投資初心者🔰「学校では教えてくれない投資のハナシ」まとめ【株式投資アカデミー】
楽天証券主催の無料オンラインセミナー「株式投資アカデミー」を受講しているのですが、自分の投資における知識を定着させるために、その講演のひとつである「学校では教えてくれない投資のハナシ」についてまとめていきたいと思います。
株式投資アカデミーとは?
楽天証券が行っている無料オンラインセミナーの名称です。
2022年は月に1回程度開催されており、アーカイブはYouTube動画にて視聴可能です。
「学校では教えてくれない投資のハナシ~買いたい株リストを作る 土居マサさんになんでも聞いてみよう!~」
土居 雅紹(楽天証券株式会社 常務執行役員、株式・デリバティブ事業本部長)による株式投資アカデミーの講演のひとつです。
毎回ではありませんがすでに何度か開講されており、現在第7回まで行われています。
以下にこれまでの講義内容をまとめていきます。
何に投資をするのか?
投資対象国の選別
・人口動態で追い風の国
・市場規模、経済成長力で米国株◎
・追加で買うならインド株◎
・投資に使う時間と期待リターンを選ぶ
東証ETF ➜ 米国上場ETF ➜ 米国個別株
・国内上場でも外国株に投資するETFは為替リスク有(金ETFに金価格変動リスクがあるのと同じ)
・米国個別株なら5~8銘柄でしっかり管理
・ETFを組み合わせるとパフォーマンス安定
・S&P500ETF、NASDAQ100ETFを使用
何が値動きに影響を与える
世界的な株高になる状況を考えると、
・ウクライナ戦争終結(終わり方による)
・米国FF金利下げ
・中国メッセンジャーRNAワクチンの輸入開始
などが考えられる。
反対に株安になる場合は、
・新たなパンデミック
・台湾海峡で軍事衝突
・米国で初の女性大統領(カマラ・ハリス)誕生
日本限定で株安や景気後退になる場合は、
・日銀、異次元緩和を転換
・首都直下型地震(M7級)
・南海トラフ地震(100~150年間隔、前回から77年)
・富士山噴火(前回は300年前、平均間隔は30年)
などが考えられます。
米国政策金利
バブル
バブル発生の3条件は
・金余り
・時間(10~30年周期)
・夢、ストーリー である。
20代から70代の50年間に普通のバブルは5回、巨大バブルは1~2回起こりえる。
バブルがはじけるきっかけは
・FRB、日銀の利上げ
・長短金利の逆転
・増税 などに加えて、外的要因や政治要因がある。
株価ショックには分散投資が有効である。
特に中国、日本限定のショックでは、米国株と金に分散しているとよい。
ショック
ロングテールイベント
・ロングテール
発生の可能性が少ない大イベントのこと。
本来準備すべきだが、無視される。
・ブラックスワン
想定すらできない大イベントで事前の対応は不可能である。
例えば、巨大隕石が地球に追突して氷河期に突入など・・・
2022年以降のロングテールイベントは以下のものが考えられる。
2023年のビッグイベントに備える投資法
①長期シナリオ(人口動態、地球温暖化、米中対立)に乗る
・米国、インドの人口は増加し、日中韓欧の人口は減る
・下がってもいずれも思えるもの(米国株、インド株、金地金)
・ETFで長期、低コスト、分散投資
②個別銘柄は好業績銘柄に順張り(上がったら買う、下がったら売る)
・投資候補リストを作って週1回パラボリックでタイミングをチェック
・投資上限(例:1銘柄20%)で企業固有リスクを分散
・業績下方修正は必ず手仕舞う(さらに悪くなることが多い)
③投資戦略の併用
