[欧州旅行記-2]スペイン マドリッド編
みなさんこんにちは。
インテリアデザイナーのSHOKOです。
今回はスペインマドリッド編をお届けします。
マドリッド編では今回訪れた美術館についてお伝え致します。
①マドリッドについて
ここではマドリッドの町のことや雰囲気を紹介します。
スペインの首都で他のヨーロッパ都市と比べて物価が安いそうです。王宮やスペインの3大美術館であるティッセン=ボルネミッサ美術館、プラド美術館、ソフィア王妃芸術センターがあります。
地下鉄が網羅しているため移動はほぼこれで賄えます。今回私は美術館や王宮などアトーチャ駅周辺の観光をメインとしたため、地下鉄を使ったのはマドリッド・バラハス空港から市内に行く時しか使わなかったです。
地下鉄はICカード(Tarjeta Multi タルヘタ・ムルディ)に現金をチャージして使います。駅の券売機で購入ができ、市内バスにも使えます。
事前情報によるとスリが多いとのことで、地下鉄に乗るのは非常に緊張しました。幸い移動は午前中で荷物もスリ対策をしていたので危ない目には遭うことはありませんでした。ただ、ガラの悪そうなお兄さん(多分ストリートチルドレン)が凄くこっちを見ていたので落ち着かなかったです 笑
町は非常に綺麗でした。
車道は片側3車線くらいあり、建物高さもおおよそ25m以下くらいで高層ビルもないため空が広く見えました。
また、中世の建物が多く残っており美しい街並みが印象的でした。
車道も歩道も広く混雑している印象はありませんでした。
ほとんどの場所は英語で大丈夫でしたが、一部スペイン語のみのところもありました。
②美術館
マドリッドにはスペインの3大美術館であるティッセン=ボルネミッサ美術館、プラド美術館、ソフィア王妃芸術センターがあります。今回の訪問で3つとも周ったのでご紹介します。
◇美術館を見学する前に◇
美術館を見学する前に確認しておくポイントを箇条書きでお伝えします。日本と勝手が違う部分もあるので事前に確認しておくとスムーズに見学が出来ます。
荷物検査がある
空港のようにX線を通す荷物検査があります。荷物は少ない方が楽に進めます。大きな荷物や飲み物はロッカーに預ける必要がある
大きい荷物はホテルに預けてから回るのがおすすめです。
プラドかソフィアどちらか忘れてしまいましたが、ロッカーの数が少なく荷物を預けるために少し待ちました。複数の美術館を回るお得なチケットがある
こちらの3大美術館以外にもマドリッドには美術館や博物館が沢山あります。複数回るのであれば、フリーパスチケットがおすすめです。
いくつか種類が分かれているので、回る場所に合わせてチケットを購入しましょう。
私はパセオ・デル・アルテ Abono Paseo del Arteという3大美術館+αが見学できるチケットを買いました。ティッセンの窓口で現地購入しました。入場無料の時間帯がある
美術館によって、曜日ごとまたは閉館2時間前など無料で入れる時間帯があります。行列ができるそうなので、時間に余裕ある方は利用するのもいいと思います。休館日や祝日を調べよう
美術館の休暇日以外に祝日があったり、メンテナンス等で休館になっている場合があるので事前に調べるのが良いでしょう。
◇ティッセン=ボルネミッサ美術館◇
[基本情報]
設計:ラファエル・モネオ(改装)
開館:1992年
所蔵:ティッセン=ボルネミッサ男爵家のコレクション
(※当初は貸し出しだったがのちにスペイン政府に寄付)
建物はもともと19世紀の貴族の屋敷だったそうです。一度個人が購入しましたが最終的にスペイン政府へと売却されました。
ボルネミッサ男爵家コレクションの誘致の折にこちらの建物が使われることととなり、1990年にスペインの建築家ラファエル・モネオ氏が改装を行い、1992年にオープンしました。
プラド通りからアクセスでき、元はお屋敷だった建物1に美術館入口がありました。おそらく後から増築され建物2とは内部で繋がっていたようです。
建物1の内部も、美術館にするにあたり改装されていました。
上記のような展示室は廊下のような通過動線になっている為か、作品自体が大きな絵画ではないためか、右側に見える壁で細かく展示エリアが分割されていました。
展示品など詳しい情報は下記のサイトに詳しくまとまっています。
◇プラド美術館◇
[基本情報]
設計:フアン・デ・ビリャヌエバ 1785年(ビリャヌエバ館) /
ホセ・ラファエル・モネオ2007年増築(ヘロニモス館)
開館:1819年王立美術館一般観覧 / 1868年プラド美術館に改称
所蔵:歴代のスペイン王家コレクション
16世紀からスペイン王室が収集を始めたコレクションが前身にあるそうです。当初は王室コレクションのみだったようですが、王立から現在の国立美術館(プラド美術館)になってからは教会や個人収集家からの寄贈コレクションも展示しているそうです。
こちらの美術館はティッセン=ボルネミッサ美術館の南に位置し、同じくプラド通りに面しています。細長い建物がビリャヌエバ館(建物1)、建物2が増築されたヘロニモス館です。建物3も恐らくあとから増築された部分のようでした。ヘロニモス館とビャリヌエバ館は地上ではつながっておらず、地下で繋がっています。
建物入口はベラスケスの扉含めていくつかありますが、美術館の入り口として利用されているのは建物1のゴヤの扉と建物3のヘロニモスの扉の2つのみでした。
絵画も沢山見れますが、個人的に良かったのは彫刻。
約1000体あるそうで、ギリシア美術やローマ美術の特徴が良く分かる彫刻なども見れました。見比べると楽しいです。
公式HPのビジュアルガイドで美術館のことが知れるので興味ある方は下のリンクを見てみて下さい。絵がなんとも可愛らしい。
◇ソフィア王妃芸術センター◇
[基本情報]
設計:(フランチェスコ・サバティーニ 18世紀に病院として設計) /
改装設計者不明 1992年以前 / ジャン・ヌーヴェル2005年新館増築
開館:1992年開館 / 2005年増築
所蔵:20世紀の近現代美術など
18世紀に病院として設計された建物を改装し、美術館としてオープン。スペイン国王(当時)フアン・カルロス1世の王妃ソフィアの名前を冠しているそうです。
建物1がサバティーニ館、建物2が増築されたヌーヴェル館。美術館は建物1の北側に入口がありました。
20世紀の近現代美術を中心に展示がされています。やはり外せないのはピカソのゲルニカ。サイズは約3.5 × 7.76mと大きく、迫力がありました。ゲルニカの場所のみ撮影禁止。また、絵の近くには近づくことが出来ず4mくらい離れて鑑賞しました。
サバティーニ館を設計したフランチェスコ・サバティーニはイタリアの建築家で、王宮の一部やアルカラ門、マヨール広場再建、マドリッド王立植物園など今も残るマドリッドの景色を作っている王宮建築家です。
次に訪れるときはサバティーニの建築を巡るのもよいなと思いました。もう少し歴史なども調べてから行こうと思います。
今回の記事は以上です。
次回はイタリア編をお届けします。
③お知らせ
この度、当事務所のWEB SITEをオープンしました。
インテリアデザインやインテリアコーディネートのご相談はWEB SITEのCONTACTまでお願い致します。
ではまた次回お会いしましょう!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?