事業創造デザインプログラム2023 Advanced Day6/7 開催レポート
こんにちは!SSDCデザイナーの山下&平山です。
この記事では、2023年9月30日(土)に開催されたSSDC事業創造デザインプログラム Day6(プロトタイプを作成する)と2023年10月7日(金)開催のDay7(プレゼンテーションの準備を行う)の開催レポートをまとめてお届けします。
当日の雰囲気と熱量を、少しでもお伝え出来れば幸いです!
はじめに
事業創造デザインプログラムとは、産・学・地域のイノベーターが、社会や地域の課題を解決するビジネスアイデアを構想し、実現するためのプログラム。
SSDC主催で2019年から開催しており、今年で5年目を迎えるプログラムです。
2023年度のAdvancedでは、7-10月までの約3ヶ月をかけ、社会課題・地域課題解決のビジネスコンセプトをつくっていくことに受講生は取り組んでいきます。
2023年度事業創造デザインプログラムに関する詳細は、SSDCホームページの特設サイトをご覧ください!
前回のあらすじ
2023年9月29日(金)Day5は、Advancedプログラムの折り返し地点!
Day5では、「ソリューションアイデア/サービスを、ユーザーに届けるにはどうすればいいのか」を考えました。
せっかく素晴らしいサービスが出来上がっても、そのサービスを求めているユーザーに届けられなければ意味がありません。届けるためにはどんなことを考慮すべきか、類似のソリューションに埋もれないためにはどうすればいいのかを、業界の先輩方から学びました。
Advanced Day6,7概要
Advancedプログラムの最終日である、Day8の最終報告会を目前に控えた今回のDay6,7。各々のテーマのブラッシュアップと最終報告に向けたプレゼン模擬を行いました。
Day6の前半では、実際に自分で事業を立ち上げるとなったときに必要となる知識「どんな事業形態で立ち上げられるのか」「立ち上げ資金を調達する方法」などを、中島将仁先生(仁法律事業所代表弁護士/SSDC監事)から学びました。
Day6のアジェンダ
Day6のアジェンダは下記の通りです。
Day6の特別講演の内容と、Day6で行ったワークの様子を、ギュッとしてお伝えしていきます!
特別講義:『 グソクの力 事業立上の基本知識 』
中島将仁先生 仁法律事務所代表 弁護士/SSDC監事
Day6冒頭、仁法律事業所代表弁護士/SSDC監事の中島将仁先生による「グソクの力 事業立上の基礎知識」というテーマで特別講義が行われました。
具体的な特別講義の内容としては、以下の観点からのお話でした。
1.事業の形について
代表的な形態として、「個人事業主」「株式会社」「合同会社」が存在する。
事業立ち上げまでの時間軸や、事業規模などに応じて選択する必要がある。
3つの選び方のポイントは以下の通り。
●個人事業主
・今すぐ始めたい
・一人でやりたい
・事業を長期的に続けたいかどうかも不明
●株式会社
・基本的に非公開会社
・出資だけする人がいる
・出資を広く集めたい
・早期の上場を目指す
●合同会社
・会社にしたいが手続きを抑えたい
・出資者が自分や知人など近しい少人数
・出資者が経営も兼ねる
2.おススメの専門家
事業立上に関わる専門家として、「弁護士」「司法書士」「行政書士」「弁理士」「社労士」「コンサルタント」が存在する。
どういった専門家を選んだらいいのかのポイントは以下の通り。
・何でも相談できる
・事業の分野に精通している
・事業の規模にあっている
3.事業立ち上げ時の費用について
事業計画に盛り込む必要がある費用については、「税理士費用」「法人登記費用」「定款認証費用」・・・など、多項目に渡って盛り込む必要がある。
今は、知らない費用ってけっこうあるんだな・・・と思ってもらえたら大丈夫、今後事業計画を立てていくときに調べて直していく。
4.事業立ち上げ資金の調達について
事業立ち上げ資金の種類としては、「自己資本」「出資者を募る」「借入」「社債」「補助金・交付金」「交付金」といった手段がある。
●自己資本
・起業する人自身が用意した資金
●出資を募る
・会社が、株式や会社持分と引き換えに、個人や他の会社などから資金提供を受ける形式
●借入
・銀行や信用金庫等の金融機関、日本政策金融公庫等、半ば公的な所から借り入れる場合と、
個人的なつながりから個人や会社から借りる場合がある
●社債
・株式会社と合同会社で可能な、出資と借入の中間的な資金調達方法
●補助金
・国や自治体が一定の条件を満たす場合に事業者に支給する資金
●交付金
・国や自治体が実施する事業に参加する場合に給付される資金
●助成金
・雇用に関して国が認めた条件を満たした場合に支給される資金
5.事業の立ち上げをした後必要な業務について
事業立ち上げ後に必要な業務については、事業内容で発生する業務をイメージしながら考えてみると分かりやすい。
簡単には以下の通り、これ以外にもあるがまずはイメージを掴んでみること。
・商品を仕入れる
・顧客に販売する
・スタッフを雇う
・契約を締結する
・借り入れ、出資、助成金・補助金申請等の資金調達
6.起業に関わる法律や事業の形態ごとの違いについて
起業に関わる主な項目は、「秘密保持」「知的財産、ノウハウ」「就業規則」「特定商取引法」「会社法」「その他」となる。
●秘密保持
・事業の情報を守るための手段の一つ
秘密保持・NDA・守秘義務等、呼称は色々とある
●知的財産
・著作権、特許権や商標権等法律が認めているいくつかの権利
●ノウハウ
・知的財産権と異なり法律が権利を認めていない考え方等
●就業規則
・基本的に、会社員は就業時間中は会社の業務以外のことは禁止
会社支給のパソコンやスマホも同じ
また就業時間中につくったものは原則全て会社の資産となる
●その他
特定商取引法、古物商許可、景品表示法、個人情報保護法、インボイス制度、等
7.参加者へエール
立ち上げる事業に合わせてサポートをしていくので、今はざっくり掴めたらOK!
Advancedで商材を固めて、Masterに進んでから法的なサポートをしていきます。
これから一緒に、具体的にしていくステップに進んでいきましょう!
ワーク:アイデアのブラッシュアップ(Day6)
Day6の目的
Day6の目的は大きく3つ。
ソリューションアイデアのブラッシュアップ
ビジネスモデルのブラッシュアップ
最終報告会の準備
Day6は、ソリューションアイデアやビジネスモデルをブラッシュアップできるラストチャンス!!
受講生同士や、企画運営メンバーと壁打ちを重ねていきました。
振り返り(Day6)
Day7のアジェンダ
Day7のアジェンダは下記の通りです。
ワーク:プレゼンテーション模擬(Day7)
Day7の目的
最終準備日となるDay7の目的は、下記の2点です。
プレゼンテーションを磨き上げる
最終報告会に向けた準備
最終報告会前、最後の準備デー。今回の模擬プレゼンを通して、短い時間でも伝わりやすいプレゼンを目指します!
振り返り(Day7)
Day8(最終報告会)に向けて
7月末から始まった本プログラムもついに次回が最終報告会です。
最後に、プログラムを伴奏してきた企画運営メンバーからのエールで
Day7は終了。
最終報告会では、これまでに検討を重ねて頂いた事業アイデアをもとに
社会に対して新たな価値を生み出していく、という想いを聴き手の皆様に対して伝えていただきます。
最終報告会にどのような展開が待っているのでしょうか…
続きは、Day8レポートをお楽しみに!!
参考:各日程レポート
▼各日程のレポートはこちらに▼
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