・(例)長期ETF投資30%、順張り個別投資30%、好業績・高配当・優待20%、純金10%、現預金10%
投資スタイルと投資対象
年代別アセットアロケーション
投資して1年どうするべきか
逆張り投資とトレンドフォロー投資
チャート
・分足(ふんあし) デイトレーダー向け
・日足(ひあし) 多用されるが、数日から数週間の短期投資向き
・週足(しゅうあし)数か月から1~2年の投資向き(※後述の週1投資)
・月足(つきあし) 数年単位の長期投資向き
・ローソク足 1区間の値動きが一目でわかる
・「テクニカル分析はバックミラーである」
ファンダメンタルズ分析と組み合わせて行っていくことが大切。
ゴールデンクロスとデッドクロス
パラボリック
米国株ステップアップ投資法
・ETF持ちきりと週足パラボリック
利を伸ばして損を切る ⇔ 感情・直観では無理
・週1メンテの米国子br津株投資法
STEP1 手数料0円ETFで初めてみる
・国内ETFは貸株利用を忘れずに(賃株金利>管理コストも)
・手数料0円ETFならさらに便利
・特定口座(源泉徴収あり)の国内ETFか投資信託なら額国税額控除の確定申告が2020年から不要
・投資対象は長期保有に適したS&P500(米国株価指数)
・次は、NASDAQ100(IT企業多め、期待リターンと値動きが大きい)
・米国以外の追加なら、3つ目にインド株ETF
・あとは時々資産残高を見るだけで、じっくり保有する
・暴落が来たら、投げ売りをせずに堪える
・まとまった資金を投資するなら、等金額で数回に分けて購入(ドルコスト平均法)
STEP2 米国上場ETF
STEP3 米国個別株
「株式市場に見逃し三振はない」
「投げられる球全てを振る必要はなく、いい球を待ち続けられる」
(米国株のメリット)
・優良株に数万円から投資できるため、分散投資の実施が容易
・経営者の株価を上げる意識、業績連動報酬の仕組みがすごい
・次のGAFA、モデルナ、ビオンテック、クラウドストライクの銘柄群
(米国株のデメリット)
・ストップ高、ストップ安がない = 損失を抑えて利益を伸ばすスキル
・小型株だと情報収集に時間がかかる
底堅い銘柄を探す3つの基準は以下のとおりである。
・直近決算が黒字で今期以降も増収増益見込み
・割高でない(1~2年後の予想PER10~30倍程度)
・時価総額がUSD300m(330億円)越えは厳守したい目安
需給だけで吹き上がるミーム(MEME)銘柄や、増収でも赤字急拡大起業、IPO直後の銘柄はデイトレ~数日間の短期トレーディングとなることが多く、業績の裏付けがないので自信をもって保有しにくい部分がある。
個別株ポートフォリオにETFを組み合わせる
週1個別株投資法
・投資対象は日本株だけでも約9300銘柄あり、今後も増えていく
・投資機会を逃しても、次のチャンスがある
・上がる銘柄すべてに投資をすることはできないので人をうらやむ必要はなし
・PER(株価÷1株当たりの利益)は重要
・ETFもちきり戦略とは異なり、放置厳禁で週1回はチェックする
(景気循環、政策変更、技術革新、競争環境変化、新製品開発可否、経営陣交代、不祥事、株価のトレンドを見逃さない)
・5~10銘柄でリスク分散、S&P500やNASDAQ100のETF併用も便利
・業績、テーマが良い銘柄を「買いたい株リスト」として持つ
・「買いたい株リスト」は適宜更新して30銘柄程度はiSPEEDのお気に入り機能に入れておく
・数週間から数か月上昇トレンドにあるときに投資
・逆張り(下がった銘柄に投資して反発を狙う)はしない
※大損の原因になることが多い!!
