月経カップを使ってみた。
遅ればせながら身近な所からエコ活を実践して行くにあたり、女性はまず生理用品の見直しは絶対だと思うんです。ググれば直ぐに出て来ますが、1人の女性が生涯で消費する生理用品の数、凄まじいです。小さな我が家の居間が埋もれるくらい…かしら?なんて想像してみます。そしてそれらはビニールで包装されていたりプラスチックが使用されていたりするわけです。エコに目覚めたら見直さないわけにいかんでしょう!
と言うわけで、数年前から話題に登っていた(らしい)月経カップを使ってみることにしました。なぜ布ナプキンじゃないかと言うと、単純に近所のスーパーで売ってたからなんですが、元々タンポンユーザーなのでナプキンにはなかなか戻れないのもあります。
ちょっと話しにくい下の話ですし、ネット上で使用した話もちらほら目にはしますが、まだまだ足りていないと思いますので、私の経験から学んだ事などをシェアさせてください。使用を躊躇っておられる方や、これから初めて使用されるかた、はたまたカップが取り出せなくなりお困りの方などの目に留まれば良いなぁと思います。
私が購入した月経カップと初期費用について
まず私が購入した月経カップはintimaと言うメーカーの物で、フランスではデリケートゾーン専用ソープと言えば大抵こちらの物です。月経カップの形状は各社大差ありませんが、ステムがリング形のものと、そうでないものがあります。intima社のカップはスタンダードな直線形でした。購入した時点で私はステムに別の形状があるのも知らず、ただそこにあった物を購入したのですが、色々調べてみると初心者にはリング形の方がおすすめな様です。
この月経カップ、フランスでは一つ15ユーロから20ユーロで購入できます。(日本円で2000円から2600円)私は次男出産後に経血の出方が極端になったので、少ない日用と多い日用と2つ買いました。(サイズは経産婦かどうかでも変わりますが、私は帝王切開だったので小さいサイズもOK)それでも5000円程度ですので、何度も使える事を考えたら結果的に安い買い物です。
月経カップデビュー
カップ購入から数日後、遂にその日がやって来ました!満を辞して煮沸消毒しておいたカップを取り出し、装着します。先ずは小さなサイズから。装着、初回はおっかなびっくり過ぎた為中途半端な位置で止めてしまい、直ぐにやり直し。2度目は覚悟を持って結構奥まで入れました。思い切ってやったら思ったよりも簡単でした。つけ心地…何も感じない。生理中なのを忘れるほどに違和感がない!これは良い!タンポンより全然良い!カップの場合ステムが短いので膣内に収まっており、タンポンの様に紐がぶら下がっていないのも衛生的で良い。と、良い事づくめ。(温泉やプールも大丈夫)何故今まで使って来なかったのか後悔した程です。
さて、月経カップの説明書には、タンポンと同様に8時間以上は控えるようにとありましたので、きっちり8時間で取り出します。(これはTSSの発生を防ぐ為ですので守りましょう。)石鹸で手を洗い、膣内のステムをつまんで引っ張ります…あら…引っ張っても内部に張り付いた様に微動だにしない…3回くらいぐーーーっと引っ張ったら取れました!取れましたけれども、リムが引っかかって直腸側がちょっと痛かったりしたので、これはコツが要りそうだな…と思いました。しかしその後も少し難しく感じるものの取り出しも問題なく行きました。慣れたらたぶん月経カップほどいい生理用品はないな!とまで思いました。
そして事件は起きた…
数日が経ち経血が増えたのでカップのサイズを変えました。こちらも問題なく行きました。ところが、翌朝(5時)取り外そうとステムを探すもいつものところにない!無いわけが無いので探ってみると、ステムの位置がいつもよりもかなり上にあったんです。ステムの先っぽに指は触れられるんだけど掴めないんですよ…掴めなくてどうやって出せばいいのだ⁉️と、一瞬でパニックになりました。何度探ってみても到底掴める位置に無いんです。どうしよう…と半べそかきながら一旦取り出しを諦め、ネットで調べ始めました(遅い)。まず日本語で検索すると、取り出せなくなり婦人科で取って貰ったと言う方に当たりました。しかしフランスの婦人科は前もって予約がないと診てもらえないのです。こうなると救急病院の婦人科に行かねばなりません。だけど子供達を学校に連れて行ったりしなければならない平日の朝です。これは避けたい!そして既に8時間経過している為、一刻も早く外したい!
