【原神考察】「盛典と慧業」を分かりやすく整理する(スメール学院祭)
※善悪のクヴァレナは途中までプレイ
※下に行くほど文章の正気度が下がっています
〇時系列
・20年前の学院トーナメントが開催されるまで
サーチェンが大商人の家に生まれ、商売でも学業でも成功する。
サーチェンが砂漠にて研究を始める。キャラバンと共に行動し、一時期はアアル村に住んでいた。
サーチェンが才識の冠を入手。
サーチェンが砂漠からスメールシティに戻る。性格が豹変していた。
サーチェンが自分の財産を教令院に寄付し遺言となる契約を交わす。
内容は以下。
カーヴェ父、子供のころにアランカシャップに文字を教える。
・20年前の学院トーナメント開催
カーヴェ父、幼少期のカーヴェの為に冠を手に入れようと学院トーナメントに参加。
アビディアの森で行われた最終試合となる3回戦は激しすぎて誰も近づけなかった。
その試合は教令院に止められ、以降は「死闘」をさせないためにサバイバル関連の競技が削除された。
(想像)カーヴェ父、トーナメント中に才識の冠に触れ性格が豹変。冠からの洗脳で苦しむ。
アランカシャップ、苦しむカーヴェ父を救うために冠を木のうろに隠す。
幼少期のカシュミールが迷子になったところをアランナラに保護され、木のうろに隠される冠を目撃。
アランカシャップ、木のうろにメモを残す。
20年前の学院トーナメント開催後
カーヴェ父、大会終了後に性格が豹変、砂漠へと失踪する。
アアル村での辛い生活を住民と共にし、己の知識と財産を分け与えた。
カーヴェ父、ナガルジュナ団と話をするといい残し村を離れた後、流砂に囚われたキャラバンを助けて死亡。
ウィカス(旅人とパイモンを特別評論員に誘った人)の後の友人であり、当時才識の冠の管理担当者だった男が冠を木のうろで発見。
冠は教令院の管理に戻る。
冠の一時紛失を隠ぺいした管理担当者は、罪悪感から教令院を辞めて砂漠を放浪する。
現在の学院祭企画委員会ウィカスが委員会に入る前、旅の中でかつての管理担当者と出会い友人となる。
ウィカスが「現在の学院トーナメント」が開催されるのでシティに帰ることを友人に告げる。
友人は己が20年前の学院トーナメントの冠管理担当者であることを告白、姿を消す。
ウィカスが当時の事件について調べようと学院祭企画委員会に参加すしたが、真相は掴めなかった。
〇その他のまとめ
・サーチェンについて
⇒人間こそが罪悪の種である。
カーヴェを自分と同じ「哀れな理想主義者」と評する。
防砂壁の外側で見てきた全てのものに苦しみを感じ、彼らを救う道を探す。因論派としての歴史研究、人間性に関する実験、「失われた学派」と呼ばれるスケプティック団まで訪ねた結果、人間を救う道などは存在しない、と結論付けた。
この結論に絶望、虚無から自殺を決意。
だが偶然、意識の一部を保存できる才識の冠を手に入れたため、学院トーナメンに関する計画を立案。
教令院の天才が高額な報酬を元に人間性のわだかまりを解き、世界を正しい方向へ導いてくれるものが現れるのを願った。
【以下妄想】(括弧内はゲームテキストまま)
スメールの歴史を見渡して得た彼の結論は「人間の本性は貪欲と無関心」「争いこそが真理」「一切万物、全ては虚無」「全てが悪くなっていく」といったもの。
「人間性に対するジレンマ、裏切り、殺し合い」の実験を数多く行った。
この人間性の実験とは、金と命を賭けて殺し合わせるデスゲーム的なものだと思われる。
対象は資金繰りに困窮したキャラバン等であった。生き残った人間は他者を犠牲に金を手に入れるも「生きた心地のしない」生活を送ることになり、「人間はこの世で最も恐ろしい生き物だ」と書き残した。
サーチェンは共感性を持ち人の痛みが分かる人間こそ自分と同類であるとしていた。
しかし砂漠にて7年間で64回もの「人間性の実験」を行った彼は、真の意味で他者の痛みを理解できず、共感ができない人間だと言えるだろう。
自分が認めた人間に多額の財産を与え、希望通り人類を正しい道に導いてくれるのか、それとも金に目が眩み身を持ち崩すのか。どちらにせよ実験は進展すると言いのけた。
よく言えば学者思考、悪く言えば非人道的。とても苦しむ人々に心を痛めた人間の所業とはとても思えない。
ただし後述の理由より、サーチェンの意志も冠によって歪んだ可能性がある。
・才識の冠について
カーヴェ父はサーチェンの意識に洗脳された考えられるが、
サーチェンすらも洗脳された可能性がある。
もともと冠にそういった機能があるのかもしれない。
才識の冠の出どころは不明。見ためはスメールシティ様式だがサーチェンが入手したのは順序的に砂漠に思える。(断定の記述はなし)
・カーヴェまとめ
自己肯定感の低さと頑張り屋さんな性格と建築の才能が地獄のマリアージュを起こしている激ヤバ男。
パイモンが「こいつ放っておくとやばいぞ…」と思って髪の毛を引っ張って連れてっちゃうくらいヤバい。
アルハイゼンのためにものを片付けたり、掃除をしたりしている。
アルハイゼンのことだけ「あいつ」って呼ぶ。なんで?
