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CTOが語るエンジニア組織の”今”と”未来”

こんにちは!
Srush HRのふるやです🐣

今回は、CTOインタビュー続編(Part2)をお届けします✍️
Part2では、Srushのエンジニア組織について、そして働き方について山崎さんがどのような想いをもっているのか、存分に語っていただきました!

Srushの開発チームはこれから拡大・強化していくフェーズですので、どのような組織をイメージしているのか、ぜひお読みいただけるとうれしいです!

Part1はこちら💁

想定読者
・Srushに興味がある方
・エンジニアの組織づくりに興味がある方
・スタートアップに興味がある方

(インタビュアー:HRふるや🐣)

理想はスター型✩︎組織

——現在、採用活動中ですが、山崎さんはどのようなエンジニア組織や文化をつくっていきたいですか?

基本的には「権限移譲」の考え方が自分は強いんです。その仕事ができる人には全てやっていただきたいという考え方があって、必要な権限がなければ二人三脚というか一緒にやりましょう!という形で進めることになりますね。
チャレンジできる人は役職やグレードに関係なくトライしてもらいたい、そういう環境を作りたいという、想いがあります。その一つの形としてあるのが「権限移譲」だと思っています。

ただこれは欠点もあって、担当者の負荷が増えてしまうんですよね。キャッチアップやストレッチが求められるので、時間に限らずかなり頑張る必要が出てきます。 そして、その頑張りによって、担当者の転職市場価値が上がってしまうので、人材が離れる気運を高めてしまう—つまり転職のお手伝いになってしまうんです。

昔からある課題ですけど、社内でさらに活躍できるポジションを用意しつつWin-Winの関係を作れたらいいなと思っています。
私のスタンスとしては、「権限移譲」の考え方でストレッチしつつ、できることはチャレンジしてもらう」という方針です。自分自身にも当てはまるのですが、得意領域で頑張って力を発揮して、不得意な領域は最低限の努力で十分。あえて平均にする必要はないと考えています。マネジメントが不得意な人にマネジメントをお願いしても、かえって悪い結果になりがちですからね。

私は個々のパーソナリティを最大限活かして活躍してもらえることが理想的だと思っています。
さらに、"絵に描いた餅"かもしれませんが、「スター型の組織」をだったらいいなと思っています。スター型の中にさらに細かいフラクタルというか、細かいスターが出てくるかもしれない。そうなったら最高だなと思います。

画像出典:「だから僕たちは、組織を変えていける」
著者:斉藤 徹


——みなさん一人ひとりが得意領域で活躍することが会社全体の成功にもつながる、ということですよね。

そうですね、キーワードとしては「ストレッチ」「強みを活かす」というところが色としては強いですね。

——「ストレッチ」というのはSrushの中でもよく出てくることですよね。山崎さんの目指す組織づくりにおいての課題というとやはり、、、

間違いなくリソース不足ですね。現状は徹底的なリーンな開発体制でオフショア部隊に依存しているため、これを「組織」と呼べるかという状態なのが課題かなと。

——確かにそうですよね。組織をつくるうえでやはり社内にメンバーが必要ですよね(採用頑張ります!)もう少し社内メンバーを増やせれば今と関わり方も変わってくると思いますが、どう思いますか?

そうですね、現時点ではまだ組織として成立していないと思うので、あまり考え込んでいないというのが正直なところです。ただ、アウトソースやオフショアがベストだとは思っていないですね。

やはりもっと社内でアイデアも含めてディスカッションしたいですし、それぞれの専門性や経験を活かせる環境にしたいですね。 社内にそういうメンバーがいれば、新しい視点や革新的なアプローチも出るだろうし、組織化できるだろうな、ということは想像できます。

好奇心旺盛な方、大歓迎!!

——こういう組織づくりに少しでも早く近づけるように頑張ります!やはり「トライ」「ストレッチ」したい!という人に来てもらえるといいなと思うのですが、山崎さんとしてはどんな人と一緒に働きたいですか?

そうですね、もう少し具体的にいうと、 「もっとスキルアップしたい」「スタートアップのスピード感に挑戦したい」というチャレンジ精神のある方と一緒に働きたいですね。好奇心旺盛な方!
それから、「もっと高みを目指したい」と望んでいる方ですかね。

——データ領域の課題解決ってとても難しいと思うので、「高みを目指したい!」という方はぴったりですね!Srushにいると事業領域の難易度も高いですし、高みを目指していくうちに「気づいたら成長していた」あるいは転職でいうと「市場価値が上がった」という感じがすごくありますよね。

この環境で2年も過ごしたら、すごい成長が期待できると思いますよ。
また、一緒に働く方には、プロダクトやものづくりを楽しんでもらいたいんです。制約の少ない中で、いろいろ考えてアイデアを出して実行できる環境って大規模な組織ではなかなか難しい。 Srushならばこういうったトライもしやすいし失敗もできる。なので、”いろいろ試してみたい方”がやはり理想かなと思います。

組織について熱く語る山崎さん

精神的ハードルを下げるコミュニケーション

——今後のエンジニア組織文化にもつながると思うのですが、現在、オフショアも含めて開発チームの中でコミュニケーションをとる上で気をつけている/工夫していることってありますか?

