AI と人間は共存できる? 「音楽と AI の融合」 | GDG Greater Kwansai
はじめに
本記事は、2024年5月17日に神戸三宮にて開催された GDG Greater Kwansai のイベント、「音楽と AI の融合」のイベントレポートになります。
GDG Greater Kwansai とは
GDG Greater Kwansai は、広域関西圏で活動する Google Developer Group です。大阪、京都、奈良、神戸、岡山、四国、広島大学、大阪大学、金沢工業大学など、広い意味での「関西」を活動範囲にしています。 主に AI や Cloud Computing など、最新のテクノロジーに関するセミナーやワークショップを行っています。
イベントの概要
音楽と AI の融合をテーマに、音楽と教育に焦点を当てた 6 つのセッションを行いました。本イベントのメインゲストは、一流企業のエースでもあり、ヴァイオリニストでもある草川研二さん。
AIと人間は、果たして共存できるのでしょうか?
ヴァイオリン ・ ミニコンサート
イベントの幕開けとして、手元のスマートフォンと演奏が行われている現実の間で意識を行き来する「Transport between Digital and Real」をテーマに、サンキタ広場の喧騒と調和するヴァイオリンの演奏が草川さんによって行われました。
Fireside Chat
音楽教育と AI がどう関連していくのかについて、石原さんと田川さんの間で議論が交わされました。
AI は音楽教育において、教師のような立場になれるかもしれません。従来は講師のみで担っていた基礎的な部分の補強や、継続的な学習のサポートを AI が代替することで、さらに幅広い教育を行える可能性があるそうです。
ミニワークショップ
会社員とヴァイオリニストの二刀流で活躍する草川研二さんから、勉強や仕事と両立しながらヴァイオリンを楽しむ方法を学ぶミニワークショップを開催しました。対象者は小学生から大学生の、幅広い年代の学生たちです。
参加者たちはヴァイオリンの演奏を楽しみながら、合奏での演奏技術を向上する方法や、個人演奏やコンクールをより楽しむためのポイントを学びました。
トークショー
中嶋さんと草川さんに、各分野のトップレベルになるためには何が必要なのかについてお話しいただきました。
一般的に、その道のプロフェッショナルになるには約 10,000 時間が必要になるそうです。これほどの膨大な時間を費やすには、何か他のものを諦めなければならない場合もあります。
プロフェッショナルになるのは決して簡単なことではありません。しかし、諦めずに直向きに向き合い続ければ、いつかは成し遂げられるでしょう。
音楽と AI の融合
AI が創り出した音楽と、草川さんのヴァイオリンによる即興セッションが行われました。AI と人間の双方の凄さを実感する、素晴らしい演奏でした。
AI は人間の何十倍もの速さで曲を作成することが可能です。一方人間は、AI が苦手とする柔軟な適応力で協奏を行うことができます。それぞれに優劣があり、それらを補い合っているようでした。
これらの演奏は、AIと人間はお互いの強みを生かし、共に歩んでいくことが可能なことを示唆しているように感じました。
パネルディスカッション
AI の登場によって、教育と音楽がどのように変化するのかについて議論が繰り広げられました。
学生が生成AIで課題やレポートを作成できるようになることによって、力が身につかないのではといった否定的な意見、生成AIによって教師の業務負担を改善できるのではといった肯定的な意見が繰り広げられていました。
AI そのものに良し悪しはなく、あくまでただの道具でしかありません。それをどう使うかが重要になりそうですね。
主催
ミニコンサート: Greek Alphabet Software Academy
Fireside Chat 以降: GDG Greater Kwansai, MS Base Kobe
協力
個人
草川 研二 (バイオリニスト)
山之内 悠子 五嶋みどり主催NPO法人ミュージックシェアリング・サポーティングアーティスト (伴奏)
宮田 哲 TOA (音響機器担当)
後藤 泰徳 (楽器提供)
辻 英子 ティコティコインターナショナルミュージックスクール 主催 (アドバイザー)
脇浜 紀子 京都産業大学 現代社会学部 教授 (パネリスト)
中嶋 貴子 (アドバイザー)
団体
Anchor Kobe (会場提供)
株式会社ジャーニージーン (運営、告知協力)
GDG Greater Kwansai (運営、告知協力)
GDG Kobe (運営、告知協力)
Alpha+ Project (運営、告知協力)
Microsoft Base Kobe (運営、告知協力)
TARIRU (運営、告知協力)
ボナルーカフェ (アドバイザー)
次回イベントについて
次回は 2024年6月29日、30日の2日間に渡り、金沢工業大学でデザインスプリントキャンプ・モバイルアプリ・Go 言語・UX をテーマとしたイベントが行われます。
ご興味のある方は、ぜひご参加ください。
さいごに
今回のイベントを通して、AIと人間にはそれぞれ得意分野があり、お互いに支え合いながら共存していくことが重要になるのではないかと改めて実感しました。
来場者数
ミニコンサート: 約 100人
Fireside Chat以降の参加
現地参加: 27人
オンライン参加: 約 11人
GDG Kwansai は、毎月各地を巡ってイベントを開催しています。最新情報は以下のアカウントでお知らせいたしますので、ご興味のある方はフォローをお願いいたします!
各種アカウントリンク
GDG Greater Kwansai
Greek Alphabet Software Academy
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?