1日後、1ヶ月後、半年後、1年後、80年後のわたしへ。
あなたは今日も 人を傷つけたことに 傷ついていますか。
他人のやさしさの起源に純粋性を求めてはいませんか。
相手の求めるゴールではなく周辺にある「思い」の部分を重んじていますか。
今日も情に篤く 生きていますか。
追求する誠実さは変わっていませんか。
出会った人ひとりひとりと真正面から向き合って全方面に胸を張れる凛とした誠実な生き方をしたいと今も願いますか。
だとしたら、どれだけ達成できるようになりましたか。
ちゃんと人を 頼れていますか。
ちいさな掌でぎゅっと握りしめて、
何も魅せられない背中でたくさん背負おうとして、
ひとりで目前に全部抱え込もうとして、
ひとりで全部やろうとしていませんか。
その矛先が他人に向かうことだけはないように。
しんどいって言ったときに黙って抱きしめてくれる人はいますか。
涙を見せられる人はいますか。
泣かされる、じゃなくて心を許して泣いてもいいと思える人はいますか。
本音はどれだけ 言えていますか。
不安を打ち明けられる人はいますか。
じっと目を見る私の癖に眼差しを返してくれる人はどれだけいますか。
お互いに、が成立する関係は、黙って同じ方向を向いて共に走れる関係は、「一緒に」考えたいと思える関係は、どれだけ手元にありますか。
高3の夏、空白の1ヶ月、
いろんなことを少しおやすみしてゆっくりする期間、
思い返せば今と少し似ている気もする、
何をしていたかあまり記憶がなく（できなかったのだから当然）
思い返すのはきまってそばにいてくれた人、たち。
いつもの渡り廊下で、最初に話を聞いてくれた先生、はじめてご飯食べられなくなったと助けを求められた人だった。
「おはなししませんか？」と面談に誘い出してくれた先生、これもまたいつもの渡り廊下でギタマンの部室眺めて『月に舞う』聞いてたら「怪しい動きが」とか言われたな。
「うつ伏せてたから心配になって」と授業後に声をかけてくれた先生、授業後に机で寝ることなんて何ら珍しいことではないのに。
「悩みは尽きないねぇ」と話を聞いてくれた先生、何喋ったかはよく覚えてない。
カフェをやりに戻ってきた先輩、地元でマンドリンを続けていて今では部長をやっている先輩。
部室に行けば練習そっちのけでだる絡みに付き合ってくれた後輩ちゃん。
いつだか忘れちゃったけど模試の後とかかな、久しぶりにお話しできた指導者の先生方。
食べなきゃだめって言ってくれた、いつの日か、また拒食になるのだけはだめ！健康第一だからねって言ってくれたともだち、むりしないでねってたべっこどうぶつくれて抱きしめてくれたともだち、ガチ泣きしたのを隠すのに必死だった、とにかく常におもろかったともだち。
ただひたすら話を聞いてくれてときどき自分の話もしてくれて一緒に遊んでくれて一緒に息抜きしてくれたともだち。
あのときそばにいてくれた人たちのように、なれていますか。
そしてあの記憶を 忘れていませんか。
自分の言葉で喋って自分の言動に責任を持つ生き方をしていますか。
自分のことばは 増えましたか。
精一杯言葉を尽くして相手に言葉を届けようとする必死さは 忘れていませんか。
名前の付けられない感情を愛せていますか。
好きな人に好きだと言えていますか。
大切な人に胸を張って大切だと言えていますか。
今手元にある繋がりを自覚して愛せていますか。
繋ぎとめられなかったものはなんですか。
美しいさよならは 残せましたか。
ちゃんとさよならは 言えましたか。
横顔の切ない残り香、それさえ遺せれば私の勝ち。
それは満面の笑みののちの微笑みであれたらいいな。
忘れられない人であれ。
80年先も言葉を交わしたいと思える人たち、たいせつにしてね。
いつの日かの私もどうか、【仕事の返信は】早い人間でいつづけてください。
流れを止めないのがいちばんだいじ。
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すべてはただの備忘録であり下書き。
ひとと出会うための伏線。
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