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事業創造デザインプログラム2022 Advanced Day2 開催レポート
こんにちは。SSDCチーフデザイナーの北村です。
この記事では、2022年8月20日(土)に開催されたSSDC事業創造デザインプログラムDay2(初期MVPを考える)の開催レポートをお伝えします。
少しでも、当日の熱量をお伝えできれば幸いです!
はじめに
事業創造デザインプログラムとは、産・学・地域のイノベーターが、社会や地域の課題を解決するビジネスアイデアを構想し、実現するためのプログラム。
2019年から開催しており、2022年度で4年目です。
2022年度はEssential(体験セミナー)→Basic(座学&基礎ワーク)を経てAdvanced(実践ワークショップ)へと進んできました。
2022年度のAdvancedでは、7-10月までの約3ヶ月をかけ、社会課題・地域課題解決のビジネスコンセプトをつくっていきます。
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↓プログラムの開催案内はこちら
これまでのあらすじ
2022年度開催レポートまとめはこちらをご覧ください
7/29(金)Day0
公立はこだて未来大学 理事長・学長、SSDC理事の片桐恭弘先生による特別講演「社会課題から発想する」のあと、23名の受講生から9名が計16テーマを起案プレゼンテーション。
後日、6チームが成立し、始動しました。
8/5(金)Day1
「自己/他者を知りチームをつくる」「課題を深掘する」を目的に、俳優・声優・プロコーチ桐本拓哉さんによる相互理解のための特別講義を行ったあと、課題設定のためのワークを行いました。
Advanced Day2 概要
そして迎えた8/20(土)Day2の目的は、以下の3点。
・課題を深堀する
・課題解決策のアイデアを発想する
・チームのビジョンをつくる
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以下の6チームが、リアル(Microsoft Base Toranomon)とオンラインのハイブリッドで活動しました。
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グループワーク:課題の深堀
Day2午前中に実施したのは、「課題の深堀」。Day1からDay2までに実施した課題インタビューの情報を洞察し、気づき(インサイト)を引き出していきます。
Point:各チームの実施ワーク概要
・チーム内の役割分担(リーダー、タイムキーパー、書記)
・課題インタビューの振り返り
・ペルソナ・Customer Journey Mapの修正
・ジョブの発散・収束
・ニーズの構造化
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グループワーク:課題解決策のアイデア発想
Day2午後に入り、「課題解決策のアイデア発想」を行いました。午前中に深めた課題に対する、ソリューションアイデアを大量に発散し、そこから選定していきます。
Point:各チームの実施ワーク概要
・ソリューションアイデアの発想・選定
・ソリューションコンセプトシートの作成
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ソリューションコンセプトの全体共有
でき上がったばかりのソリューションコンセプトを、各チームから共有。
ここで、はこだて未来大学客員教授でSSDC事務局長の高柳浩先生に登壇頂きました。
企画運営メンバーであるダックスさんからの「厳しめのフィードバックを!」とのリクエストにより、高柳先生から辛口の講評。
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Point:高柳先生からのフィードバック概要
・目的と結論の「因果関係の繋がり」を見直そう。
・そもそも課題は何なのか?その原点は?
・課題のキーワードを定義できているだろうか?
(例えば、「銘菓」とは?「金融リテラシー」とは?)
・課題に対して、解決策は本当にそれを解消できるものだろうか?
・解決策を「全部入り」にしようとして、汎化してしまっていないだろうか?
・現在の解決策に囚われなくてもよい。一度視点を広げてみよう。
高柳先生、ご多忙のところフィードバックをありがとうございました!!
桐本拓哉さん特別講義「チームのビジョンをつくるために」
Day1に引き続きDay2でも、俳優/声優/ICF国際認定コーチ/ACC・GCS国内認定プロコーチ/ワークショップデザイナーの桐本拓哉さんに「チームのビジョンをつくるために」というテーマで特別講義頂きました。
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桐本さんが受講生のみなさんに授けてくださったのは、役者やプロコーチの経験を通した「チームのビジョンをつくる」ための勘所。
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Point1
・個人とチームは、陰と陽の関係。
・陰と陽は、互いに依存している。
・陰の中にも必ず陽が存在し、陽の中にも必ず陰が存在する
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Point2
実施した3つのワーク
(1)カラーカードワーク
”他者を受け入れる自分”を感じる
(2)さまことばワーク
”自分のチームへの関わり方”を感じる
(3)カラーカードワーク
”自分とチームの在り方”を考える
これら3つのワークを通して、各チームは徐々に自分のことを表現し、相手のことを受け入れていきました。
繰り返し桐本さんから問われたのは「あなた自身(個)が感じていることを大切にしながら、チーム(集団)と紐づける」こと。
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感想コメント(一部抜粋)
・(チームの)三者三様だったが、よいなと思ったのはお互いに意見を出して、たしかに自分たちらしさってこうだよねとゴールに向けてコミュニケーションできたこと。
・正解がない概念に対して、方向性を決めていくことが難しいと感じた。
・心理的安全性のあるチームなのでアイデアは出やすかったが、一方で制限時間内に決める、まとめる、というのが大変だと感じた。
・ある方が、頼んでいないのに自ら書記を始めた。前回のやり方を確認しながら、より効率的に進めたり新たな進め方を編み出していった。
・チームの特徴が何なのか、はじめに対話できた。アイデアに対して乗っかる傾向がある一方、カウンターがなかったので、それを意識した。
・チームの状況を確認して進めていった。かみ合うと早い。嚙合わせるまでが課題だったので。
抽象的な概念を交換するワークのため、チームによっては悩むことも多かったようですが、実際のビジネスでも、同じようなことは起こりえます。
だからこそ、お互いを知り、チームの目指すところを意識するのが非常に大切になってきます。
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「結論が出なくても良い。互いにコミュニケーションをしながら、前へとプロセスを進めていくことが重要」「チームのために、あなたが主体的に担う役割は何ですか?」と、桐本さんの言葉が刺さりました。
桐本さん、貴重な時間を割いて頂き、ありがとうございました!!
Day3にむけて
盛りだくさんだったDay2。リアル参加の方も、オンライン参加の方も、空間を越えて繋がりました。
Day2感想コメント(一部抜粋)
・体力もつか不安だったが、集中して進めることができた。コアのワークでも、お互いの大切にしているものを確認できた。
・大変だったが、集中してアイデアを出し合うことができた。自分が意見を出しても、チームの人も出してくださった。
・一日を通じて、チーム力の大切さ。相手を知ること、相手からの見えかたが重要だと感じられた。
受講生の方々は、Day2での対話内容を踏まえて、インタビューや洞察を深めながら初期MVP(解決策のプロトタイプ)づくりを進めます。2週間の間に、チームMTGも実施しながら課題と解決策の質を高めていきます。
9/2(金)Day3では、初期MVPの共有と相互フィードバック、ビジネスモデル立案へと歩みを進めていきます。
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いよいよ各チームの活動は中盤戦…続きは、Day3レポートをお楽しみに!!
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まる一日、お疲れさまでした!
各日程のレポートはこちらに。
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