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【much-onラボ研究レポート】#52完全版

放送第52回目です!
そして『小田崇之とギャル大臣の土イチ de much-on!』、1周年となりました!!🥳
皆様、いつもmuch-on!を応援していただきありがとうございます!


1年経ち、much-on!ラボも30人近い大所帯となりました。今日の放送でも10人ほどの研究生がOBSに来てくれて、楽しそうに皆で雑談をしていました。

1年前からは想像もつかなかったラボの姿でした。
師匠と私が、ラボ所長と研究生001になったばかりの頃のままの規模ではできなかったようなことも、たくさんの人が加入してくれたおかげでできるようになりました。
今日の放送の14時台からの学生解放区「高校生のお昼事情」も、その一つです。

much-on!ラボはメンバーそれぞれの個性が強いながらも、お互いのことを否定することは絶対にない組織です。

今日も、放送に出ていた研究生たちで「このあとみんなで鳴門うどん行こう!」とワイワイ話しているのを見ました。
(私も誘われましたが、先々週から大臣さんと月見バーガーを食べに行く約束をしていたので一緒には行かなかったのですが。笑)

放送内でも外でも、皆がきちんと自分のことを表に出せる本当にいい組織にすることができたな~なんて思いながら、控室で楽しそうに話している後輩研究生たちを見ていました。


さて本日の放送ゲストは
・白田まもる
・『高校生によるインバウンド向け観光ツアー企画』グループ
でした!


1周年おめでとうございます!
ということで、M本さんに協力してもらい、皆さんにサプライズしちゃいました!!笑


1周年記念アイシングクッキー。syalala cookieさんにオーダーしました。

お2人がクッキーを食べている間の場をつなげるために私が良い話をしようとするたびに、小田さんが私の隣で何かしらを起こして場の空気を全部持っていってましたね。笑
でも、ラジオでは「どれほど良い事を言うか」よりも「どれだけいつもと変わらず温かい空気感を作り続けられるか」が大事なのだと思います。

いつも決まった時間に番組のジングルがかかって、パーソナリティがマイクの前で喋っている声がラジオから流れる。それが毎回変わらずに続くこと、何も変わらずに番組が放送されていてパーソナリティが喋っていること、それこそがラジオの存在意義なのではないかなと思います。

目まぐるしく変わる日常の中で、「なにも変わらない場所」というのがあることがいかに重要であるかがわかるようになりました。たくさんのリスナーの心の平穏を保つラジオ、リスナーに声を届けることで平穏を守り続けるラジオパーソナリティの存在自体が、数え切れないほどたくさんの人を救い、支えているのだなと思いました。


……というのを、放送後に大臣さんと駅周辺で遊んでいた時に、大臣さんに話したんですよ。
そしたら大臣さんは「なんか安心した」と言って「ずっと、ラジオで喋っているだけで何か意味があることができているのかなって思っていたから」と話してくださいました。

その時にハッとしたんです。パーソナリティも一人の人間であることを。放送ではどんなにいつもと変わらないように振る舞っていても、生きている人間であるからこそ、リスナーと同じように自分の存在意義に迷ったり悩んだりすることもあるのだということを。
そして、リスナーがパーソナリティや番組の存在に救われているのと同時に、パーソナリティ・番組側もリスナーの存在に救われているのだなぁ、と。

リスナーとしてラジオに触れていた時は、番組やパーソナリティの存在に自分がただひたすらに救われているだけだと思っていました。しかし番組スタッフとなってからは、リスナーの存在がどれほど番組やパーソナリティにとって救いになっているのかが、強く痛いほどにわかりました。

リスナーのあなたが番組の存在そのものに救われているのと同じぐらい、私たち番組側の人間も、「リスナーが放送を聴いてくれている」というただそれだけ、リスナーが存在してくれているだけで大きく救われています。

だからこそパーソナリティも、リスナーに向けて「ありがとう」という言葉を発するときには、一段と熱がこもるのだと思います。聴いてくれてありがとう。メッセージを送ってくれてありがとう。イベントなどで会ったときに、「いつも聴いてます」と伝えてくれてありがとう。番組を愛してくれて、応援してくれて、自分が番組で喋ることを求めてくれてありがとう。

そんな「ありがとう」にたくさん触れることができる、たくさんの「ありがとう」が自然と出てくる場はラジオならではだと思います。

「誰もが誰かの支えになっていること」を強く感じられるメディアであるラジオは、本当に素敵ですね!

