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小匙の書室114 横溝正史ミステリ&ホラー大賞 最終候補作
さあ、ついにやってまいりました。
【第44回横溝正史ミステリ&ホラー大賞最終候補作】発表のときが!!
あれ、もうそんな時期か……と時の流れの速さを感じている私です。
さて。
⇧以前にこちらの記事で1次通過作についてコメントしてまいりましたが、果たしてどの作品が残ったのか。
早速見てまいりましょう。
改めて、最終候補作を引用します。
責 浅野皓生
死肉食む妻 雨宮酔
死に髪の棲む家 織部泰助
神鳴り 高賀器用
おやおやなんということでしょう。
先に挙げた記事でピックアップした作品が3つも候補に入っているではないですか!!
その3作品【死肉食む妻、死に髪の棲む家、神鳴り】は記事をご覧いただくとして。
浅野皓生さんの『責』について簡単にコメントしましょうか。
『責』
たったの一字で禍々しさを想起させるのは、これがそういう賞レースであるが故なのでしょうか。もし改題されることなく書店に『責』だけ記された書籍が並ぶとなると、なかなか壮観な画になる気がします。
何に対する咎めなのか、義務なのか。あるいは全く別の意味が付与されるのか。気になりますね。
一字の書籍は直近だと『禍』(小田雅久仁 著)や『暃(正式には5A73)』(詠坂雄二 著)が浮かびます。
さて。横溝正史ミステリ&ホラー大賞は3月上旬、カクヨム賞を決めるためにカクヨムサイトで全文が公開されることとなります。
カクヨム賞に参加したい気持ちがありつつ、でも何も知らない状況で発売された大賞作なんかを読みたい気持ちもありつつ……悩ましいですね。
ちなみに。
最終候補作品に残った著者のうち、
浅野皓生さんは『東大に名探偵はいない』収録の『テミスの逡巡』を、
織部泰助さんは『花霞紅莉の怪異調書シリーズ 僕の瞳に映る僕』を、
上梓されているのです。
これは……なかなかに熾烈な戦いとなるのではないでしょうか?
最終選考は4/17。
果たして大賞に輝く作品はあるのか。
ワクワクしながら待っていようと思います。
ここまでお読みくださりありがとうございました📚