アルハイゼンが居ても居なくてもアルハイゼンの話をする。なんで?
アルハイゼンのことを「あの男の考えることは、普通の人間には分からない」と評している。同じく天才である自分には分かる…ってコト…!?(言ってない)(ここでナヒちゃんでカーヴェの心を読むと『あいつが何を考えているか全く分からない…』と言っている)(でも学院祭の終盤で有り得んほどツーカーの仲を見せる)(お土産、二人で食べたか?)
彼ですね、鬱です。精神科行ってお薬飲んだ方がいいです。
「幸せになってはいけない」という意識、寂しくても悲しくても苦しくてもそれを誰かに言い出せない状況、誰かと敵対することを徹底的に避けて自分の身を切り崩してしまうのは大変にまずい状況です。
【カーヴェ最初の印象】
よく笑いよく泣きよく怒る表情と感受性豊かで建築家としてのプライドも高くて素直で思ったことはすぐに言うしなんなら生意気だけど社交性高い陽キャ寄りの人間。
(思い返せば対アルハイゼンの言動しかほぼ見てなかった)
【カーヴェ今の印象】
やりたいこととやるべきことで心が雁字搦めになることがあるけどその歪さに無自覚。暗い話を「暗い話になるから割愛するけど…」って言いながら話して場を白けさせるのが得意だしその後特にフォロー入れない。アルハイゼン以外と話す時はわりと普通のテンション。人を敬える。人と敵対できない。自分の心の負い目を消すために人に親切にする。鬱病。
彼、意外とコミュニケーションエラー起こしがちだったりするんじゃなかろうか。なんなら大人になってからは人とケンカしたこととかないんじゃないだろうか。
アルハイゼン以外。
・アルハイゼンまとめ
自宅でサーチェンの名前を口に出して持ち帰り調査する。カーヴェに「暇だったら目を通すように」とメモを残す。
資料の「サーチェン、生死不明」「才識の冠」にマークをつける。自分とカーヴェにしか分からない言葉でメモを残す。カーヴェの意訳によると「大いなる理想では虚無には対抗できないかもしれないが、小さき選択ならそれに対抗できる」その下には更に小さい文字で追記がある。
傘っちにボコられた後の誘拐犯一味に質問をしていく。
アアル村に残されたサーチェンの研究結果を、会食を欠席してまで読みに行く。
お礼されることとか興味なさそうなのにカーヴェに3回お礼を言わせようとする。
サーチェンの研究に興味が出たとはいえどもめちゃくちゃ精力的に動いている。
アルハイゼンのこれまでの行動や家に帰りたい発言を思うと意外過ぎる。
その行動理由のどれほどが「カーヴェに関わることだから」なのか????
だというのにそれをカーヴェに明かさず、「暇だったら目を通せ」とそれとなく示しながらも本人の自由意思に委ねている。
一方カーヴェはそんなことは露知らず、取らぬ狸の皮算用で優勝賞金を獲得して引っ越すためにウキウキと荷造りをしていた。
【余談】
・傘っちまとめ
戦う傘っち、めちゃくちゃかっこよかった。
セノの猛攻を片手で凌いでるのやば。
嫌味垂れ流しながら人を助けていくな。
因論派に所属して学生生活を楽しんでほしい。
「真面目に頑張ってね、傘っちくん?」って言うナヒーダちゃんはどう考えても女教師概念が付与された瞬間だった。赤眼鏡が見えた。離せ!俺は正気だ!
