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事業創造デザインプログラム2022 Advanced Day4 開催レポート


こんにちは。SSDCチーフデザイナーの北村です。

この記事では、2022年9月16日(金)に開催されたSSDC事業創造デザインプログラムDay4(中間報告会)の開催レポートをお伝えします。

少しでも、当日の熱量をお伝えできれば幸いです!



はじめに

事業創造デザインプログラムとは、産・学・地域のイノベーターが、社会や地域の課題を解決するビジネスアイデアを構想し、実現するためのプログラム。
2019年から開催しており、2022年度で4年目です。

2022年度はEssential(体験セミナー)Basic(座学&基礎ワーク)を経てAdvanced(実践ワークショップ)へと進んできました。

2022年度のAdvancedでは、7-10月までの約3ヶ月をかけ、社会課題・地域課題解決のビジネスコンセプトをつくっていきます。

↓プログラムの開催案内はこちら



これまでのあらすじ

2022年度開催レポートまとめはこちらをご覧ください!

7/29(金)Day0
公立はこだて未来大学 理事長・学長、SSDC理事の片桐恭弘先生による特別講演「社会課題から発想する」のあと、23名の受講生から9名が計16テーマを起案プレゼンテーション
後日、6チームが成立し、始動しました。


8/5(金)Day1
自己/他者を知りチームをつくる」「課題を深掘する」を目的に、俳優・声優・プロコーチ桐本拓哉さんによる相互理解のための特別講義を行ったあと、課題設定のためのワークを行いました。


8/20(土)Day2
各チームで課題の深堀、課題解決策アイデア発想のあと、ソリューションコンセプトの全体共有を行いました。その後、Day1に引き続き俳優・声優・プロコーチ 桐本拓哉さんより特別講義「チームのビジョンをつくるために」を実施いただきました。


9/2(金)Day3
テクマトリックス株式会社 代表取締役社長 由利孝さんより「新しいことを始める時に」というテーマで特別講演頂いたのち、チーム間で初期MVPのシェア&相互フィードバックを行い、アイデアを磨き合いました。


Advanced Day4 概要

そして迎えた9/16(金)Day4の目的は、以下のとおり。
・事業アイデアの中核となる「誰の」「どんな課題を」「どのように解決するか」「なぜあなたが」を言葉とイメージで端的に伝え、聞き手の方からフィードバックを得る

中間報告では、事業アイデアの中核にあたる個所のみにフォーカスして発表を行います。

以下6チームが、オンラインで発表しました。
ここからは、各チームの発表概要とフィードバックを記載していきます。



HAPPY MONDAY

【ソリューションタイトル】
電話しちゃってごめんねを無くす「HAPPY相談室」(コールセンターマッチングアプリ)

【誰の?】
HSPで感受性が強く、周りに心配をかけたくないけれど、挑戦意欲のある若手社会人(OL)

【どんな課題?】
挑戦することによってストレスがかかっているけれど、周りに心配をかけたくないため、身近な人に相談できない

【解決策は?】
HAPPY相談室(コールセンターマッチングアプリ)をつくることで、つらいのに取り繕ってニコニコしてしまう人に対して感情をさらけ出せる場を提供する

【ソリューションコンセプト概要図】

【フィードバックコメント一部抜粋】
・医学の専門家のアドバイスを聞いて、このソリューションが有効なのか検証してみてはいかがかと感じました。(このソリューションの結果、頑張れる人ができたら社会がよくなるのかイメージがわかなかった)
・聞き手プロフィールは安心要素が高く、良いと思いました。
・そもそも、自分の社会的に関係のない人と会話をして、顧客がガス抜きできるか?
・どのプレイヤーをまきこむと実現可能になるのか
・HSPに尖らせたのはここかもという気づきがあったのか?
・対面で専門家が個別相談会しなくても話を聞いてほしいというところにターゲットを絞っているのか?需要は高まるとおもう



Meika

【ソリューションタイトル】
旅するMeika

【誰の?どんな課題?】
銘菓を食べたい人
・旅行先でよく銘菓を買っていたが、コロナ禍で気軽に出かけられない
・外出も減りお菓子の時間が日常の癒しだが新しい銘菓を発掘できない