・投資している銘柄は5~10銘柄に留めて、多くしすぎない
※管理できなくなるため
PER(株価収益率)
PEG(ペグ レシオ:Price Earnings Growth Ratio)
買いたい株リスト手順
手順1 候補を増やす
1、記事やニュースから探す
・「バロンズダイジェスト」やトウシルなどの記事、ニュース、セミナーや口コミで面白そうなネタや銘柄をメモする
・楽天証券HP(ログイン後)の「この銘柄を見た方は…」や「競合比較」で総合評価の★がより多い銘柄をリストに追加する
2、ランキングから探す
・楽天証券売買ランキングで順位が上がっているもの、「NEW」となっているものを加える
手順2 整理する
・楽天証券(ログイン後)HPで下記項目をチェックする
①IPOから半年以上経過している
②時価総額が5000億円(50億ドル)以上ある
③PERが原則50倍以下(理想:10~30倍)
※30倍越えならPEGをチェックする
④今期、来期ともに増収増益
⑤EPS(1株利益)増加率からPEGを計算
⑥事業内容は理解できるか、時流に反していないか
週1メンテ投資用米国個別株スクリーニングの実践
1、候補銘柄をリストアップ:ストーリーで探す
・「バロンズダイジェスト」やトウシルなどの記事、ニュース、セミナーや口コミで面白そうなネタや銘柄をメモする
・楽天証券HP(ログイン後)の「この銘柄を見た方は…」や「競合比較」で総合評価の★がより多い銘柄をリストに追加する
2、パラボリック週足でトレンドをチェック
・IPO後に半年経過してない銘柄はチャートで確認して除外する
・パラボリック週足買いシグナルが出ていないものも除外する
3、楽天証券(ログイン後)HPで時価総額をチェック
・米国株は信仰の赤字銘柄でも時価総額数千億円はザラにある。今回は保守的に5000億円以下は除外する。
4、事業内容を見て理解できるか
・イメージが付きにくい場合は見送る。
5、リストの確認
・1~4で不可となっても、業種やテーマが有望なら次回以降に再び投資タイミングを確認するリストに残しておく。
6、今期のPER(予想収益率)
・「株価÷1株当たりの利益:の指標
・10~30倍程度が望ましいが、成長株の場合は40~50倍もありうる。ただし赤字や100倍は見送る。
7、来期のPER
・今期より高く(株価が割高に)なっている場合は業績予想の中身を要チェック。
・年度後半になると今期の⑥より来期の⑦の方が大事
8、来期の売上成長率
・減収の場合は基本見送り。ただし元になる予想自体が少なくてあてにならないこともある。
9、EPS(1株当たり利益)成長率
・増益ならプラスになる、マイナス(減益)の場合は見送り
10、PEG(PER÷ESP成長率)
・成長株はPERだけでなくこれも見る
・1以下は割安、2を超えると割高である
11、日足のパラボリック
・買ってすぐに週足売りシグナルが出るのを避けるために、短期トレンドをチェックする
塩漬け保有株見直し手順
「強気相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」
「小回り三月、大回り三年」
「上がり百日、下げ百日」
ETFや投信は長期保有できるか再確認する
◎S&P500、NASDAQ100、インド、金など
△日本、中国、韓国、タイ
?テーマ、業種、アクティ
個別株は増収増益銘柄以外はETFに乗り換える
損失=2割分の現金?無駄にしないで使い倒す
・30万円の損失なら約20%=6万円の「価値」
・①年内はまず儲かっているETF、投信と同時に売る
※益出し時には同種の多銘柄を購入する
※同じ銘柄だと購入単価が平準化されて利益が減る
②その年の配当金と相殺
※特定口座(源泉徴収有)ではない場合は確定申告をする
・3年繰り越して、①②で使い切る
ETF・個別株投資で考慮すべきシナリオ
・人口動態:生産年齢人口は増えているか?
欧米中印、日本、東南アジア、アフリカ
・地球温暖化:何が起こるのか?何が必要か?
風水害、インフラ補修、エアコン、伝染病、EV
・レッドvsブルー:技術の囲い込み、ブロック経済、軍拡競争
・量子コンピューターとサイバーセキュリティ