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デザイナー同士の"相互理解"が強いデザインを生み出す #1

こんにちは、LOUPEのヤギサワです!
SUPER SUPERでWEBデザイナーをしています。

私がSUPER SUPER に所属してから2年が経ち、他部署と連携したプロジェクトという弊社ならではの仕事が増えてきた中で、自分とは違う分野の仕事や、他の部署の人がみんなのことをどう見ているのか、興味が出てきました。

そこで今回は、「他部署とプロジェクトを行うということ」をテーマに SUPER SUPER の部署である、グラフィック、空間、WEB、映像それぞれのメンバーを招き、代表の甲斐を含め対談を行いました!

とても盛り上がったインタビューになり内容も盛り沢山なので、二部構成に分けてご紹介いたします!

はじめに

甲斐:よろしくお願いします!

全員:よろしくお願いします。

甲斐:みなさん緊張してますね?まずは深呼吸しましょう。(笑)
だいぶ体もほぐれてきたのではないでしょうか。
SUPER SUPER 代表の甲斐です、よろしくおねがいします!今日は普段は聞けないような本音を聞き出せるインタビューにしていければと思います。

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うちの会社で打ち出してるメッセージの一つに、「分野を掛け合わせることで他ではできないソリューションを起こすラボ思想」って言ってるところがあるじゃないですか。それを今少しずつ体現していこうと努力してるところがあって。
例えば空間部の案件でも、各部署のデザイナーが互いに意見をフラットに出し合ってやったりとかしてると思うんだけど、みんなが実際案件をやってる中での気にしていることや感想を聞いていきたいなと思ってます。

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他部署へのイメージと一緒に働いてみて思ったこと

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甲斐:最初に、「自分の部署以外の違う人と仕事すると自分たちの部署だけでやるのとは違っていて、こういう面白いな」とか、「こういうところはやっぱりいいな」と思うところを聞いていきたいと思います。まずは映像部の阿部舜、いかがでしょう?

阿部:映像部ではWEBのPVとか、最近だとテレビCMとかも作っていますが、インスタレーション性のない映像が基本多いんですよね。でも空間部とやるとここに配置した場合にどう見えるかみたいなのも考えて作るので映像の幅が広がって面白いなと思いますし、インタラクション性を付加できるのでさらに可能性が広がるんですよ。プロジェクションマッピングなどではテクスチャとして映像を貼り付けることができるのも面白いですよね。

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グラフィックと映像は、僕も画面デザインすることは多いのですが、割と動かすこと前提でデザインしているので、グラフィック部に画面デザインをお願いすると1枚絵の完成度がグンとあがって助かっています。
WEBと映像は結構ややこしくて、Adobe Animateを使ってくれみたいなときはすごい嫌なんですけど。(笑)

八木沢:すいません。(笑)

甲斐:それはなに、使い慣れてないから嫌なの?

阿部:そうですね、Adobe AfterEffectが使い慣れてるのでそれでやりたいんですけど、そうじゃない時は大変ですね...。でも、僕が好きなエフェクト系のアニメーションとかを作ってWEBの演出で必要なループする素材にするのは結構好きなのでやっていて楽しいですね。
という感じで、空間とWEBからは映像が必要なのでお願いしますと頼まれることが多いんですが、グラフィックに対しては映像にグラフィックが必要なのでお願いしますって感じの流れが多いかな。

甲斐:なるほど、現状は空間とWEBの可能性を広げるための映像であり、映像の可能性を広げるためのグラフィックという関係性なのか。じゃあ映像と空間のコラボが最近多いねって話があったので、空間側から見る映像部のことも色々教えて欲しいな。

清水:まず空間のトレンドとして体験の価値にインスタレーション的な要素がすごく強くなってるなと思っていて、流行りのバーとかも店内に映像を入れたり、インスタレーションいれたりとか今までなかったところに映像がどんどん入っていくなぁと感じてる。

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今までは大きい空間の中に映像がちょっと入る感じだったけど、もうメインに映像がくるみたいなコンテンツが増えているからこれからはやり方が変わると思うけどね。
難しい点は、空間の中にグラフィックや映像があって全体を見れる流れだったのが、制作を詰めていくときに、それぞれのデザイナーにお願いするタイミングなどのディレクションが複雑になっていったときに悲しい思いをさせてるかもしれないということ。(笑)

甲斐:そういう案件って社内でクリエイティブディレクションしてる人が不在になっちゃってるパターンが多いよね。全体を見てよしとする人がいなくなってその主導権が社外の別の人に渡っちゃったりすると流れが崩れちゃうから避けていきたい。
たしかにその他の部署とのやる上での大変なことのひとつではあるね。

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「価値観が違う=良いこと」なのは正しいのか?

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甲斐:俺の見てる感じだとグラフィック部って単体じゃなくて結構いろんな部署とやってる気がするんだけど片山はそういうときにアートディレクションを担うことが多いよね。今の話でいうと、気をつけてることってある?

片山:うーん、一番気をつけてるのは部署っていうかほぼ人な気がするんですよね。部署ごとというより人に合わせるような形になってるような気がしてて。

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一番気をつけてるのは温度感の差、温度感をどうやって合わせるかが一番気にしてるかな。たとえば、クリエイティブを100のパワー(熱量)でやったら100で返ってくる人って珍しいような気がして、人とか部署によってクリエイティブに対してどこまで熱量を入れているのかを俺は気にしてやっているかな。
ていうのも「価値観が全員違うっていうのは良いこと」って言った方がポジティブ目線で良い気がするんだけど、クリエイティブの業界において本当にそれが良いことなのかって言われると、この会社で二年間やってきた中であんまりそれは反映されていないのかなっていう気持ちがちょっと俺の中ではある。
全員同じ価値観を持ってることは悪いことな気がするけど、違いすぎると自分のクリエイティビティを100で出しても70、60で返ってくることでモチベーションが下がったりすることもあるしそこらへんはすごい気にし始めたかなと思いますね。

甲斐:その「価値観」にはいろんな意味が入ってる気がする。仕事としてクリエイティブを捉える時もあるし、趣味性ってこともあったりと、いろいろな言葉の意味がありそうだなと思ったんだけど特に感じてる擦り合わせたい価値観って何かな??