銘菓メーカー
・コロナ禍で銘菓の売上が激減している
・販売チャネルを増やしたいがマーケティングのスキル不足やコストをかけることが難しい

【解決策は?】
・銘菓サブスクで、地方ごとに特色のある銘菓パックを提供する
・それにより銘菓を発掘し食べたい人と、銘菓を食べてほしい銘菓メーカーをつなぐ

【ソリューションコンセプト概要図】

【フィードバックコメント一部抜粋】
・同業種との差別化「旅をしたような~」独自取り組みのPR
・他のお菓子サブスクサービスとの差別化は?
・手数料以外の収入は考えられないか
・(Meikaの足跡を)ディアゴスティーニみたいにコレクションとして貯めていけると嬉しい
・銘菓(和菓子)を日本の文化伝統として、外国人をターゲットとしてもよいかも!
・地域を訪れるフックになれば
・読書メーターみたいなレビューのMeika版をつくるだけでもいろんなことに派生するかも
・目利きのひとがうまくインフルエンサーになったらよい
・地物の材料を使っているのであれば、その素材の収穫からコンテンツ化してしまい、その銘菓になじみが沸くようなコンテンツを一緒に提供すると良いかもしれません。



移住促進

【ソリューションタイトル】
移住促進データナビ

【誰の?どんな課題?】
①地方自治体の
・定量的なデータを提示できない
・移住希望者の属性情報が掴めていない(集計/分析)

②移住系情報プラットフォーマーの
・データ不足(RESASでは足りない)

③地方移住相談窓口などの
・詳細なシミュレーションが提示できない

【解決策は?】
①②③:
シミュレーション結果やニーズを簡単に見られる

①②:
移住希望者の属性情報が掴めることによる販促

【ソリューションコンセプト概要図】

【フィードバックコメント一部抜粋】
・どんな人を対象にしているのか、もっと明確であったらと感じた。移住を考えている人は若い人?元気な年寄り?家族は?仕事は継続それとも新規?また移住した人たちの課題、関心事がわかると定量化が進むのでは?また、結果としてビジネスとして成り立つのか判断がしやすくなるのでは?
・ぜひ各自治体の特色等に応じた取り組みに仕上げていただけることを期待しております。
・①活発な意見交換ができていたと思います、アドバイザリーさんや会員さんからも事業として継続していくためのマネタイズなど、真剣に考えないといけない部分に忖度なく突っ込んでいる感じがよいと思います。
②気になった点としては、提案・アイデアとして「事業」としてのリアリティに少し欠ける点ですかね、「どのような価値(アイデア)を、誰に」というところの独自性がどんどん出てくるようなディスカッションができていければいいなぁと感じています
・お客様が、①地方自治体・②移住系情報プラットフォーマー・③地方移住相談窓口ということでマネタイズが激しいと感じました。 → 不動産企業や、生活サービス提供企業などを巻き込むとよりお金が集まると思うデータ提供以外にも移住に興味が出るような「人生の楽園」的なコンテンツも併せて提供して、データ閲覧に誘導とか?プラットフォームにユーザーを呼び出すためのアイデアがあれば教えてほしい



金融リテラシー

【ソリューションタイトル】
一緒に建てる金融計画「金画示(きんかくじ)」

【誰の?】
若者(主に20代前半~半ば)

【どんな課題?】
お金について考えるきっかけがあり、お金の勉強や具体的な行動を起こすが、モチベーションの維持が難しく、金融リテラシーの向上が図れていないという課題。

【解決策は?】
◆ソリューション
自分の目標やライフプランや考え方にマッチした
金融リテラシーの向上を図ることの出来るサービス。
◆中核的な価値
・各個人にマッチしたものを提供できること
・各個人が必要とする金融知識を提供できること
→モチベーションの維持が難しい原因にコミットした解決策