本当に大切でないがしろにしてはいけない存在って、自分になにかを直接的に与えてくれるとかの利害的なものを超えて、ただそこにいてくれることに価値を見出せるような存在なのだと思います。
「ただそこにいる」存在の重要さに気が付けたことも、自分にとっては大きな成長の一つになりました。


存在意義と言えばの話なのですが、推薦入試の面接練習をしている中で先生から「ラジオの存在意義って何? ラジオだからこそできることってあるの??」と訊かれることが増えました。
これ、なかなか自信を持って答えられなくって。どうしようかな~と考えながら、過去のラジオシンポジウムを基に書かれた論文を読んだり、様々なラジオ関係者の記事を読んだりして模索している毎日です。誰か詳しい方(それこそラジオ関係者)と意見交換ができたらいいのですが、どうも最近皆さん忙しそうなので自分からは声もかけられず…イベントも多い時期に加えて改変期ですからね~。

あと2週間後の入試までに「ラジオの存在意義」についての自分なりの答えを出さないといけないので、めちゃくちゃ焦ってます……。どうしよう……。


そんな話は一旦置いておいて。
では、クッキーを食べる小田さんから阻止されて(笑)、放送内では十分に話せなかったmuch-on!私の思いをここで話そうかなと思います。

ちょっと深めで長めな話になりますのでnoteのみで載せますが。。


まず、much-on!ラボでの活動を通して、将来放送作家になるための勉強がたくさんできました。

放送の流れや構成などの基本的なこと、放送の補助の自分なりのやり方を学べました。企画やゲストの提案の練習もできました。
(自分で始めたことですが)この研究レポートで、放送の裏側の様子をリアルにお届けするためのより伝わりやすい文章の研究や、自分の思いを表現して発信する練習も継続的に行うことができました。
それだけでなく、パーソナリティや他のスタッフさん、ゲストの方とのコミュニケーションの取り方なんかも実践しながら覚えていけました。
生放送という現場に1年間身を置けたことで、臨機応変に対応できる力や先を読んで動く力なども身につけることができたと思います。

研究生になってから、毎週が新しい学びの連続でした。
今日の放送のサプライズの時の段取りや何を白田が持っていくかの細かい演出だって、「こんな風に進めるんだな~」と、勉強になりました!そうやって細かいところにまで目を向けて学び取れることができるのは、長期的に学ぶ環境があることで余裕があるからこそだと思います。

全国的に見ても珍しいラジオ内のコミュニティであるmuch-on!ラボで、ここには書ききれないほどたくさんのことを経験させていただき、たくさんのことを考え吸収することができました。
ただのインターンや職業体験では見ることのできなかったような裏側の部分まで覗くことができ、先取りで様々なことを学んでおくことで、社会に出てからすぐにより深みのあるところまで放送のノウハウを学んで実践することができるのではないかな~……なんて思いながら、自分は将来どうなりたいかを思い描く日々を過ごせています。

それだけでなく、much-on!をきっかけとして番組外のラジオ関係者の方々にも見つけてもらえて応援してもらえたことはかなり大きかったなと思います。
自分が知らなかった素敵なラジオ番組を共有していただけたり、much-on!外の番組に出演させてもらうことでラジオで喋ることの練習をたくさんさせてもらえたり、ただ自分の話を聞いてくださったりと、自分だけでは手が届かなかったぐらいに素晴らしく恵まれた環境でラジオの勉強ができています。こんなただの高校生に構っていただき、気にかけていただき、力を貸していただき、本当にありがとうございました。

私にはもったいないほどのたくさんの未来の約束もしてくださっているおかげで、楽しみな未来に向けてがんばっていこうと思えています。

放送のことだけでなく、様々なことをたくさんの人と話すことも大きな成長につながったと思います。
much-on!の皆さんだけでなく、放送のピンチヒッターとして何度かスタジオに来ていた賎川さんや甲斐さん、ニュース読みでスタジオに来ていた中島アナ、たまにフラッと控室に遊びに来ていた渡辺アナ、その他にも自分に声をかけてくださったOBSの大人の方々と話すことで、自分の中でたくさんの人の考え方を取り入れることができ、視野を大きく広げられたと思います。