そこでエコ先人大国フランス、きっと同じ経験をした人が日本より多い筈だ!と、フランス語で検索すると、ヒットしまくりました(笑。
とりあえず1番目のリンクを開くと、先ずは座ってコップ一杯の水を飲んで下さい。そしてクッキーの一枚でも食べてみて下さい。とありました。
要は、落ち着けよ!って事です。
私も座って水を飲んでみました。なんならちょっと動画見たりして月経カップが外せない事実を忘れました。
そのサイトによれば、空っぽの湯船の中で足を開きしゃがみ、いきむと少しずつカップが降りてくるらしい。
とにかく藁にもすがる思いで書いてある通りにしようとするのだけど、いきみもうまく行かないし、カップが少し下がってもまだつかめないので直ぐまた元に戻ってしまいます。何度も試しては諦めを繰り返す内に朝の6時50分(なんと2時間近く格闘)、もうすぐ子供達を起こす時間です!
焦った私は旦那に状況を説明し、救急病院に行く心を決めました。しかし旦那は呑気に「まだちょっと時間あるし、もう一度試したら?」と半分寝たまま言うので、分かったよ!もう一度頑張るよ!とまた浴室へ…
今度は落ち着いて深呼吸に合わせていきみます。どうにかステムの先が掴めた!(歓喜)
何しろ経血量最大の日の話ですので、滑るんです…滑って元の木阿弥にならぬ様、指先の筋力の最大値を維持したまま深呼吸に合わせていきみます!すると、本当に少〜しずつですが確実に降りてくるのが分かり、何度か繰り返した末にやっと取り外す事が出来ました!取り外し完了後の私ときたら…燃え尽きた明日のジョーみたいだった(ただし下半身マッパ)。この日私は2時間以上格闘の後、漸く月経カップを取り外す事が出来たのでした。
さすがにこの日一日は怖くて月経カップはおやすみしました。しかしここで諦めたくない私は、何故この様な事態になったのかを知るべく色々調べて見ました。ですが結局のところ膣の形状による所が大きいので、カップが上に上がりがちな人と言うのは一定数いらっしゃるようです。ただそれでもどうやら気をつけるべき点が数点あるようだぞ?と気付いたので、書き出しておきます。
私の様に早朝から冷や汗をかきたく無い方は気をつけて下さいね!
気をつけるべきポイント
就寝時の使用は避ける
(寝ている間にカップが上に移動しがち)
8時間〜12時間続けて使用できるとありますが、経血量の多い日は4時間〜6時間で一度取り出した方が良い。
(TSSの事もありますが、経血の多い日の方がカップが移動しやすい気がする←定かではなくて申し訳ないのですが、経験上そんな気がしています)
ちなみに初めにあまり奥に入れると、やはり取り出しにくいかな?と思います。挿入深度が浅過ぎても膣の入り口付近が痛かったり気になりますので、丁度良い所を見つけるのが肝心かと思います。後は少し活動している内に気にならない場所に勝手に収まってくれます。
そして最後に、もしカップが奥へ行ってしまっても大丈夫です!絶対に取れます!(私はその後も何度かステムが掴めない時がありましたが、ちゃんと外せています。)
⚠︎絶対!と、言いましたが99.5%位の確率で取れると思います。もしも本当にダメな場合は産婦人科で取って貰って下さい。
取りだすコツ
お相撲さんの蹲踞の姿勢をとる。(浴室の縁など掴んで滑らないように支えて下さいね)
そして指を入れてステムに沿わせる
(掴める場合は掴む)
⚠︎ここで力任せに指で引っ張らない
深呼吸をして下半身に力を入れる(用を足す要領で)カップが指に当たるので下がるのが分かると思います。ステムが掴めない方は、掴める位置に下がるまでコレを繰り返します。必ず掴める位置まで下がってきますので焦らずに。
ステムが掴めたらいきむと同時にステムを少し引っ張ります。そうするとカップ自体を摘めますので、カップの側面を潰します。気密性が外れて取り出し安くなりますし、潰す事で直腸側にリムが引っかからないので痛み無く取れます。
まとめ
エコの観点からも生理中の日常生活の送りやすさからも、月経カップの使用には勿論メリットがありますが、安心して使用出来るようになるには多少の訓練と経験が不可欠です。
あといつも外へ出てお仕事をされている方は、慣れてからでないと外でのカップの交換などなかなか難しいかなぁ?と思います。
私自身就寝時は生理用ショーツと布ナプキンが一体化した下着を使用していますし、月経カップに拘る必要はないかな?と言うのが、使用してみての感想です。
自分の身体と状況に合ったエコな生理用品を臨機応変に使い分けるのがいいですね。
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