ化の支援」の切り口、面白いですね。自治体にとってのインセンティブはどのあたりがありそうでしょうか?
・参加ユーザーが増えてデータが増えることによって、何か二次的にデータを活用した商売はできるのでしょうか?(ユーザもしくはデータが増えることによる正のループが描けると、成長戦略の納得感が増します)
・いちばん最初に捕まえるユーザー、自治体、MVPで創るもののイメージが最終報告会までにざっくり見えると、「まずやってみようか」となりそうです。


金融リテラシー

【ソリューションタイトル】
一緒に建てる金融計画「金画示(きんかくじ)」

【誰の?】
若者(主に20代前半~半ば)

【どんな課題?】
お金について考えるきっかけがあり、お金の勉強や具体的な行動を起こすが、モチベーションの維持が難しく、金融リテラシーの向上が図れていないという課題。

【解決策は?】
◆ソリューション
自分の目標やライフプランや考え方にマッチした
金融リテラシーの向上を図ることの出来るサービス。
◆中核的な価値
・各個人にマッチしたものを提供できること
・各個人が必要とする金融知識を提供できること
→モチベーションの維持が難しい原因にコミットした解決策

【ソリューションコンセプト概要図】

【ビジネスモデル概要】

【フィードバックコメント一部抜粋】
・ユーザーインタビューから見えてきた「20代で金融情報に困っている人の"真のジョブ"]は」、以下のどれでしょう?1)金融リテラシーを高めたい?2)金融リテラシーを高めて、資産を増やしたい?3)金融リテラシーを高めなくても、資産を増やしたい?4)その他
・フリーミアム/プレミアムのような段階的な価格設定の可能性はないだろうか?お金に困っている人からいきなり金をとれるかのイメージが、なかなか繋がらないです。
・提供価値とも重なりますが、このアプリの独自性の「軸」を意識してみてください。


カーボンニュートラル

【ソリューションタイトル】
「楽しさ」と「共感」で未来へ繋げるCN社会創り 
※CN:carbon neutral

【誰の?どんな課題?】
①住民の
脱炭素を自分事ととらえていない、何をしてよいかわからず活動が行われない

②自治体職員の
住民に対して効果的に啓蒙するにはどうすればよいか、モチベーションをくすぐれるか

【解決策は?】
・住民に対してお題を出し、チーム戦により楽しく活動を創出
・活動にインセンティブも付与
・削減効果を可視化

【ソリューションコンセプト概要図】

【ビジネスモデル概要】

【フィードバックコメント一部抜粋】
・アーリーアダプターになる可能性のある見込みユーザーはだれ?
・小学校をファーストユーザーに定めたのはなぜでしょうか?
・MVPやその後のステップにおいて、必ず必要になる技術要素はどんなものがあるでしょうか?
・この枠組みに賛同してくれる自治体が増えていかないとビジネスが成長していかないと感じました。自治体を巻き込んでいく施策など考えていますか?



姿勢評価

【ソリューションタイトル】
健康のための姿勢評価アプリ(仮)

【誰の?】
デスクワークの会社員
・年齢:20代~40代
・性別:男女
・説明:姿勢をぼんやり良くしたいと思っているが、姿勢が悪くても困らないから行動に移せておらず。気付くと悪い姿勢で仕事をしてしまっている。

【どんな課題?】
①正しい姿勢はしんどい。
②正しい姿勢を意識する機会が少ない。

【解決策は?】
Webカメラを用いた姿勢を観察評価できるアプリ
①正しい姿勢をするやりがい/楽しさを提供する。
②正しい姿勢を意識させる機会を増やす。

【ソリューションコンセプト概要図】

【ビジネスモデル概要】

【フィードバックコメント一部抜粋】
・「お金を払いたい人」がいなかったとのことだが、お金を払いたくない人たちは、そもそも困っていない?それはなぜ?代替解決策で満足できている?
・仮に満足していない人がどこかにいるとして、フリーミアム/プレミアムのような段階的な価格設定の可能性はないだろうか?
・このアプリがあることによる、広告主にとっての価値は?既存の手段よりもこの姿勢価値化アプリを選ぶ旨味は?
・このビジネスモデルを成り立たせるために必要な技術要素はなにか?
・類似のソリューションとその特徴は、必ずチェックを!
・PEST的な軸でトレンドの洗い出しはしましたか?たとえば経済では健康経営、社会ではウェルネス意識の高まりなどがあるので、そこに紐づけて考えるのも大切です


Day6にむけて

いよいよAdvancedも後半戦に入りました。
各チーム

※XXXX

10/6(金)Day6では「プレゼンテーションの準備を行う」として、最終報告会に向け各チーム事業アイデアを、聴き手へ的確に伝え心を動かすために磨いていきます。

いよいよ各チームの活動は終盤戦…続きは、Day6レポートをお楽しみに!!

受講生、企画運営メンバーのみなさんで、最後に集合写真!!
あと3週間、駆け抜けましょう!!

(10/13追記)Day6レポートはこちらからお読みいただけます!


参考:各日程レポート

各日程のレポートはこちらに。


7/29(金)Day0
公立はこだて未来大学 理事長・学長、SSDC理事の片桐恭弘先生による特別講演「社会課題から発想する」のあと、23名の受講生から9名が計16テーマを起案プレゼンテーション
後日、6チームが成立し、始動しました。


8/5(金) Day1
自己/他者を知りチームをつくる」「課題を深掘する」を目的に、俳優・声優・プロコーチ桐本拓哉さんによる相互理解のための特別講義を行ったあと、課題設定のためのワークを行いました。


8/20(土)Day2
各チームで課題の深堀、課題解決策アイデア発想のあと、ソリューションコンセプトの全体共有を行いました。その後、Day1に引き続き俳優・声優・プロコーチ 桐本拓哉さんより特別講義「チームのビジョンをつくるために」を実施いただきました。


9/2(金)Day3
テクマトリックス株式会社 代表取締役社長 由利孝さんより「新しいことを始める時に」というテーマで特別講演頂いたのち、チーム間で初期MVPのシェア&相互フィードバックを行い、アイデアを磨き合いました。


9/16(金)Day4
事業アイデアの中核となる「誰の」「どんな課題を」「どのように解決するか」「なぜあなたが」を各チーム発表。理事・アドバイザー・会員・自治体など聞き手の方から多角的なフィードバックを得ました。



↓その他、SSDCの活動記事はこちらからご覧ください


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