ここでたくさんの経験をして自分で考え行動をし続けたことで、活動当初からでは想像もつかなかったほどに大きく成長することができました!
それは、たくさんの大人の方々の力無しではできなかったことだと思います。本当にありがとうございました。


そして、この1年で一人の人としても大きく成長することができたなと自分的には思います。

ちょっと過酷な家庭環境で育ってきた自分は、どの場でも何かに秀でていないといけない・ありのままの自分では認められないという考えが頭から離れずにいました。
much-on!は、人を信じて心を許す、取り繕わない自分でいるということをゆっくりと覚えていけた場所でもあります。

最近になってようやく、自分の意思を持って自分で選択することがぎこちないながらもできるようになり、自分は要らない存在なのだと考えることが自然となくなりだしました。ようやく一人の人間として生まれてこられたのではないかなと思います。
それに大きくはたらきかけてくれたのは、much-on!の大人の皆さんや、この1年間で出会い、私のことを気にかけてくださったラジオ関係者の方々でした。

面白いことが言えないことで悩んでいた時期に、ないものねだりをして無理に完璧になろうとせずに、自分がもう持っている長所に目を向けることを教えてくれた小田さん。見たこともないような新しい世界に連れ出してくれて、いつも自分のいいところを見つけてくれる頼れるお姉さんのような存在の大臣さん。ラジオ制作のことを教えてくれて、自分が出す意見に耳を傾けてくれ、自分の頑張りを見てくれていた4人のディレクターさんたち。顔をあわせたら必ず声をかけてくれ、気にかけてくれて、私の話をいつも優しく聞いてくれていたTDさん。最初の頃からずっと私に向き合ってくれて、時には厳しいことも言ってくれた師匠。

本当の意味で自分のことを応援してくれる、大事に思ってくれるというのはこういうことなのだな、と思えたんです。皆さんにとっては特に意識することなく普段人に接するのと同じように接していただけだとは思いますが、それが自分にとっては当たり前のことではなかったので。

本当に心地よい空間でした。ずっと欲しくてたまらなかった自分の居場所がそこにありました。
そのおかげで、私は私でいいのだと胸を張って思えるようになりました。完璧でいなくてもいいし失敗してもいい、変に無理をして取り繕わなくてもいいと自分から思えるようになったのは、その選択をとっても皆さんから見捨てられることはないという安心感が生まれたからだと思います。

正直、幼いころからどの場でも認められなかったことで形成されてきた自分の卑屈さをなおすのは諦めていました。一人ではどうあがいても無理だったし、周りの人が助けてくれるとは今までの自分にはどうも思えなかったので。ひねくれたままでこれからも生きていくしかないと思っていただけに、今の環境に身を置け、卑屈な考え方が徐々に取れだしたことが本当に嬉しくて夢みたいでした。

どんなに存在を否定されても今までしぶとく生き続けたのは、ここに来る為にあったのではないのかと思うぐらいでした。
much-on!に自分が入ることで迷惑をかけてしまうことばかりだったと思いますが、それでも嫌な顔をせず自分のこと、延いては研究生のことを受け入れてくださり本当にありがとうございました。


ラボの皆も自分にとって本当に大事な仲間となりました。
先日の渋谷のラジオ「やきそばかおるのラジオコンシェルジュ」でもちょこっと話をしましたが、ラボをつくりあげて守りきることにもこの1年間全力をそそぎました。それを通して、人として成長するきっかけをもらえたと思います。

今日の放送終わりに、月見バーガーを食べながら大臣さんから「しろちゃんは先輩するの下手くそ」と言われてしまったのですが。笑
そんな先輩下手くそな自分についてきてくれて、なんだか尊敬もしてくれてるっぽい研究生たちの存在が今でも不思議でなりません。

「守るものがある人は強い」とはよく言いますが、本当にそうなのだなと実感しました。今までの自分だったら逃げ出したり向き合うのを諦めていたり弱音を吐いてしまっていたことでも、立ち向かえるようになりました。ラボの人数が増えていくにつれ、研究生にかける言葉の一つや立ち振る舞いの一つ、行動の一つの全てに気をつけるようになったりしました。
自分のことがどれだけ大変でも研究生の話に耳を傾けたり、一人ひとりから目を離さないように気をつけたり、そうやって自分にできることを精一杯がんばることで、つくりあげてきたラボという場を崩さないようにとにかく必死でした。

