【歯列矯正】顎変形症を治すまで
顎変形症という言葉をご存知ない方もおられると思います。私も歯列矯正を始めるまで聞いた事がない言葉でした。
顎変形症とは、上あご(上顎骨)や下あご(下顎骨)の形や大きさの異常、両者のバランスによる咬み合わせの異常(咬合不正)と顔の変形などの症状を示すものです。
漢字の通り「顎」が「変形」している状態です。
一般的に、歯列矯正と外科手術を組み合わせ治療を行います。
私はこの中の「下顎前突症」でした。
これらの種類に当てはまり歯列矯正を検討している方、これから始める方のために、私の経験を記していこうと思います✍️
歯列矯正は保険が適用されず高額で、中々手が出しにくいという方も多いと思いますが、歯並びを治すことで見た目だけではなく健康面の改善にも繋がるので、是非一読していただきたい内容です📓
1.歯列矯正開始
中学3年生の時に友達が歯列矯正を始めたのがきっかけで、自分も歯並びを綺麗にしたいと思い、親に頼んで高校入学前に歯列矯正を始めました。
クリニックは高校がある地元の歯列矯正専門のクリニックで、ドクターは
・日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)、認定医
・日本舌側矯正歯科学会リンガル矯正認定医
・歯学博士
の資格を持っています。
小学校、中学校の歯科検診時に毎回「交叉噛合」と言われていたのですが、元々歯並びはそんなに悪くない方だと思っていました。しかし、歯列矯正前のカウンセリング時に先生から「下顎前突なので、外科手術が必要になるかもしれません」と言われ、驚きました。
その時は下顎前突や両顎手術に対しての知識が無く、歯並びが綺麗になるなら大丈夫だろうと軽く考えていました。
️📝下顎前突とは
下顎前突とは、一般に反対咬合、受け口、シャクレと呼ばれるもので、奥歯でかんだ時に、下の前歯が上の前歯よりも前に出ているかみ合わせのことです。単に歯のかみ合わせだけが反対になっている「歯性」のタイプ、骨格的に下あごが成長しすぎている「骨格性」のタイプの2通りに分けられます。
私は骨格性(遺伝性)の下顎前突だった為、外科手術で骨を切り噛み合わせを治す必要がありました。写真を見ても、下顎が長く、下の歯が上の歯より前に出ているのが分かります。
また、私は舌の位置が下がっていて、前歯を押していたのでこれも下顎前突になった要因のひとつかも知れません🥲
社会人になってから正しい舌の位置を知り、今は意識して上顎に付けるようにしています💭
2.ブラケットの選び方
歯列矯正の種類ですが、値段や適用項目が異なるため、カウンセリング時に医師と話し合って決めるのが最適だと思います✍️
・表側矯正(メタルブラケット、セラミックブラケット)
⇒他方法と比べて料金が安く矯正期間が短いが歯を見せた時に目立つ
・裏側矯正(フルリンガル、ハーフリンガル)
⇒高額になるが目立たずに確実な矯正ができる。
・マウスピース型矯正
⇒目立たないが矯正効果は最も弱い。表側矯正と比べると高額。ある程度歯並びが整っている人向け
私はいちばん安価で歯が早く動く表側矯正のメタルブラケットを選びました。外科手術が必要になる場合は表側矯正しかできないと言われた気がします(確か)。
下記に私が通っていたクリニックの料金表を貼っておくので参考にしてください↓↓↓
ブラケットをつけている間は目立ちましたが、同級生にも表側矯正をしている友達がいたので恥ずかしさなどは感じなかったですが、写真を撮る時はほぼ口を閉じていました📸
2.親知らず抜歯、両顎手術
ブラケットを付けてから約半年後に、クリニックと提携している口腔外科で親知らず4本を抜歯しました🦷
私は局所麻酔で抜歯するのが怖すぎたので親に頼み込んで全身麻酔にしてもらい病院に一泊しました(今考えると贅沢すぎる😂)。費用は6.7万円程だったと思います。
それから約半年後の春休み期間中に、親知らずを抜歯した口腔外科で両顎手術(ルフォーⅠ型、SSRO)を行いました(私の16歳の誕生日👐🏻)。
骨の移動量は矯正の先生と外科医の先生で決められ、「元の顔の特徴を残しつつ噛み合わせを良くするようにデザインを決める」と聞いていました。
手術後に目が覚めると夜で、集中治療室の中でした。鼻と口からチューブが出ていて、顎間固定をされていたので口の中が大渋滞でパニックになりました。喘息持ちだったので痰が絡み息が出来なくなり、ナースコールを呼んでも話せない為息ができないことが伝えられずかなり苦しかったです😭
全身麻酔後は呼吸が浅くなり痰が詰まりやすくなるそうなので、腹式呼吸で深呼吸をすること(チューブがあってほぼ不可能)、可能な限り水分を摂ることで回復することができるみたいです↓↓↓
入院は2週間で水分、栄養はほとんど点滴のみで、口が動かせないので病院食の重湯もほとんど食べられず、とても辛かったです。重湯やお粥がお湯の味しかせずに美味しくないと親に伝えたらポン酢や塩を持ってきてくれて、少し食べれるようになりました✨️
体重は入院前は43kgでしたが、退院する頃には38kgまで落ち、生理が2ヶ月来なかったです🥲
画質荒いですが歯列矯正前(中学3年生時)と術後半年(高校2年生時)の写真です↓↓↓
術後の写真はまだ顔が腫れていますが、かみ合わせが合うようになり、歯を見せて笑うのが楽しかったです☺️
3.ブラケットオフ
歯列矯正後の歯並びです🦷
今まで噛み合わせが合わず前歯で食材を噛み切ったことがなかったのですが、矯正後はきちんと噛み合わせが合うようになり、思いっきり笑うことができるようになりました✨️
写真を見比べると、口角があがって歯と下唇の隙間がなくなっているのが分かると思います✨️
4.歯列矯正を経て
歯並び、噛み合わせが良くなり見た目的にも機能面的にもやってよかったと思っています!
ただ、口元が引っ込んだことにより笑った時にオトガイが尖って長いのが気になるようになりました🥲
高校生の成長期に両顎手術をしたため、成長で後戻り?のようになり、また下顎が伸びた気がします🥹
輪郭整形のカウンセリングに行った際、ある先生に「上顎は少し下がりすぎってくらい下がってる」と言われたので、余計にそう感じるのかもしれません💧
矯正の先生に「元の顔の特徴を生かしたまま…」と言われたのであまり派手な移動はしていないと思います。
美容整形と違い、保険適用の両顎手術では見た目より機能面を重視するため仕方ないことですが、もっと下顎を時計回転をして欲しかったです。
両顎手術は顎を移動するだけで余白を削る訳では無いので、小顔になるなら輪郭3点などの別の手術が必要になると思います💭
元から顎が小さい方は両顎手術のみでかなりの変化が出ると思います✨️
私はどうしても顎先のシャクレを治したかったので、21歳の冬に輪郭3点手術を行いました🥹
気になる方はそちらのnoteもご覧下さい👐🏻
最後までお読み頂きありがとうございました💐🤍