見出し画像

50ccが消えていく時代、それでも50ccに乗りたい理由

こんにちは、SS14です。
私は昨年の11月に普通自動二輪の免許を取得しました。
取得した理由として、特に乗りたいバイクがあったわけではありません。
私はモータスポーツが大好きで二輪のレースを見ることが好きです。二輪のレースが好きなのに、自分はバイクに乗ることができないという状態になりたくなかったというのが免許取得の主な理由でした。

だがしかし、いざ免許を取ってみると、もし買うとしたらどんなバイクが欲しいのか考え始めてしまうのが当然の流れかもしれません。
パワフルな最大排気量の400ccかな?車検のいらない250cc以下かな?
中型免許を取得したなら、多くの人がそう考えるかもしれません。
しかし私は思いました。
「50ccに乗りたい…」

50ccなら車の免許でも乗れるのに…
せめて125ccにしてはどうか、
そう思う方もいると思います。

私はバイクに興味を持ったころから、50ccの原付に興味を抱いていました。
50ccという小さい排気量で走ることができる原付に、なんとなく魅力を感じていたからです。
そしてその原付(正確には原付一種)は2025年問題に突入し、各メーカーから今後生産終了することがアナウンスされました。

原付の2025年問題とは
2025年11月に施行されるに二輪車排出ガス規制によるもの。新たな規制により現行の50cc原付の販売が困難になる。排出ガスを抑えるためにはマフラー内の触媒温度を十分に上げる必要があるが、50ccでは十分に上げることができず、排出ガス基準値をクリアすることが難しい。これをクリアするためにはメーカーは多額のコストを用い技術開発する必要がある。しかし50ccは日本のガラパゴス排気量であり、海外での販売の見通しが立たないことから、開発費用に見合う効果が得られないとして販売を終えるものである。


小さい排気量、大きなロマン

50cc原付の最大の魅力と感じるのは、その小さな排気量です。
50ccは人間が自動で移動できる、最小の排気量なのです。

今でこそ電動キックボードを代表とする電動モビリティが新たに普及してきましたが、50ccの原付は昭和平成にかけて、昔からの移動を支えてきた乗り物でした。
小瓶サイズの容量で人間が移動できると考えると、なんだか凄いような気がします。

そしてその小さな容量で人間はどこまでも行けます。
私は20代なので二輪の全盛期時代は知りませんが、昔の原付免許を取った高校生の心情を想像します。
自分の行動範囲が一気に広がって、爽快感と共にどこへでも行ける気分になる。友人と各々の愛車を見せ合って、語る日々。
生まれて初めて移動を共にする小さな相棒を手に入れた気分…

自分はバイク世代ではないし、すでに自動車に乗っているのでこの感覚は味わえませんが、少しでもこの気持ちを追体験してみたい。
かわいいサイズの小さいスクーターに乗って街中を移動し、ときには遠出もしてみたい。
そう思いました。

中、大型バイクは自動二輪「車」であり二輪の車としての認識がありますが、原付は原動機付のついた自転車でありもっと移動に対してミニマムな親近感を抱くことができます。
小さな乗り物で歩いては行けない遠くへ行く。そのことにささやかな魅力を感じます。


私の今後の展望として、ヤマハのジョグやホンダのディオなどのスポーティなスクータータイプの原付を買い、日常使いを中心に時には山や観光地に行きツーリングを楽しみたいです。そして十分に50ccを楽しんだと感じたら、私は二輪の免許を持っているので、ボアアップして黄色ナンバーにしたいです。そして走行上の制約を外したうえで所持を続けていきたいです。

50ccの原付が消えていくことは確定ですが、新車が買えなくなるだけですぐに無くなるわけではありません。皆さんも私と一緒に、あえて50ccのバイクで走って、小さな排気量に込められたロマンを感じてみませんか。

お読みいただきありがとうございました。

私の好きな雑誌モトチャンプで一緒に原付の魅力を見てみませんか?




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?