コミュニケーションについては、エンジニアがどう感じるかは人それぞれかもしれないですが、できるだけ接点を増やすようにしています。
Slackだけではなくて、DiscordやGitHub、チャネルトーク、Notionなど、結果的にコミュニケーションチャンネルが多様化しています。それはコミュニケーションの太さにも影響すると思っていて、一つのチャンネルだけだと作業コンテキストが失われる分、会話がそんなに弾まないですし、コミュニケーション量も少なくなると思っています。

でも、それぞれの目的ごとにSaaSを採用して使い分けているので、それに応じてコミュニケーションを数多く取れるようになっています。結果的には認識の違いやズレをなくすことができているし、コミュニケーションの太さという意味でもコミュニケーションチャンネルが増えるのは、結構有効だと思っています。そのくらい気軽にやり取りできるよ、というところがグッドポイントかもしれないですね。

ただ、エンジニアにとっては「今度はこっちか」とか「NotionじゃなくてSlackか。これはGitHubか。」というように、ツールを行き来するデメリットもあるかもしれません。でも、結局はアプリやブラウザタブや拡張を全部開いて、デスクトップ上にアプリをたくさん表示させている状況なので、通知バッジがどこにつくかの違いかなと思っていて、いつでもどこでもやり取りできる感じですね。

——Discordを使っているのは開発メンバーだけだと思うのですが、これを使うことにしたのはどういった背景からですか??

Discord は、まだ使ったことがない方もいるかもしれませんが、元々はゲーム用のツールです。でも最近ではスタートアップの技術系でもよく使われていて、私たちもそれに倣って使っています。Slackだといろいろな社員が見ますし、オフショアのマネージャーも見ていたりするので、その中で拙い英語でやりとりするのは結構ハードル高いと思うんです。
そのため、Discordを別途導入しました。そこで日報を送ってもらったり、そこにコメントしたり、リアルタイムで「今リリースしても大丈夫?」とか「これをお願いできる?」といったやり取りが非常にリアルタイムでできているので、コミュニケーションがしっかりと取れていると思います。

——そこまで気軽にだと、すごくコミュニケーション取りやすそうですね!

そうですね、なるべく管理者が見ない形でコミュニケーションを取れるようする、というように精神的なハードルを下げる工夫もしています。DMを禁止することもないですし、いつでも好きな時に誰とでもやり取りできるよ、という考えですね。これってすごく重要なポイントだと思っています。
また主に私がコミュニケーションをとっているのですが、オフショアの方3名は日本語が得意とおっしゃっていても、結局英語でのコミュニケーションになっていますね。そこにPdMのメンバーも入って、言語や場所を問わず、みんなで仲良くやっています(笑)。

——それは初めて知りました!(笑)面白そうですね。でも仕事をするうえでそこまで安心感あるといいですね。

精神的なハードルは結構あると思いますね、国を越えていたらなおさら。
リモートでも同じことが言えるので、そういったハードルをなるべく解消していきたいという方針はあります。

CTOとして大切にしていること

——先ほど、権限移譲のお話もありましたが、現在山崎さんがCTOとして大切にしていることや、意思決定プロセス、そして今後どのように権限移譲していきたいかを教えてください!

大切にしているのは、先ほどと同じようなことになりますが、「できそうな仕事は全てやってください」という考え方ですね。そのための情報はかなり揃っているし、社内のチャットボットもあるし、もちろん直接聞いてもらったりつぶやいてもらえれば答えます。

私だけではなくベトナム(オフショア)も自分たちの情報を持っているので、それぞれみんなが答えられる状態にしておくことで、属人性をできるだけ排除しつつ、多岐に活躍していもらっています。
意思決定については、私が木の幹のようになってしまっていて、自分で決定してしまっているところがあるのですが、今後はPdMを含めて他のメンバーにも移譲していきたいですね。

基本的に、Srush自体が”チーム内”というよりも”会社全体”で共有することを重要視しているので、そういう機会を設けて私だけに依存せずに幅広く意見を受け入れながら意思決定を進めていければと思っています。Srushのカルチャー的にも、「おかしいな」と感じたら誰かしらが指摘するような雰囲気がありますよね。これは相互補完じゃないですけど、みんなが意思決定に参加している状態だと思うので、こういう状態が理想だと思います。

——都度、というかよきタイミングでやっていこう、というような感じでしょうか?