【ソリューションコンセプト概要図】

【フィードバックコメント一部抜粋】
・20代とありましたが、高校生の金融教育でもぜひやっていただきたいと思いました。社会に出る前の高校生に対してプログラムを組むことで自分の暮らしや社会について深く考えるきっかけになればいいですよね。
・金融リテラシー向上が目的か、資産形成が目的か。マネタイズするなら資産形成に重きを置いた方がよい みんな資産形成をしたいとおもうから。
・むしろ資産運用しちゃえばという考え方もある
・どちらかというと、運用資金を作るための自己投資(自己成長につながる自分への投資)が必要なのではと感じました。



カーボンニュートラル

【ソリューションタイトル】
「楽しさ」と「共感」で未来へ繋げるCN社会創り 
※CN:carbon neutral

【誰の?どんな課題?】
①住民の
脱炭素を自分事ととらえていない、何をしてよいかわからず活動が行われない

②自治体職員の
住民に対して効果的に啓蒙するにはどうすればよいか、モチベーションをくすぐれるか

【解決策は?】
・住民に対してお題を出し、チーム戦により楽しく活動を創出
・活動にインセンティブも付与
・削減効果を可視化

【ソリューションコンセプト概要図】

【フィードバックコメント一部抜粋】
・事業化は単独では難しいと思いますが、行政をサポートするような形で考えてはいかがでしょうか?
・深く考えすぎると大変な事業なので、1次は2年単位、2次は●年単位など区切って計画及び評価すると良いかと思いました。
・なぜ、住民は脱炭素を自分事としてとらえられていないのか。本当に、CN社会は住みやすいのか。
・営利目的とした事業としてなのであれば、マネタイズは政府の補助金獲得が対象でしょうか?




姿勢評価

【ソリューションタイトル】
健康のための姿勢評価アプリ(仮)

【誰の?】
デスクワークの会社員
・年齢:20代~40代
・性別:男女
・説明:姿勢をぼんやり良くしたいと思っているが、姿勢が悪くても困らないから行動に移せておらず。気付くと悪い姿勢で仕事をしてしまっている。

【どんな課題?】
①正しい姿勢はしんどい。
②正しい姿勢を意識する機会が少ない。

【解決策は?】
Webカメラを用いた姿勢を観察評価できるアプリ
①正しい姿勢をするやりがい/楽しさを提供する。
②正しい姿勢を意識させる機会を増やす。

【ソリューションコンセプト概要図】

【フィードバックコメント一部抜粋】
・私も姿勢が悪く悩んでいるのですが、アイテムが楽しんでやれる、見た目が上がる等あると継続できそうですよね。
・オフィスワークデスクワークでニーズはあると思うがプラクティカルにどう直すかまで考えると難しいのでは
・より良く生きたいを実現するのは姿勢でもなんでもひとつ実現してほしい。コクヨなどに聴いてみては?
・姿勢だけにとどまらず健康まで広げるとよいのでは
・いいかなと思ういっぽう,癖がわかったらどう改善したら良いかまでわかったら良いのでは
・スマートウォッチでも「座りすぎアラート」とかがあるけど、自分は止めちゃう。メリットが分かりづらいから、継続しないんだろうなぁと思います。有料アプリだと入れないと思うので、マネタイズが難しいですね。



Day5にむけて

いよいよAdvancedも折り返し地点を経過しました。
各チームの発表内容を横串を通してみてみると、課題設定に悩むチーム、課題に対するソリューションアイデアに悩むチーム、ビジネスモデルの構造に悩むチームと様々です。

ひとつだけ共通するのは「困りごとの当事者に何度も話を聴いているチームは、課題の本質に近づいている」ということ。課題の質を高めてさえいれば、解決策の質は上げやすいですが、課題定義をおろそかにしていると、その上のアイデアはいつまでもぐらついたままです。

9/30(金)Day5では「説得力あるビジネスプランを策定する」として、各チーム事業アイデアのビジネスモデルを、蓋然性や成長性の観点からガンガン磨いていきます。

いよいよ各チームの活動は折り返し…続きは、Day5レポートをお楽しみに!!

受講生、理事・アドバイザー・会員のみなさんで、最後に集合写真!!
あと1か月、がんばりましょう!!

各日程のレポートはこちらに。

↓(10/7追記)Day5レポートはこちらからお読みいただけます!


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