平点前
平点前のお稽古を何度も続けている。一回のお稽古で二度お点前をする。一度目は毎回お点前を忘れていて、言われるがまま動く機械だ。何度も同じことばかり言われている。毎回家で復習しようと思うのだが、復習せずまま次のお稽古を迎えるというルーティンである。
身が入ってないのは見るからに明らかであろう。だが先生は毎回怒らずに指導してくださる。「細く長く続けてください」とは先生の口癖だが、その言葉に甘えてしまっている。
私の顔が曇っていると、先生はどれでも好きなお茶碗使っていいですよと言ってくださる。京焼 唐子、鬼萩、赤楽、京焼 尾形光琳 紅白梅屏風図写し、様々なお茶碗を使わせていただいた。これだけでも貴重な経験である。