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様々なインテリアの専門家と業界を紹介

みなさまこんばんは!インテリアデザイナーのSHOKOです。


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インテリアの仕事を10年近くやっておりますが、友達や知人から「インテリアデザイナーってどんな仕事をしているの?」と聞かれることがあります。インテリア業界外の方には「内装仕上げを決めたり、家具選んだりしている」と伝えています。

建築設計をやっている友達にも聞かれることがあります。建築業界、インテリア業界は仕事で密な関係性ですが、インテリア業界も業務が細分化されている為なかなかイメージがしづらいようです。

そこで今回はインテリアの専門家がどのような仕事をしているかについてお話したいと思います。

インテリア業界やその仕事に関して興味がある方は是非最後までお付き合いください!


①インテリアとは

英英辞書によると、インテリア(interior)は「the inside part of something(何かの内部)」と内面を意味し、建物内、部屋内部全般を意味します。

日本では部屋や乗り物の室内装飾や室内照明、装飾家具などをそう呼びます。

②様々なインテリアの専門家たち

冒頭でインテリア業界は業務が細分化されているという話をしました。インテリア業界は所属する会社や業界によって業務内容が結構変わります。ここでは日本国内でインテリアの専門家の業務がどのようなものか、肩書きや呼称を使ってお伝えしていきます。

また、インテリア関連の資格取得によって名乗ることが出来るものもある為、該当するものは下記で注記します。

◇インテリアデザイナー


・関連業界、所属先:建築設計事務所、建設会社、インテリア事務所など
・用途:住宅、オフィス、商業施設、店舗、ホテル、ビルテナントなど内装設計全般、家具選定など
・必要スキル:製図、3Dモデリング、3DCG、内装材知識、施工方法、建築知識(設備や法規)、家具知識、現場監理
・業務内容:内装デザイン、造作家具設計、家具・小物コーディネートとそれに伴う作図や現場監理


インテリアデザイナーは建築事務所との繋がりが深くありますが、所属する会社によって特定の用途の業務のみを行っている場合もあります。例えば、店舗専門、オフィス専門、商業施設専門、住宅専門などに分かれている場合があります。それぞれの用途でクライアント、納期、仕事の進め方、報酬も異なる場合があります。

また、建築事務所と共同で進める場合もあり法規や設備などにも詳しい必要があります。

[主な仕事の流れ] ※私が実際に行っている流れです。
ヒアリング→コンセプトメイキング→平面レイアウト、内装材提案→3Dパース提案→図面一式作成→施工会社選定→着工後から引き渡しまで現場監理→竣工・引渡し

[主なクライアント] 
オフィスビル:不動産会社、投資家など
オフィステナント:企業
店舗:企業、個人(※施工も含めて請け負う会社が多い)
大規模商業施設:不動産会社
住宅(マンション専有部):個人
住宅(マンション共用部):不動産会社
ホテル:不動産会社

◇インテリアアーキテクト

インテリアアーキテクトは内容としてはインテリアデザイナーはほぼ同義ですが、インテリアデザイナーという呼ばれ方が日本では多いです。インテリアデザイナーがより建築の専門性を示すためにインテリアアーキテクトと名乗る場合もあるようです。

◇インテリアプランナー ※資格あり

インテリアプランナーもインテリアデザイナーで紹介した業務内容が近いです。こちらは資格があり、インテリア空間の設計能力や専門知識を有するスペシャリストです。
建築意匠設計の方がインテリアの知識得るために取得する場合があります。

◇インテリアコーディネーター ※資格あり

家具選定や小物コーディネートに特化した業務を行うスペシャリストです。
主に住宅関連で活躍しています。
こちらも専門の資格がありますが、家具やファブリックの知識の他に建築の歴史、計画、設備の知識など幅広い出題内容があります。

ハウスメーカーなどに所属するコーディネーターは床壁の仕上げ材や作図、現場監理などインテリアデザイナーと同じ業務をされる方もいます。

家具選定や小物コーディネートに特化されている方は、家具発注や搬入設置の他小物飾付等も担っていることもあります。

また、家具メーカーのショールームのコーディネートを行う場合もあります。

◇インテリアアドバイザー ※資格あり

こちらはインテリアコーディネーターと活躍する業界が同じですが、アドバイス業務に特化したスペシャリストです。こちらも認定試験があります。インテリアを扱う商社や企業がショールームに来たお客様に商品のコーディネートやアドバイスを行っています。

◇インテリアデコレーター ※資格あり

室内装飾に特化した専門職でインテリアコーディネーターと近い業務内容です。但し、インテリアコーディネーターは和製英語で日本国内での通称の為海外では通じない為、インテリアデコレーターと呼ばれるのが一般的です。
こちらも認定試験があります。
内装材、家具の他アートなどの知識も求められます。

◇インテリアスタイリスト 

装飾に特化した専門職ですが、コーディネーターやデコレーターと違い雑誌やWEB、TVなどのメディア業界で活躍しています。スタジオセットや商業施設のディスプレイなどを行っています。
企業が主ですが、住宅のインテリアコーディネートの業務も行っている場合も多くあります。

③インテリアの肩書についてまとめ

前項で紹介を見ると、色々な呼び方がありますが資格取得による違いなどが主で同じ業務内容であったり、業務内容を横断して行うことも多いです。

前項をまとめると下記になります。

■インテリアデザイナー
・内装デザインを行う人を指す広義の呼称。
・建築の知識が求められる。
・活躍する業界は幅広いが、特定の用途に特化している場合もある。
・家具コーディネート業務も併せて行うことがある。
・建築に特化していることを示すためにインテリアアーキテクトと名乗る場合もある。
・インテリアプランナーと仕事内容は近い。但し、プランナーが無くても業務に支障がない為、資格取得しない場合もある。

■インテリアコーディネーター
・住宅業界で活躍。住空間のコーディネートを専門とする。
・ショールームのコーディネートを行うこともある。
・家具、小物選定や搬入、配置を行う。
・ハウスメーカー所属の場合、内装材の選定や作図まで担うこともある。
・アドバイスに特化したインテリアアドバイザーもいるが、認定資格が別にある。
・海外ではインテリアデコレーターという呼び方が一般的。但し、日本ではこちらも別に資格がある為区別して呼ばれている。

■インテリアスタイリスト
・企業を顧客にメディア業界で活躍している。
・雑誌、WEB媒体、TVのスタジオセットや商業施設ディスプレイなどを行っている。
・スタイリストによっては住宅のコーディネートを行う方もいる。

④おわりに

今回はインテリアの仕事や業界についてご紹介しました。他にもインテリア設計士やキッチンスペシャリストなどインテリアに関する仕事や資格がありますが、対象を限定して紹介しました。

最後までお読みいただきありがとうございます。

次回もお楽しみに!

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SHOKO SUGIURA Design Atelier
インテリアデザインとは何か、日々探求しています。このブログではインテリアデザイン、旅行、デザイン書籍を中心にご紹介をしています。 頂いたチップは活動費に使わせて頂きます。応援よろしくお願いします!