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ある不思議ちゃんと私の出会い

BanG Dream! It's MyGO!!!!!に出会えて良かった!!!


現代はネットで調べれば素早く情報を入手でき、分かりやすい解説系動画も多数存在し、またSNSを通じて共通の趣味や思想を持つ人々と気軽に繋がることができる、情報過多の時代。
そんな生きづらい時代を生き抜くためのバイブルとして語り継ぎたくなるアニメと出会えました。

はじめに

こんにちは。まつわいといいます。

BanG Dream! It's MyGO!!!!!全13話、大変楽しませていただきました。アニメを見るたび沸いた思いを文章にしていきたいと思い書かせていただきました。
よろしくお願いします🙇‍♀️

私がMyGOを知るまで

私は2018年頃からバンドリーマーとして活動し、リアルライブにも熱心に参加していました。

MyGOについては、初めて聞いたのは2022年のベルーナでした。

この頃はまたコンテンツが増えたんだなーとしか思わなくて、そのまま4thのアニメ公開までMyGOについて情報を真面目に追っていませんでした。


時は流れ5月下旬の生放送にてMyGOのアニメビジュアルが公開。
そこでこの子に興味を持ちました。

MyGO!!!!!のボーカル 高松燈

注目したのは“物事の感じ方が周りとズレている「羽丘の不思議ちゃん」”
今の時代フィクションで不思議ちゃんなんて呼ばれるのは、特定の能力が突出していてそれ以外は…という今の時代で言えば神経発達症だかの診断が下りる人を指す。

私もそういう診断が下りた一人として勘繰ってしまい、彼女の動向について興味を持つようになった。

ついに俺も女の子になる時代が来た!

さらに舞台が池袋なので家の近所だと思い2023夏アニメで1番ハマるのはこれになるだろうと考えてました。

アニメで追う高松燈の苦悩と成長


彼女は「不思議ちゃん」特有の生きづらさを抱えており、人間になりたいと願っていました。

人と同じように笑えない、喜べない事に彼女の心を蝕んでいきます。

彼女は自分が他人と何となくズレていることをどこかで自覚しているため、自分をうまく表現できる経験がなく、一度コミュニケーションが上手くいかないと、どうすれば良いか分からなくなり、パニックに陥ることがあります。

内向的な彼女はそんな自分を責めて、自分を他人に出さないようにしていました。

燈はノートに自分の思いを書くようになり、「友達作れても自分だけひとりきり」「人間になりたい」などの暗い気持ちをノートに書いて過ごしていました。

そこで祥子と出会い、燈のノートに書いてあった鬱屈とした思いを歌詞のようだと評価されました。

下記URLは祥子が燈の“歌詞”に合わせてピアノアレンジした曲です。

その後燈は祥子に誘われてそよ達と合流しCRYCHICを結成。
ここで作った「春日影」は今まで暗がりにいた燈を明るみに連れ出してくれた祥子への感謝の曲です。
CRYCHICは燈にとって唯一無二の居場所となったのでした。

しかし…

CRYCHIC解散…

燈は初めて自分の事を1人の人間として扱ってくれたコミュニティを失ってしまいました。
自分が人間じゃないから祥子を不快にさせてしまったのか…?などと解散後に自分に何が足りないのかを自問自答しながら自責するシーンは見てて本当に辛かったです。

その後高校へ進学、愛音と出会いバンドに誘われました。
5話での水族館のシーンは愛音に対して「前へ進んでいる」という言葉をかけて傷心の愛音を肯定しました。ここは燈が拙い言葉遣いだけど、愛音へ自分の思いを伝えられるまで成長した事が分かります。


9話でみんなバラバラになってしまい、燈はまたしても自分を責める。
そんな中初華と出会い、「歌って伝わるよね
上手に言えないことも 」という言葉を聞いて1人でライブを始めるようになる。
言葉で自分の思いをうまく言葉に伝えられなかったから、私の歌は心の叫びだからと燈はライブを続けた。

涙も構わず歌い続ける燈

https://youtu.be/QkG7tIGYgSw

燈の純粋な心の叫びによってみんな感情のままに楽器を鳴らし感情がぐちゃぐちゃになって涙が止まらなくなりました。

言葉だけでは分かり合えなかったから音楽を奏であって一つになろうというMyGOの原点でもあるシーンです。

この手を離さないと決意した10話

12話では、その思いを「迷路日々」という歌にして、一生手を離さない、この5人で迷い続けながらバンドをやると誓うまで成長しました。

迷子でも進めー!