・ドリーちゃんまとめ
才識の冠というお宝があるんですの?見た目が美しい一級の工芸品で?歴史と怪しい噂のある教令院所蔵の逸品?あらあらあらそれはきっと非常に価値のあるものなんでしょうね?わたくし、すこーしだけ興味が湧いて参りましたわ!
あらあらあら、偉大なるサングマハベイ様の調査によると、例の冠はいろいろと問題があるようでございますわね。これはお得意先の皆様に紹介すれば高く買い取ってもら…興味深々になること間違いなしですわ!
とはいえそんな危険な冠について、教令院の皆様はきちんとご存知なのでしょうか…わたくし…心配ですわ…!わたくしが直接お伝えしましてもまともに取りあっていただけませんでしょうし…。
そうですわ!ここはスメールを救ったかの旅人さんにそれとな〜く情報をお渡しして、教令院の皆さんにあの冠がいかに危険なものかをお伝えしていただきましょう!そうすれば教令院は危険な冠を手放せる、旅人さんは偉業が増える、そしてわたくしは手放される冠を処分価格同然で手に入れることができる…!かんっっっぺきな計画ですわ!!!!!モラが!!!!モラが目の前でキラキラと踊っていますわ〜〜〜!!!!!!!
〇残った謎
・才識の冠とはどこから来たもので、その本質はなんなのか?
・才識の冠購入以降、息子シワニがサーチェンの収蔵室から聞いた甲高い声とは何か?サーチェン自身の声はとても甲高いとは言えない。
・砂漠から冠を持ち帰り性格が豹変したサーチェンは、連日誰も分からない言葉をつぶやき昼も夜も論文を書いた。その論文を完成させると一度出かけて、帰ってきた後に教令院と契約を結んだ。一度どこにでかけたのか?
・20年前の学院トーナメントでの冠の管理者、砂漠をさまよっていたウィカスの友人の生死とその所在
・カーヴェ父がアアル村で書いたカーヴェ宛ての書きかけの手紙の所在。アアル村のリシュティの息子が持っていたらしいが、彼は生活のために傭兵になり数年前に命を落としている。その際荷物も全て奪われた。
・人間の本質は争いと結論づけ、虚無感から死を決意したサーチェンが意識の一部を保存できる冠をそのタイミングで手に入れたのは本当に偶然か?
(セノの伝説任務で息子を死なせた罪悪感から帰元ノ庭を探すようにタージ・ラドカニを仕向けた組織がいたように誰かの意図の可能性は?)
・カーヴェ父の性格が豹変したのはサーチェンの意識に洗脳されたから。ではサーチェンの性格が豹変したのは誰に影響を受けたのか?もともと冠に別の人間の意識が入っていた?
・ナガルジュナ団の識主が「世の真理は闘争である」とサーチェンと同じことを言っていた理由は?性格が豹変した後のカーヴェ父も「ナガルジュナ団と話す」と言い残してアアル村を後にしている。
〇総括
今回のイベント、キャラが関わってキャッキャウフフしてるのだけを楽しむこともできるし、ちょっと話が複雑だからと整理してみると残された謎が散らばっていることに気づくこともできる、すごい塩梅の作りだった。
ライト層ヘビー層どちらにも対応されている。
「わけわからんわ」で匙を投げるプレイヤーもいないとは思えないので、普通にかなり攻めてるとも言えるし、かっこいいムービーとかでバランスとってるとも言える。
個人的はただプレイしてるだけだとどういうこと???ってことが多かったのが気になって結局ここまで整理してしまった。こわ。
アルハイゼンとカーヴェの人間性と思いのほか矢印がでかい関係性くらい怖いです。
いつかカーヴェとケンカができるくらい仲良くなれたらいいなと思いました。幸せにな…って言うとカーヴェは負い目を感じるかもしれないけど、そうなってほしいと思ってる人はたくさんいるよ…。
ご指摘、感想、僕は私はこう思う!などありましたらコメントいただけるととても嬉しいです。
原神についてああでもないこうでもないとお話ししたい…!!!