デュシェンヌ型筋ジストロフィーや脊髄性筋萎縮症の患者が引き続き腕を使えるようサポートするSRIのテクノロジー
慈善団体のDuchenne UKは、SRIのツイストストリングアクチュエーター技術をウェアラブルSMARTスーツに採用
ウェアラブル技術やウェアラブルスーツは、着用した人が移動したり、物を持ち上げたり、情報を測定したりする能力を補強して向上させることができる様々なアプリケーションを備えています。SRIのロボティクスラボは、ウェアラブル機器や医療機器などの産業用の用途や産業界の先を行く、画期的なイノベーションを長年にわたって生み出してきました。
特許を取得したSRIのツイストストリングアクチュエーター技術は、最新のライセンス契約のもと、Duchenne UKのSMARTスーツに採用される予定となっています。このスーツは、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD:Duchenne muscular dystrophy)や脊髄性筋萎縮症の患者たちが腕を使い続ける事ができるようサポートするために設計されたものです。
「私たちの軽量で柔軟性のあるツイストストリングアクチュエーターの技術が、実際に世の中にインパクトを与えれることを嬉しく思います。ユーザーであるDMDの患者さんに対して、エクソスーツが本当の意味での恩恵をもたらし、皆さんをサポートできるということに特にやりがいを感じています。」とSRIのロボティクスラボのアソシエイトディレクターであるAlexander Kernbaumは述べています。
Duchenne UKは慈善団体であるSpinal Muscular Atrophy UKおよびリバプール大学と共同で、上半身の機能と筋力を補助でき、衣服としても快適なSMARTスーツの開発を進めています。SRIのアクチュエーター技術を搭載したこのスーツは、進行性の神経筋疾患を有する人々の障害の程度を引き下げるだけでなく、身体機能の向上も可能としており、彼らの人生にとって変革をもたらすデバイスとなることでしょう。
「ハードウェアの技術革命はこれまで、障害者のニーズを置き去りにしてきました。携帯電話や電気自動車、ドローンなどが開発されてきましたが、障害のある人が腕を動かすのをサポートするものはありません。SRIインターナショナルが開発した最先端の技術を、このヘルスケアニーズの未充足(アンメットニーズ)に応える製品に使用できるのは本当に喜ばしいです。」とDuchenne UKのCEO兼共同創設者のEmily Reubenは述べています。
「SRIの使命は、世界で最も重要な課題のいくつかの解決につながる技術的なソリューションを創造して提供することです。この技術を通してデュシェンヌ型筋ジストロフィーの患者さんの生活向上に貢献できることを嬉しく思っています。」とKernbaumは述べています。
編集/管理:熊谷 訓果/ SRIインターナショナル日本支社