1番自分にシンパシーを感じた高松燈が歌を通して自分の主張をするまでに成長して実の妹を見ているような、昔から見ていた子の成長を見ているようで非常に感慨深いシーンでした。後述になりますが燈の成長は意外な形で自分も救われる事になりました。


高松燈の周りのドロドロとした人間関係



ところで、燈は10話で自分から動くまでは、様々な人の思惑が絡んだおかげでバンドの人間関係がどんどん複雑に拗れていくシーンがよく見られました。

立希(左)がそよ(右)と会話している。
立希は燈に正直な感情を告白したいと思ってるが
そよは何かを企んでいる表情である


みんな、自分で精一杯でそれぞれ異なる背景を持っているため、言ったことが誤解されたり、自分の思いがうまく伝わらないことがあり、ギクシャクしてしまいました。

なんで『春日影』やったの!?
あなたそんな事一言も言って無いですよね?


自分の理想と現実というものが見え始め、ギャップに苦しみ始める年頃です。見栄や承認欲求を拗らせる事もあります。

このアニメはそのような脆くて繊細な感情を視聴者に上手く共感させるように書いていて自分も入れ込んじゃいました。
視聴者が上手く共感するように描かれているので誰が悪者かを考えずに済むし、むしろそういったネガティヴな部分も人間らしさだと解釈する事ができて、不快感を示すシーンはありませんでした。

祥子へのコンプレックスに苛まれていた
立希がその感情を露わにするシーン


MyGO!!!!!のアニメを見た自分の中の変化


話を変えて自分の話をします
自分は今働きながら神経発達症に詳しい精神科に通っており、月1の診察を受けています。
そのため、医師に相談する為に職場でどのような事で困っているか、どのようなことで悩んでいるかをメモ帳にいつも書いて日記のようにして事前に準備していました。
ある時、人に伝えたい事をうまく伝えられなくて、その鬱憤を言葉にしてスッキリしたかったのでメモ帳に書いてました。
そこには「休みたい」「しんどい」「いつ会社に突然行けなくなるか怖い」などのネガティブなワードもあります。

突然今まで日記にしか見えなかったものが、燈が書いてるノートのような、俺の今までの苦悩を集った詩のように見えたのでした。そしてこんな事を思うようになりました。

俺も苦しい時はメモ帳に気持ちを書いてたんだ
俺も迷子だったんだ
俺も悩んでももがいて必死に進んでたんだ。


俺は周りと同じ事ができなくて苦しんでた、そんな日々を燈に全て受け入れてくれるような感覚になった。
その瞬間、涙が出てきた。

このアニメに出会えたのは奇跡かもしれないと思うまで、自分が生きている事を受け入れられたように思えて大変嬉しく思いました。

私は、普通の人としての働き方に違和感を感じて新たな生き方や働き方を模索する中で、特に信念も持ってないしやりたい事もない、どこに向いているかも分からない人間です。

それでもまずは社会人として生きるために、ブラックボックスのような現在を進もうと決意するのを燈に後押ししてもらいました。

現代社会はSNSの影響を受けており、便益がある一方で、生活の難しさや閉塞感も感じます。そのため、SNSの世界に対して不満や懸念を抱くこともあります。

このアニメはそんな世の中でも頑張っていこうというポジティブさを引っ提げているアニメでは無いと思います。

彼女達はアニメの中で十分頑張っている。必死でもがいてる。だからMyGO!!!!!の5人は正解ばかりが溢れている世の中で人間として生きるために一緒に横並びでもがいてくれる存在となっていました。

頑張ってる ひたすら 息してる 当たり前に過ぎる
一秒なんかないよ
頑張ってる いつでも ここに立ってるだけで たたかってるよ
逃げてもいい 道が見えなくても 迷っても 君と走っていたいんだよ 一緒に

私も迷っていると気づいた時に1番刺さったMyGO!!!!!の「碧天伴走」という曲の歌詞です。

これからのMyGOの展開


アニメが終わってそこまで喪失感はないですが、見終わった時の達成感は大きかったです。
これからはガルパのサイドストーリーでアニメ数話分も話題と妄想を補完してくれるので数週間はロスに陥らないだろうと思います。
そして心の中にはMyGOからもらった財産が沢山あって、それを大事にしたいです。
けど毎週アニメを見ては言語化してそれをXに吐き出すという日々は楽しくて、それが終わるのはちょっと寂しくて涙が溢れました。

燈ちゃん達と一緒に感情がぐちゃぐちゃになるのは気力の要る事だったけど、とても充実した3ヶ月でした。ありがとう!


MyGO!!!!!のみんなと出会えて良かった!


BanG Dream! It's MyGO!!!!!に出会えて良かったーーーーーー!!!!!


最後まで読んでくれてありがとうございました。
この曲を添えておさらばとさせていただきます。


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