そうですね、ご本人の意志と、時間やメンタルの空き状況とやる気次第でどんどん移譲していきたいですね。

ハイパフォーマンスの秘訣は、、、「今に生きる」

——どんどん進めていくのがSrushらしいですね。Funですね!(笑)そういった中で、山崎さんはいま子育て真っ最中だと思いまが、仕事と子育てをどのように両立させているのか、ご家庭を大切にしながら、高いパフォーマンスを維持するために何か工夫されていることはありますか?

正直なところ最近は満足できるレベルで両立できていない気がしているので、語るのは難しいですね、、、ただ、「何事にも後悔しないように生きていく」ということに尽きると思います。
今の状況は今しかなくて、1週間後にはまた変わっているかもしれないですし、5年後には子どもに嫌われているかもしれません。悲しいですが、だからこそ「今に生きる」ことが大切だと思っています。
自分のスマホにもあるのですが、「Carpe Diem(カルペ・ディエム)」これが私の座右の銘です。

Carpe Diem = 今日を思い切り生きろ


瞑想の世界でも、「今に集中することで最大のパフォーマンスを発揮する」という考えがあります。とにかく””必要だと思うことに全集中する。基本的に、同時並行で何事もうまくいくとは考え方ではないですね。

仕事も含めて、最もレバレッジが高いところに自分が集中してパフォーマンスを出す。これは先ほどの権限移譲につながることですが、自分にしかできない仕事に注力し、他の方ができそうあるいは得意そうだったら積極的に任せる。必要なところに的確に、そして最もレバレッジの高いところに自分をポジショニングすることが1番重要だと思います。

弱いところ/苦手なところに集中して時間も精神も消耗するのではなく、個人の強みを活かすことが重要かなと思います。

——「Carpe Diem」ってかっこいいですね!山崎さんのハイスピードな感じとパフォーマンスを出せる背景が「今に生きる」。これが秘訣なんですね。人生の中でどちらも大切だから、時間をどう使うか?ということでしょうか。

今はどうしても時間が限られてしまうので、その中で、、となると選択肢があまりなくて、「効率性を高める」となるとそうなるのかな、という感じですね。説得力ないですかね(笑)

トライアンドエラーで一度、稼働量を無理やり夜に増やしてみたのですが、睡眠の質がかなり悪化しましたし、ストレスフルな状態になったんですよね。試してみたものの、効率性はそれほど上がらなかった、、仕事にも私生活にも影響が出てしまい、今でも日々試行錯誤しています。

——パフォーマンス出す以前にストレスフルな状態は心配ですね、、ご家庭では家事とかもされるのですか??

今はどちらかというと、上の子との話し相手になることが家庭内で1番レバレッジポイントが高いと思っています。成長のためもそうですが、家族全員の精神的安定性みたいなこともあるので、重要視していますね。なので、シンプルに家事に時間使うのは最近は少し違うなと思ってきているので、チューニングしています。

答えがないと思うので、試行錯誤ですね(笑)。ストレスを抱えて無理に稼働を上げようとすると、やっぱりパフォーマンスや頭の回転が著しく低下します。とはいえある程度の”余白”がないと、人はなかなか良いパフォーマンスを出せないものです。

私自身、クリエイティブ志向なので、若干の”余白”がないとアイディアが浮かばないし、頭も働かない、、、 このバランスは年を食っても未だにベストポイントはわからないのですが、ただ、ある程度の”余白”がないと、立ち行かなくなる気がしています。これが自分にとっての秘訣かなと思いますね。

どんな状況のメンバーにも公平でありたい

——その時によって”答え”って違いますもんね。確かに”余白”は大事だなと思います。他にも子育て中のメンバーいますが、何か気にかけていることはありますか?

子育て中のメンバーへの支援策ということではないですが、私はSlackでなるべく最速でスタンプ(「お大事に」とか)を押そうと心がけています。安心感というか、精神面のケアをしてあげたいという想いがあって。

ただ、お子さんがいるメンバーばかりに支援策を講じると、そうじゃないメンバーとの間に不公平感が出るような気がしていて、ジレンマがありますね。なので、子育て中の方に限らず、どのような方にとっても面白い/ポジティブな制度や施策があるといいなと思います。

——そうですね、、みなさんのことがとても大切だし、不公平感が出ない、そしてポジティブな施策を私もこれから考えていきたいと思います!


👇オフショット📷(山崎さんはよく笑います🥰)



次回はCTOインタビュー最終回(Part3)でお会いしましょう🙌
お楽しみに✨

山崎さんの想いを聴いて、Srushに興味をもっていただけたらお気軽にご連絡ください🍀