LJL2022 Spring Day1 RJvsDFM
LJLの観戦記録および自分のLeague of Legendsの知識を深めるためにnoteを付けています。
LJL2022 Springの初戦は昨シーズンのファイナル決勝のカード。
ドラフトではRJ Ssol選手のハードキャリーとDFM Yaharong選手のメイジピックに注目が集まるかと思われた。
予想通り、キャリーとしてピックされたのはジンクス。Botにハードキャリー、Top・Midにナーとヴェックス、Supにタムケンチを置いてエンゲージとピールができる構成。
一方のDFMはジンクスに対抗すべくアフェリオスを取った。と思いきや後半のピックでまさかのトリンダメア。ナー相手にレーンを制圧し、集団戦でもダイアナ、ユーミで足を止め、トリンダメアがジンクスをボコる構成に仕上げた。また、トリンダメアを後半ピックの1stで取り、オリアナ・ビクターといったメイジに圧力をかけられたことも大きい。
このピックを受けてか、RJはいきなり仕掛ける。試合開始から1:13、DFMのユーミがBotリバーのブッシュに隠れていたRJのBot組に捕まる。ユーミなのですぐさまアフェリオスに乗り、この窮地を脱する。しかしRJの狙いはJgの縦割り。Botのジンクスを育てるための大きな一歩が成功する。
この動きを受けDFMは試合時間3:00過ぎ、縦割りを行ったダイアナがTopのナーにタワーダイブを決行。ナーはE-ぴょんぴょんを使い生存に成功するものの、MidのヴェックスがTPを使用しウェーブロストするなど、DFMが利益を得る結果となった。
最初の集団戦は8:20、先にMidレーンを押したDFMのレネクトンが相手Jgに入ったところ、リバーのブッシュにいたシンジャオに捕まる。DFMのダイアナとユーミが駆け寄り、交戦の構え。ダイアナのR-崩月から一気にエンゲージを仕掛けるが、それに合わせたシンジャオのR-三日月槍守でダイアナのRはうまく決まらない。そのダイアナにヴェックスなどもフォーカスし、1キル獲得はRJ。さらに体力少ないレネクトンにもヴェックスのR-影法師を当て、追撃かと思ったその瞬間。上から現れたのはなんとトリンダメア。リコールからレーンに復帰するタイミングでMidに寄せてきていた。順調に育っていたトリンダメアは突っ込んできたヴェックスとR-不死の憤激を使いながらのタワーダイブでシンジャオをダブルキル。それと同時にジンクスとアフェリオスの1v1ではジンクスが勝利したものの、依然戦線に残っていたレネクトンがフラッシュを使いながらジンクスをキルし、残っていたタムケンチもトリンダメアが逃さず、結果としてトリンダメアが最大限に育つ集団戦になってしまった。
続く10:20付近、ナーがヘラルドをチェックしたところ、トリンダメアとダイアナに挟まれる。メガナーになり難を逃れるも、装備差の違いを見せつけられた。RJのBotがMidまで上がり、ナーもTPで復帰してくることから、RJがヘラルドを獲得、すぐさまTopレーンに詠唱することでジンクスにゴールドを入れることに成功する。DFMもアフェリオスが1人でBotに残り、Botのアウタータワーとドラゴンを獲得。
14:10過ぎ、トリンダメアとナーの1v1が発生。トリンダメアはゲイルフォースが完成しているのに対し、ナーはワーデンメイル止まり。ナーのゲージがないのも相まって、タワーダイブでナーをソロキル。トリンダメアのスノーボールが加速していく。
17:00頃、ヘラルドとドラゴンどちらもスポーン。Midレーンでの小競り合いが起こるが、RJのシンジャオの体力がポークにより約5割になり、RJはドラゴン獲得を断念。RJはヘラルド獲得、DFMはドラゴン獲得となる。
ここでポイントとなったのは、ヘクステックリフトになったことだ。ヘクステックソウルを持ったチャンピオンの攻撃によりスローが入ると、トリンダメアが追いつく可能性が劇的に高まる。
RJはその後ヘラルドを駆使しMidのアウタータワーを獲得するも、そのリコールタイミングでヴェックスがダイアナとユーミに捕まり、キルが入る。その流れでRJ側のTopJg内での集団戦が始まる。ダイアナが囲まれてしまい、ストップウォッチを使わされる。次の標的となったのはトリンダメア。Rを使いながらダメージを出すかと思いきや、まさかのPerkz。RJがこの集団戦で3キルを獲得し、フリーバロンにこぎつけた。
RJはこのバロンを活かし、Midのインナータワーを破壊。Botのアウタータワーも破壊し、インナータワーも狙おうかというタイミングでDFMはアフェリオスのR-月光の祈りでインナータワーを守ることに成功。さらに、ナーがTopに見えていることを活かしてDFMはRJをチェイス。そこでジンクスがリバーで出くわしたのがご存じトリンダメア。タムケンチのR-丸呑みによってジンクスは助けられるも、吐き出された後にストーカートリンダメアがキル。この集団戦をDFMが勝利し3つ目のドラゴンを獲得。ドラゴンソウルにリーチをかける。
次のオブジェクトとなるのは、バロンと4体目のドラゴン。27:30付近、アフェリオスのRからDFMが仕掛ける。ジンクスにスネアが入ったことでタムケンチのRをすぐに使わされる。さらにアフェリオスはゲイルフォースでナーとシンジャオにダメージを与え、エンゲージ力を弱めることに成功。自身はフラッシュアウトするものの、ダイアナとユーミのRが完璧にヒットし、トリンダメアがジンクスをキル。キャリーを失ったRJはなすすべなくソウルを渡す結果となった。コーチから受け継いだアフェリオスのフランス式かずベイトが見事に刺さった。
29:30、浮いたダイアナにRJがエンゲージ。しかし戦闘場所が狭く、ユーミのRやトリンダメアの存在から、ジンクスが思ったように火力を出せない。アフェリオスも同様だが、この場合キャリーはトリンダメアなので火力は申し分なく出ている。
さらにその後、メガナーが切れるタイミングでヘクステックソウルのスローを活かしてDFMがエンゲージ。ゲイルフォースを持ったトリンダメアからは誰も逃げられない。この集団戦を経てDFMはバロンを獲得。
この試合何度も見られるが、アフェリオスのグラビタムRをジンクスに当て、タムケンチのRを使わせる動きがことごとく刺さっている。
33:00前、DFMがBotのインヒビタータワーのシージ。この展開、何度も見てきた気がする...嫌な予感。しかしこれもメガナーが切れたタイミングでのダイアナの完璧な仕掛け。ピールする術がないジンクスは何もできずトリンダメアらにキルされ、そのままゲームエンドとなった。
試合全体を通して、DFMの方がより役割が明確かつシンプルだったように思える(難易度はもちろん高いが)。アフェリオスのタムケンチRを使わせる動きとおとり役。トリンダメアのキャリーやダイアナユーミのエンゲージ。レネクトンも一人で前線を張り、凄まじい回復量でフロントとして機能していた。
RJ側で最も苦しかったのはナーだろう。トリンダメアは抑えられず、レーンの主導権をなくしてTPを使わされてメガナーでの集団戦ができない。ジンクスがアフェリオスのRでダメージを負い、自分のタイミングで仕掛けられないなどがあったように思う。
DFMは今までドラフトの面で遅れをとっていたように思える試合が多かったが、今回の試合では明らかに相手の構成を上回ったピックができたように思える。次の試合にも期待したい。