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[読書記録-2]北欧式インテリア・スタイリングの法則

みなさまこんばんは!インテリアデザイナーのSHOKOです。


当インテリア事務所のwebサイトをオープンしました!



今回はインテリアデザイナーやインテリアを学ぶ方以外にも、一般の方にもおすすめの本を紹介します。

※この記事は以前別ブログに載せていたものを再編集したものとなります※


①基本情報


著者:フリーダ・ラムステッド(Frida Ramstedt)
訳者:久山葉子(くやま・ようこ) / 机宏典(つくえ・ひろのり)
出版社:フィルムアート社
発売日:2020/12/10
単行本:239ページ
カテゴリー:インテリアスタイリング、コーディネート


著者はスウェーデンのインテリアデザイナー・スタイリストのフリーダ・ラムステッド氏です。

こちらの本、インテリアのプロ、アマ問わずおすすめです。

「自分の部屋をおしゃれにコーディネートしたいけど何から手を付ければいいかわからない」
「新米インテリアデザイナーだけど、どうも上手くコーディネートができない」

と悩んでいるそんなあなたにおすすめです。

おすすめする理由を3つお伝えしたいと思います。

②おすすめ理由

おすすめ理由-1 
インテリアのスタイリングに関して体系的に学べる。

大部分のインテリアスタイリング、コーディネートの本はおそらく下記3種類に分けられます。

1.インテリアテイスト本
 ・インダストリアル、ミッドセンチュリー、西海岸などインテリアテイストをビジュアルで紹介した本。
 ・スタイルごとにコーディネートされた部屋の写真とそのテイストに代表される有名家具とともに載ることが多い。

2.片付けの本
 ・断捨離、ミニマリスト、部屋の片づけノウハウなど呼び方は様々ですが心地よい暮らしをする中で物を減らすことにスポットを当てた内容。
 ・「捨てる」「整える」ことに重きを置いているのでコーディネートまでは言及されていない。

3.家具、照明など物にフォーカスした本
 ・インテリアの主要な要素、家具や照明を紹介する本。
 ・デザインされた時期やデザイナーを紹介する本が主。
 ・スタイル別に家具のメーカーを紹介している場合もあり。

4.インテリアデザインの学術や技術、資格の本
 ・インテリアコーディネーター資格の本
 ・インテリア製図の本
 ・インテリアの実務で使う内装材、ディテール、関連法規を網羅的にまとめた本

上記の1~3は大枠では「インテリア」というジャンルに入っていますが、インテリアの特定の分野にフォーカスしているため、自分で部屋をコーディネートするとなった場合は情報が1冊にまとまっていないために欲しい情報を得るのに時間がかかります。

部屋のコーディネートをするためには片付けだけ、家具だけ、テイストだけ知っているだけでは難しいです。

目指すべき部屋のイメージが固まったら、それを実現するためにどのような手法でアプローチしていくかが大切です。そこで役立つのがこの本で書かれている部屋の特性を読み解けるような基本のルール、思考方法です。

おすすめ理由-2 
コーディネートしたものを理論的に説明できるようになる

自分でコーディネートしたもののどこが素晴らしいかを説明するのはプロにとってはとても重要です。
プロのインテリアデザイナーやコーディネーターは仕事になると必ずクライアントが存在し、その方に向けてコーディネートあるいはデザインしたものをプレゼンしなければなりません。

しかし、結構みなさん感覚的だったり、いいもの出来てるのにうまく説明ができなかったりするのです。

「SNS映えするしかっこいい!」

結果的にそうなることもありますが、それだけではクライアントにコーディネートしたものの良さを伝えることが出来ません。

インテリアデザインは単に部屋を装飾することでなく、空間の特性を読み解き(部屋が細長い、天井が高いあるいは低い、どこが見せ場になるかなど)、ここはどんな人がどのように過ごすかストーリーを考え、心地の良い空間をつくることが重要です。

たとえば、インテリアデザインをするときは空間の特性を読み解いたうえで下記のように方向性を決め空間を整えていきます。

「高い天井高を活かし、縦基調の壁にすることでより高さを感じさせ、上に伸びるような視覚効果を与える」
「窓の景色にフォーカスさせるため、窓際のエリアをフレーミングする」

「天井が高いから ○○する」「窓の景色を活かすため○○する」など、ある種暗黙のルールみたいなセオリーに則って、室内空間をデザインしています。
解決方法は、教科書に載っているわけでもなく、実務をこなしながら掴んでいる方も多くいらっしゃると思います。

この本はそういった空間の特性に対するアプローチの方法も載っています。

私自身もこの本を読んだときに、仕事での思考プロセスに当てはまる部分が多くあった為、頭の中で答え合わせしているような感覚になりました。

おすすめ理由-3 
エリアごとや小物ごとのコーディネート方法が分かる

リビング、ダイニングベッドルームなどエリアごとにコーディネート方法がかかれており、家具の組み合わせ方や照明の位置、壁面に飾る複数の絵の配置など基本原則が示されています。

この方法を実践することで、家具配置に統一感が生まれたり整った印象を作ることが出来ると思います。

以上3つがおすすめ理由です。

インテリアの基礎からエリアごとのスタイリングテクニックが載っていますが、一般の方が初めて触れる知識であったりとても詳しく内容が載っているために、いきなりすべて実行するのは難しいかもしれません。

なので、壁に絵を飾る、ソファにクッションを組み合わせるなど手を付けやすい部分から始めるのが楽しいと思います。

これを読めばきっと、素敵なお部屋づくりに一役買ってくれることでしょう。

ではまた次回お会いしましょう!

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