マガジンのカバー画像

ショートショート小説

7
300~600文字くらいの小説。日常の一コマを、美しく。
運営しているクリエイター

#超短編小説

超短編|真夜中の二人は煙草を吹かす

 真夜中、マンションのベランダに出て、煙草を吹かしていた。  仕事で疲れた夜は、冷えたビ…

超短編|世界の終わりを知った日

 風の噂で、今日、世界が終わるのだと知った。  見晴らしのいい丘。丘の上から眺める、煌め…

超短編|寂しさを託した風船

 風船を飛ばそう。  提案したのは、誰だったか。  星空の下に集い、風船を手にしたわたし…

超短編|肌寒い朝に

 ひやりとした空気が、肌を突き刺す朝だった。  冬の朝の空気は、いつも澄んでいる気がする…