組み込み技術者から見た視点プリチャン筐体
この記事はプリッカソンAdvent Calender の24日目です。
飛び入り参加失礼します。
はじめに
初めまして。普段は組込み系のファーム開発をやっているssと申します。
卒業した大学の教授から勧められたことをきっかけに今年夏からプリティーシリーズに触れました。
さて、本題ですが初めてプリチャン筐体をプレイしたところ、チケットの印刷スピードや3D描画性能などゲーム本編とは別の観点でも色々と驚きを感じたので記事にしてみようと思いました。
観点
組み込みシステムとして筐体を考えるときの観点としては
・CPU
・メモリ
・OS
・その他周辺機器(GPUなど)
が中心で、PCを購入するときのスペック確認と同様です。
ただ1点異なる点として、構成部品を選ぶとき、PCは「余裕を持って」選ぶのに対し組み込みシステムは「ソフトが動くギリギリのスペック」で選ぶところだと思います。もし、余裕を持って選んでしまうと100円ではプレイできなくなるかもしれません。
肝心のスペック
調査した限り、プリチャン筐体自体のスペックが見当たらなかったため、恐らくそこまで変わりがないプリパラ筐体について述べてみます。
・CPU:Pentium Processor E6500(Intel)
・メモリ:4GB
・OS:Windows Embedded Standard 7(Windows 7)
・GPU:GeForce GT 640(NVIDIA)
・SSD(容量分からず)
通信には今流行り?のHuawei製のUSBデバイスが用いられているようです。
スペックを見て思ったこと
CPUのPentium Processor E6500は2.93GHzの2コアCPUのようです。恐らく現行のPCとしてはあまり高くないスペックだと思いますが、ゲームを動かすことに特化した場合はオーバースペックでもなくバランスがいいと思います。
Windows Embedded Standard 7は組み込み系で使われるwindowsで、ハードに合わせて色々とチューニングが加えられます。これも限られたリソースで動かすことにおいて大事です。
GPUはNVIDIA製のGeForce GT 640ということで、CUDAコアも100個ほど持っているようです。恐らくこの筐体ではAIを育てることは難しいと思われます。
終わりに
プリチャン筐体自体のスペックを見ることが出来なかったため何とも言えませんが、プリパラ筐体は2010年代前半のPCとしても遜色ないスペックであることが分かりました。時間があればオンデマンド印刷についても調べてみたいと思いました。恐らく証明写真やプリクラと同様の技術が使われているはずですが、あの速さはなかなかだと思います。
筐体を技術的な観点で見てしまったことで、本来の楽しみ方が出来なくなるようなオチは避けたいところです。
なお、今回はソフト的な話題に触れられなかったので、機会があればソフト的な話題についても共有出来たら良いなと思います。
追伸
プリティーライブ最高でした。色々目標が叶った瞬間でもありました。
また、新しい場に踏み出すことで、知人が増えたり話せる話題も増えたことなど好循環なことが多かったです。
このような素晴らしいコンテンツにめぐり合わせてくれた教授や、今回技術的にプリティーシリーズを見て共有するきっかけとなった本企画に改めて感謝します。
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