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2023/05/25

最近作った制作物でも紹介して、制作の意図とか裏側を書いていこうかなと思います。全部公開したらとんでもない量になったりするので、活動者さんに作ったものに限定して、かつ勝手に画像出しても「いいよー」って言ってくれそうな人のものだけを出そうと思います。笑


窓付きさんの配信サムネイル。お誕生日だったので、カウントダウン配信と逆凸企画のサムネイル両方のご依頼でした。当日の開始時間前ギリギリぐらいのお時間にお電話頂き、「作れる!?」と聞かれたので「やります」と即答。そういうのは現実問題で時間があるかないかではなく、時間ギリギリで縋ってもらった信頼を嬉しく思うべきであると思うからです。ちなみに制作時間は各自5分ほど。たぶん最速記録。凄く凝った作りやギミックは無いけど、素材の統一感って大事だと再認識したデザインでした。後から見返したら「ここ、こうすればよかったなー」って思うことがよくありますけど、創作なんてそんなものです。その気持ちを忘れず次に活かせばいいんです。

あずにぃさん主催のLIVEイベント 『WHITE KISS』の告知POP。何名か会ったことがある方たちがいるデザインを作ると、毎回不思議な気持ちになったりします。これはもうとてもシンプルにレイアウト組んでパズルを嵌めるようにバランスを整えて、「斜めにして動きを出しちゃえ」っていうパターン。活動者さんの画像を多く使用する場合は人数(素材数)を数えて、そこから考えたりします。本当は紙とペンを使ってラフを書いてからやるのがいいのだけど、シンプルなレイアウトだったりするときは脳内で十分なのでさっさと着手したりします。主催者は左上に配置。紙面において人間は左上を真っ先に見る心理があるからです。どこから読まれるか、見られるかというのは、新聞の折込チラシのデザインをするときなどにとても大事にする要素です。電車の中吊り広告とかだと見上げる形になるから下に重要情報を置いたりキャッチとなる文章を置いたりするんです。つまりは「そのデザインを誰が、どういう状況で見てるか」を知ることが大切なんですね。車乗ってるときとか電車乗ってるときとか窓の向こうの看板とか見ると大きい文字ばっかりで細かい文字が無かったりと面白いですよ。ご年配の方向けのデザインだと縦読みだったり(縦読みに慣れているから)。デザインはいかに見てくれる人のことを考えられるかという愛情が必要になるということですね。僕ももっと精進しなければなりません。

さだはる君とアベシ君の「アイドル」のサムネイル。これは制作よりもぶっちゃけ打ち合わせのほうが面白かった笑笑。さだはる君って面白い人だから、ついつい打ち合わせのときに話し過ぎちゃうんですよね。
流行りのサムネイルを作るときは選択肢が2つありまして、「ひたすら便乗する」という選択肢と「流行を否定する」という選択肢です。こちらのサムネイルは、後者です。否定しています。
というのも、さだはる君やアベシ君はなかなかアーティスト気質な人ですから、時代の波で消え去ってしまうものを嫌がる傾向にあるのです。彼らを愛するリスナーさん達もわりと品質重視な傾向がありまして、安いものやごまかしが聞かない上級者が多いんですよね。だからこそ「これでいいや」を否定しないといけない。基準を自分の中でしっかり持たないと納得して貰えないのです。
現在よく使われているアイドルのサムネイルは目の光(フレア)を以下のようなもので使う傾向があります。

元ネタですね。このイラストチックなフレアをよく多様しているのをお見受けしました。脳死で作るとこのフレアをそのまま使う形になってしまいますが、それじゃ面白くない。この「推しの子」という言葉は「星」とか「光」というワードは非常に重要な要素になっておりますし、目の光はその象徴となる部分ですからただ意味を知らずに真似をしても違和感が生じるだけです。ただ流行りに便乗したと思わせるのではなく、流行をもってして自己表現を行ったという敬意を視聴者に感じさせなければなりません。
アクアとルビーの色を両者のフレアに持ってきて、その間にアイの紫を入れる(赤と青を混ぜた色)。そういう部分で原作へのリスペクトを感じさせる作品性が必要だと思いました。フレアはイラストチックなものではなく、あえてフォト仕様なフレア。だって本当の星とか光って輪郭が見えませんし、輪郭が見える光ってわざとらしくて嘘くさいんですもの。リアリティとフィクションの隙間にある違和感が存在感を出すと判断し、このようなフレアにいたしました。わりと悪くない判断だと思っています。
こういうサムネイルで自分の固定キャラのイメージカラーのフレアを使う人がいますけど、僕に言わせれば言語道断ですよ。作品に対する敬意を忘れてはいけません。他人の創作物を借りて自己表現するんですから、大事な部分は大事にすべきです。それでも少しデザインの方向性はMVに合わせればよかったかなぁと少し反省はしています笑。でもこういう反省は毎回していますので、次回の仕事に活かすのです。

3つ書いたら疲れたので、寝ます。
これ疲れるけど面白いからまたこういう書くと思います。

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