片山:それを読み取る力をもっと強めていきたいような気がするんですよね。それぞれみんな違う部分をお互いに合わせなきゃいけない場面って絶対来るんですよね。そこの齟齬を無くしていったほうが良い気がする。
自分の趣味性とか性格とかって変わらないものなので、それは変えずに理解し合えるような形にしていくともっとモチベーションが下がらずにクリエイティブができる。で、もしその価値観が合う人とやると話も合うし、仕事してるときにこれやろうあれやろうって言って互いに苦じゃない時がすごい生まれたかな。

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お互いをどれだけ理解できるのかが大事?

甲斐:うんうんなるほど、面白いね。
特にグラフィックとWEBが繋がる時ってなんか立場がすごく難しそうだなって思いながら見てることが正直あって、例えばVI(ビジュアルアイデンティティ)を作ってからそれがWEBに落ちる時とか、キービジュアルなどのアートディレクションをしていくグラフィック部がどこまで担うのかっていうので、そこのバランス感って難しそうだなって思う。八木沢が実際やっていてグラフィック部とやった仕事とかで良い感じにそのバランスが取れた経験って今まであります?

八木沢:そうですね、まだ私がWEBデザインのディレクション力が未熟だった点もあり、一定のクオリティが保たれたグラフィックがあるとすごくWEBが作りやすいですね。キービジュアルを出していただいてそれをWEBに落とし込むってなった時はすごいありがたかったし、すごい良いものができるってなったんですけど、実際手を動かしてみると細かいUIパーツとかがすごく難しいんですよね。そのクオリティの担保を自分もしなきゃいけないってプレッシャーにもなる。アートディレクションをしてくれているグラフィック部が考えているクオリティにするために、その都度コミュニケーションをとってクオリティチェックをお互いにすることって大事だなって思います。

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八木沢:でもアートディレクターの意見を全て聞くのではなく、実装側でもかなりチャレンジした案件だったりそこの挙動とかも片山さんがアートディレクションに入ってくださっていたのでそこの微調整でもっとこういう動きにしてほしい、でもWEB的にはこれがいいみたいなせめぎ合いもやってましたね。

甲斐:そういう会話は大事だよね。しかも片山は結構細かいところまでディレクションしようとしてくれるからありがたいよね。

片山:でもやっぱ八木沢がディレクション立ってくれるように、WEBをわかってるやつがディレクション立たないとダメだと思うんだよね。俺はこうやってほしいああやってほしいの願望はあるけど、できるかできないかが全然わからないんだよね。(笑)

八木沢:そうですよね。(笑)

片山:それはWEBかじってる人じゃないとわからないところだと思うからそこは必要かな。映像は俺がちょっとかじってたからこれはこうやれば絶対できるとか、これプラグイン入れるとやりやすいよとかわかるけど。

甲斐:プラグインの逆提案は結構してるもんね、片山。(笑)

全員:(爆笑)

片山:WEBは面白そうだしこういうのできたらかっこいいなってのを提案するけど、知識がないから実現がやっぱり難しいのかってなっちゃうんだよね。そこはすごくせめぎ合いというかね。

八木沢:なんか、どの部署でも同じかもしれないんですけど、お互いの部署をどれだけ理解できるかっていうのが大事かなって思いますね。

清水:どれくらい任せられるか、どのくらいから入ってもらうかは意識してる。他分野の人を工程の中でどのタイミングで入ってもらいどこまで意見を求めるか。壁立てたところにグラフィックやってもらうのか、壁立てる前に相談してグラフィックのことを話していくのかで多分作れるものは違うと思うんだよね。もちろん条件はどうしてもあると思うし、さっき片山が言ってたけど、できるできないのジャッジってのはあると思うんだけどね…。

甲斐:なんかあれだよね、空間だけなんか一歩外側で視てない?(笑)
みんな空間には物申しづらいみたいな(笑)

八木沢:でも割りとSUPER SUPERは空間からお仕事がくる流れがありますよね。

片山:うん、我々から空間に何かを提案するってことがあまりない。

清水:しようよ…。

甲斐:確かにビジュアルのブランディングしてる案件ってうちで何個かあるけど、空間は疎外されてるね。

清水:うーん、そうだね。空間はね、難しいところだよね。こだわり始めたら無限に、ちょっとしたことですごいお金がかかったりとか…。例えば椅
子1個替えようてのは簡単だけど、10個替えようってなったらそれだけで50万とか60万とかになるし作り方でどんどん金額が積み重ねられるから大変で。

甲斐:規模が一個違うよね、桁もね。(笑)

清水:でも作ったWEBサイトのデザインをベースに展示ブースをデザインしてほしいという話も来てたりするから、WEB部と仕事する日も遠くないかもね。

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おわりに

インタビュー前半はここまで!いかがでしたでしょうか?

前半ではお互いの部署へのイメージや、デザイナーたちがどんな気持ちで他部署とコミュニケーションを取っているのか聞くことができました。
部署ごとに目立った価値観の違いがあるというより、「個人間でのコミュニケーション」を大事にするってとても大事なことだと思いました!

私はまだ空間部とお仕事をしたことがないので、これから機会が出てくることを楽しみにしたいと思います!

インタビュー後半戦はこちら!

この記事を書いた人:ヤギサワ

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