いくらなんでも!
コロナ休業補償支援金の怪 2分かからずに読めるエッセイ
2021年度まで、日本語学校2校勤務であった。A校、B校とする。
A校は、2020年度から仕事が半減した。組合が休業補償支援金の申請を勧めてくれたので、ホイホイ申請して、ありがたくいただいた。国からである。
学校は最初、少しだけくれたが、結局その後は国頼りである。
A校は、2021年度から仕事がほぼゼロになった。年間9コマ(90分×9回)だけ担当したが。
B校は、2020年度はほぼ変化なし、2021年度から仕事が半減したので、休業補償金は、そこからはA校と合わせ、複数社申請とした。ありがたや~ありがたや、計算式は公開されているが、よくわからん。
私は1校申請でも複数社申請でも、金額はあまり変化しなかった。
コロナの前、つまり休業する前6か月の給与が、計算式の元になった。
だいたいではあるが、休業前の給与の6割超くらいいただけた。
ところがだ、怪が行われたのは、その後のことである。
B校は、2021年度で雇い止めとなった。
A校は、相変わらず仕事がほぼない状態だった。
怪は、この状態で休業支援金の申請を行ったときに現れた。
複数社申請から1社申請に変化したら、今までの計算式の元がリセットになり、その申請日の直近6ヶ月分の給与が、新たな計算式の元となる、
というのだ。
ちょっと考えてもらいたい。私はどうなったか。
つまり、給与がほとんどゼロに近いA社の状態が、計算式の元になる、ということだ。(実際は9コマ分の給与はあったが)
はたして、以前の支援金の、約10分の1が支給金額となった。
なんだ、これは!
A社は全く同じように休み続けている。しかもB社は雇い止めだ。
扱いがヒドイだろ~が~。
労働局の担当者の方は、申し訳なさそうに電話でそのことを告げた。
私は「えーっ」である。
おそらく誰が聞いても「えーっ」だと思う。
ちょっと世の中を見回してみたい。このコロナのご時世、ひとり親の、特に女性など、雇い止めをくらったり、2社3社と勤めたり、解雇になったり、仕事は出たり入ったり、休んだりと、もう大変な思いをしているはすである。
そこにこのような打撃をくらわせるのかよ。
確かに私は貧乏だけど、生活保護まではまだ行ってないですよ、国にも予算が限られているでしょうね。
だからって、いくらなんでも!
厚労省にどきつい抗議を入れてやろうとも思った。労働局に「誰が決めたんですか。ひとことい言いたい」とうったえたら、ホイホイすぐに電話番号を教えてくれた。担当者の方も、このことに関してはクレームが多いとのことだった。いろいろ言われて大変なのだろう。「言ってくれ、言ってやれ」という姿勢なのかもね。
だが実は、電話代はかかるし、何かが変わるはずもなく…。
へなへなへな~の私なのであ~る。