心臓日記第3部
3回目の手術入院が終わった。今回は短いのでまとめて書く。
1日目
入院受付で書類を受け取っていつもの病棟のナースセンターへ。血圧と身長体重を測る。ベッドがまだできていないのでということで先に心電図とレントゲンを撮りに行く。
昼ごはん前に先にレンタルパジャマと水を買いに行く。帰り、エレベーターが混むだろうと思って階段で行ったら途中までだった。階段で病棟まではいけないことが判明。
戻ってきていつもの簡易心電図マシンをつけて、採血する。明日は右手首からやるらしいと聞く。
昼ごはんはお腹が空いていたのですぐぜんぶ食べた。メニューもぜんぶ控えたが結局この時だけだった。最初の入院時に車椅子であちこち連れて行ってくれた人が昼ごはんを下げにきて「あれ? いつから来てたの?」と言われて、ついさっきですと答える。
昼間はほぼ寝ていた。Amazon Prime Day でKindle Unlimited がまた3ヶ月無償になっていたので登録していろいろダウンロード。
夜、明日執刀する担当の先生と話す。
1日目のメモはここまでしか書いていない。その後すぐ寝たのかもしれない。
2日目
朝一で手術室へ。右手首と、前回のようになった時のために左鼠蹊部も準備される。
最初の心筋梗塞を起こした1本目の冠動脈がまた詰まっているらしくそれも同時にできるかというプランもあったが、今やると時間がかかるし手首からのパイプも太くなるのでということで次回持ち越し。今回は結局3本目の冠動脈のステントのみで終わり、なんと2時間で終了。前回の4時間、最初の6時間の特殊さが分かる。
通常病棟に戻り、鼠蹊部の出血を押さえるために脚を曲げずに4時間安静。となった数分後、突然冷汗、気持ち悪い、吐き気、頭の血がなくなっていく。ナースコールで看護師さんを呼ぶ、別のナースコールがない部屋に移される、主治医の先生たちも来る、点滴を多く入れて落ち着く、しかしその直後もう一度同じ症状、また点滴を入れて落ち着く。顔面蒼白でほぼ意識もなかったらしい。
どうやらまた血圧がめちゃくちゃ下がっていたようだった。鼠蹊部の内出血のせいかもしれないが原因不明。迷走神経かもしれないとのこと。前回は手術中、今回は手術後。まともに終われないのだろうか。
その後、今回はICUではなくナースセンター隣の重篤患者室とかいう個室に入れられる。またああなるかもしれないので看護師さんがすぐに来られるように、とのことだった。ICUと同じバイタル常時計測器のポータブル版を付けられる。
夕方に鼠蹊部の固定テープは外されるものの、内出血が続いている疑いがあるということで今夜はベッド上安静。ご飯は普通に食べる。何も食べられなかったのは最初の時だけだったなと思う。やはり急性心筋梗塞とそれ以外とではまるで話が違うようだ。しかしメニューを控えていない。1日目とは違い余裕がなかった模様。
右手首動脈を締め付けるTRバンドはいつもながら痛い。いつもの通り少しずつ空気を抜きながら夜中に外してもらえる。痛いのはバンドではなくカテーテルを挿入した傷そのものだった。
3日目
朝食後、昼前に鼠蹊部のCTを撮りに行く。腰から肋骨下くらいまでだけだったからか造影剤も少な目で、時間も短くてほっとした。手術の時の右手首からの造影剤はすごかった。正に「手が燃え上がる」感覚だった。
CT室に連れて行ってくれた看護師さんが最初の時のICUでもお世話としてくれていた人で、「あの時大きい機械を付けていたの、知ってます?」「インペラですか?」などと話す。心臓内だけじゃなくて外側にも大きな機械があったのか。ぜんぜん見えてなかった。見えてたらこわかったかもしれない。
この日、1本目の処置を早くやってしまおうということで2週間後の手術がさっそく決まる。それで完了すれば良いのだが、ここまでの3回、1回目はともかくとして2, 3回目が予定通りに終わらずなんらかのハプニングが発生したのでそれがこわい。という話をメールでバンドメンバーにしたら、友人も3回ステントやって事前にいろいろ説明を聞いても結局なにかあった、ということだった。そういうものなのだろうか。
その後は特になにもなく、とにかく動くと痛いので大半は寝てた気がする。夜は少しだけ本を読んで22:00くらいには寝る。1回目の時のまったく眠れないというのが嘘のよう。
4日目
退院。起きると鼠径部から胸にかけての内出血部分に濃く色がついている。昨日まで痛みはあれど無色だったので驚く。聞くとそれはふつうで、治ってくるとそうなるらしい。出血していないのはCTで確認してるし、固くなって来なければ問題ないと。確かにおなかはぷにぷにのままである。
支払い。3回の中では一番安かった。特に1回目とは比べ物にならない。ここでまた急性心筋梗塞のやばさが分かる。
書類を渡しにナースセンターに行くと知っている看護師さんが何人かいて「今回は短かくて良かったっね」「あの時の顔見て、今日退院できるとは誰も思ってなかった」とか言われて笑う。そんなにひどかったのか。確かに顔面蒼白、意識もなくなっているのでは、という自分では分からないことを外から見るとそうなのかもしれない。
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