正直自分、人をまとめるとかが死ぬほど苦手な人間なので、001として研究生をまとめる中でもすごく大変だったりつらかったり、個性が強すぎるメンバーが故にあまりのまとまらなさ具合に困ったりした時もありました。純粋に楽しいという思いだけでは組織を守るのはやはり成り立たないところもありますので、辛酸をなめる時もあったりしました。それを他の研究生に背負わせることもしたくなかったので、自分が見えている範囲のことは全て自分が受けようと必死でした。

そんなこと言ったってたかだか高校生のできる範囲のことなので大したことはできていなかったと思いますが、後輩たちの前で一体どんな姿でいようかということは、ずっと悩んでいたと思います。

でも、ラボでただ楽しそうに研究生たちがワイワイやってるのを見るだけで、大変だと感じることをふっと忘れて「この組織の力になりたい」「もっと研究生の皆に楽しくラボにいてほしい」と自然に思えました。自分のことを投げうってでも守りたいと思えるものに触れたことで、内面的にも大きく成長することができたなと思います。

なので、研究生たちには本当に感謝しかありません。noteまで読んでいる研究生がいるかはわかりませんが、君たちが私のことを「先輩」と呼んでくれることが何よりも嬉しかったということを伝えたいなと思います。

本当にありがとう。
君たちは研究生としてそこにいるだけで、私の大きな力になっていました。


自分はずっと独りだと思って生きてきました。
でも、思った以上に人は独りになれないものだということがわかりました。
それに気がつけるほどに温かい場にいられたこと、自分のままでいられること、それがすごくありがたいことだなと思います。
そういった面でも、much-on!には感謝してもしきれません。


たまに私が発していた「自分が高校生の中で一番、この番組から楽しい思い出を頂いている」という言葉には、こういった様々な思いをこめていました。
せっかくの1周年記念ですので、今回きちんと言語化しましたが、結構恥ずかしいな~という感じです。笑

でも、言葉にするのって本当に大事だと思います。こういった感謝が相手に届けられる時間がいつ終わるのかはわかりませんので。


この1年間で得たものは、本当に大きく中身のあるものだったと思います。
将来自分が放送業界に本当に関わることができたら、いえ、たとえできなかったとしても、将来の自分に絶対に活きてくる経験をたくさんさせていただきました。

小田さん、大臣さん、much-on!スタッフの皆さん、研究生、その他ラジオ関係者の皆さん、リスナーの皆さんなど、この1年間で巡り会えた全ての皆様に、拙いながらも感謝を伝えられたらと思います。

改めまして、本当にありがとうございました。
幸せでした!


さて、放送でも触れましたが!
来週から1か月間、白田は推薦入試や模試を頑張ってくるため研究生をいったんお休みします!

それに伴い、こちらの研究レポートも1か月お休みをいただきます。
1年間欠かさず更新してきた研究レポート、皆さんお付き合いいただきありがとうございました!

このレポートから自分のことを見つけて取り上げてくださる人もいたり、放送と一緒に楽しんでくださる人もいたり、番組宛てに感想をくれたり更新を楽しみにしてくださっている方もいたり。書き始めた頃からは想像もつかなかったぐらいに研究レポートが自分の力や活動の基盤となっていることに驚いています。

先週放送がなくてレポートもお休みだった時に、「これ、ただのラジオ好きな女子高校生が1年間番組スタッフになることでたくさんのことを学んでいく一種の成長記録、みたいな感じでも楽しめるものになったのではないかなぁー」なんて思いながら、インスタの投稿欄を眺めていました。

見返すと、毎回の放送が驚きと発見で満ちていて、時には自分の在り方に迷っているような感情の動きが文章から滲み出ていたり、回を重ねるごとに文章が少しずつ洗練されていっていたり……何よりいつも本当に楽しそうなのが、どの回のレポートを読んでも感じられました。
この研究レポートを通して、自分の「楽しい!」という感情を1年間皆さんにお届けできてよかったです!


来週からmuch-on!も2年目に突入いたします。

『大分の高校生の楽しい思い出をつくる』場をつくることに初期から全力で関われたことを本当に誇りに思いますし、今後も変わらずmuch-on!が高校生の思い出をつくる場であり続けてほしいなと思います!

来週も来月も、どうぞ変わらずmuch-on!をよろしくお願いします。


それではまた1か月後に!


2023.9.30 白田まもる

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